遊女~asobime~色街道中探訪記

遊廓、赤線、青線があった場所、古い温泉街や町並み、看板建築、古い旅館や旧遊廓などの建物内も画像付きで紹介しています。

レトロな薬舗跡『村田薬局』

2020-08-09 05:44:00 | 日記
探訪日 2017年5月4日
※数年前の画像になります。

前に紹介した秋田県横手市増田町の中七日町通りの続きです。明治~昭和初期に建てられた商家、家屋、内蔵が建ち並び、国の重要伝統的建造物群保存地区になっています。
その中でも個人的に一番興味があった白壁の建物の『旧村田薬局』
この日はG.W中(2017年)で観光客も多く、見学出来る商家の家主さん自ら呼び込みをしていました。
『古い地下の薬品庫もあるょ~』の言葉に吸い寄せられる様に中へ…(笑)

旧村田薬局 建築年代…明治30年代
江戸時代中頃、伊勢国より増田に移住し薬舗を開業、明治後期に現在の場所に。11代目まで続いた増田町最古の薬舗で、2003年まで現役で営業。

↓店舗入口にあるショーケース内には古い年代の薬が所狭しと並んでいます。

↓邑田の神薬、瓶タイプの目薬など…戦後のお薬。その昔、実際に販売されていた『コ○イン水』『ヒ○ポン錠』『セド○ン錠』等は無い様です…←私と同じ事を思った見学者が熱心に店主と話し込んでいました(^_^;)

↓PILOTインキの横にあるガラス製の古い吸引器。

薬の調合に使われていた器具
↓斜めにデザインされた薬品棚はレトロで美しい…サトちゃんのソフビ人形も見えます。

↓理科室の実験器具の様ですが、薬局備品です。
↓自家製剤「浄明散」(通販)の貼り紙。下段には氷嚢、ガーゼ、テープ、月中仙など未開封の箱も見えます。

↓カウンターの裏には当時の看板が飾られていました。
薬品棚と古い看板。看板下には特約店、村田薬館と書いてあります。

↓カウンター裏にも古いアンプルが飾られていました。シールには上『戦前~戦後昭和30年の注射液』下『内服用アンプル戦後~昭和30年~50年』と書いてあります。

↓店舗部分の奥へ進むとガラス張りの調剤ブース。後ろの薬棚が気になりますが、外側からの見学…

↓木枠のガラスケースに入ったアンティークの天秤、分銅と巨大なメスシリンダーも見えます。

↓ブース内ガラス越しの撮影。『大学目薬』と『ほしとり目薬』の箱もありました。中の薬瓶は入っているのでしょうか…


気になる2階、百味箪笥と薬品展示場は次回へ続く…

探訪日 2017年5月4日







山形県酒田市『旧新町』界隈の散策。

2020-08-09 04:33:00 | 日記
撮影日2019年10月20日(再訪)

前回紹介した山形県酒田市の旧遊廓街に建つ松山旅館に宿泊した翌日、遊廓があったメイン通り以外の周辺も散策してみました。

↓日和山公園から西北側に降りる坂道。
「赤線跡を歩く」完結編と同じ位置から撮影。この坂道を下りきった所に、新地遊廓入口を示す「酒田遊廓」と彫られた石柱が一対立っていたそうです。

↓「赤線跡を歩く」完結編にも紹介されている坂の下のお宅に建つ「ビルの様な蔵」
上に手摺が見えるので屋上があるみたいです。10年前に撮り忘れた建物…(>_<")

↓横から見ると外階段の様な跡が見えます。

↓蔵の壁には大きなガラス玉の様な物が埋め込まれています。明かり取りの様なガラス窓にも見えます。

↓ビルに見えますが横に廻ると内側格子の観音開きの蔵窓が確認出来ました。

↓手前が蔵の所有者と思われるお宅。2階の繊細な格子に瓦屋根が立派な建物です。
↓高い塀に囲まれています。
鬼板に兎の毛通しのある玄関

↓同じ通り。「赤線跡を歩く」完結編にも紹介されていた老舗料亭も一軒だけ営業していました。
割烹料亭「よしのや」

↓更に周りを散策していると…緑に包まれた(飲み込まれた?)ジブリ作品風の建物を発見。

↓入口にはトリコロールカラーの柱…理髪店と思われます…?右側は角材?

↓本来2本あったと思われますが、通り側の柱に車がぶつかって折れてしまったのでしょうか…角材で補強?した感じです(笑)

↓レトロな細かいタイル張り。

↓入口の隣はお客様駐車場(手書き)です。

↓松山旅館の一本裏の通りにある「日和山ホテル」築50年以上を越える古い宿らしいです。


↓宿の紹介では「酒田湊の隠れ家、モダンジャズが流れる小洒落た宿」とか。口コミも良いみたいです(*´ω`*)

↓店舗跡の様な2階建ての建物。

↓斜め入口に石垣風の外壁。割烹料亭跡でしょうか?

↓更に散策を続けると、奥まった所に民家と思われるL字型の素敵な建物を発見。

昭和30年発行の「全国女性街ガイド」によると『西鶴の一代男にも(中略)したためてあるように、その頃の「風の街」さか田は新潟にも並ぶ色の港として(盛)をきわめていた。その後身の酒田市は芸妓七十、酌婦五十、共にあり合せもの。日和山公園下のあちらこちら。』と紹介しています。

撮影日2019年10月20日(再訪)