忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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CD「魔法の天使クリィミーマミ 80's J-POP ヒッツ」が破壊力抜群の珍品だった

2023年07月27日 | sinobintage


▼CD「魔法の天使クリィミーマミ 80's J-POP ヒッツ」が破壊力抜群の珍品だった


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1983年に登場するや、アイドルアニメの決定版として人気を集めた
「魔法の天使クリィミーマミ」の40周年記念アルバムが26日に発売された。
当時のヒット曲をマミ役を演じた太田貴子をメインに、声優業界で今も活躍し続けている
島津冴子、井上和彦、水島裕をゲストに迎えて1980年代にヒットしたJ-POPのカバーアルバムを制作した。
何が驚くかというと選曲のセンス。



01 チェック・ポイント / クリィミーマミ(太田貴子)
02 夏色のナンシー / クリィミーマミ(太田貴子)
03 飾りじゃないのよ涙は / 綾瀬めぐみ(島津冴子)
04 涙のtake a chance / 大伴俊夫(水島裕)
05 LOVEさりげなく(アコースティック ver.) / クリィミーマミ(太田貴子)
06 淋しい熱帯魚 / クリィミーマミ&綾瀬めぐみ(太田貴子&島津冴子)
07 「C」 / クリィミーマミ(太田貴子)
08 木枯しに抱かれて / クリィミーマミ(太田貴子)
09 BIN♥KANルージュ(DJ Guai-City Night MIX) / クリィミーマミ(太田貴子)
10 そして僕は途方に暮れる / 立花慎悟(井上和彦)
11 ダンシング・ヒーロー(Eat You Up) / クリィミーマミ(太田貴子)
12 赤いスイートピー / クリィミーマミ(太田貴子)
13 デリケートに好きして(DJ Guai-GROOVE MIX) / クリィミーマミ(太田貴子)
14 I Don’t Know! / クリィミーマミ&綾瀬めぐみ(太田貴子&島津冴子)
15 Believe Again / クリィミーマミ(太田貴子)

<ボーナストラック>
16 優と俊夫のメッセージ (太田貴子&水島裕)※セリフのみ
17 LOVEさりげなく(ピアノ・ショートver.) / クリィミーマミ(太田貴子)

いきなりの藤井一子からの早見優、中森明菜、風見しんご(風見慎吾)、Wink、
中山美穂、大沢誉志幸、荻野目洋子、松田聖子、Babe、浅香唯と並んでいる。
YouTubeに公開された「赤いスイートピー」を聞くだけでアルバム全編の印象が
何となく予想がついてしまう。



鈴木蘭々のベストアルバムを注文したついでにふらふらと買い物かごに入れていた。
これまでも何度か書いたが私はカバーアルバムマニアなのでこの選曲をスルーするのは難しい。
太田貴子のボーカルは加齢によって独自の甘ったるさが増幅され
1曲目の「チェックポイント」から破壊力抜群。
続く「夏色のナンシー」はライブ会場のようなアレンジを採用し
イントロでファンに対して「みんなぁー元気ぃー!?」と呼びかける粋(または無謀)な演出があり
AirPods Proでこっそり聴いていたはずが「フフフッ」と声が漏れてしまった。
島津冴子、水島裕、井上和彦のカバーは80年代に青春を過ごした人達の同窓会の二次会を盗み録りしたような
宴会っぽさがあって楽しいし、「淋しい熱帯魚」 「C」「木枯しに抱かれて」と畳み掛ける怒涛の展開を
「40年経っても変わらないマミ」ではなく「40年後のマミ」が歌うことの味わい深さがたまらない。
「Believe Again」を最後に持って来たのは
太田貴子のクセが浅香唯に一番マッチするとのスタッフの判断だろうか。

収録曲に共通しているのが、このアルバムならではのオリジナリティ、
新しい魅力を引き出そうなどとは1ミリも思っていないこと。
アレンジはオリジナルに準拠しており、イントロからアウトロまでほぼそのまま。
オリジナルのオケを参考に、ほぼ同じ展開でトレースしたカラオケ音源のようなチープさは
人によっては落胆するかもしれないが、50代半ばから60代後半の声優が集まった
「40年後の同窓会アルバム」と解釈すればそれもまたアリ。
ただ、16曲目に入っている「優と俊夫のメッセージ」はさすがの私にもヘヴィ過ぎて途中で止めた。
(笑い過ぎて外で聞くのが不可能だった)

カバーアルバムとしての完成度は正直それほど高くないが
80年代の空気を再現した大人の悪ノリと思えばこれはなかなかの珍品。
特に67歳の水島裕が歌う「涙のtake a chance」から漂う
ダンサブル友蔵(ちびまる子ちゃん)感はこのアルバムでしか聞くことのできないレアな1曲。
太田貴子のボーカルは全曲通してソツなく、予想よりずっと良い。
高音部分で喉が締まる感じに加齢は感じるものの、こればかりは仕方ない。

私の世代を狙い撃ちした企画にまんまと乗った形で悔しいが、後悔はしていない。
正統派の完成度の高いカバーアルバムとは対極に位置するマニアックに攻めた逸品。
いつか「マツコの知らないカバーアルバムの世界」に私を呼んでもらうことがあれば
必ずやこのアルバムを持っていきたい。

「魔法の天使クリィミーマミ 80's J-POP ヒッツ」は現在発売中。



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