良寛は戦前は知られた人だったが、戦後の教科書では和歌ぐらいしか登場しないと記憶している。
もっとも書道をされる方なら、名品とされる良寛の書はお目にかかっているはずである。
さて、良寛は、曹洞宗の僧侶であり、和歌、書のほかに、漢詩、俳句、狂歌、俗謡、国文法なども手掛けるマルチタレントである。
書簡(手紙、エッセイのようなもの)も多数残されている。
良寛は、地位、財産、名声を求めず、清貧の中に生きたのである。
その作品群から、彼は江戸時代を代表する知的生活者だと言って過言ではない。
良寛に関する本で入手可能なものだけで300冊は存在する。
辞世の句は、「散る桜 残る桜も 散る桜」と言われている。
この句は、太平洋戦争(大東亜戦争)期に、神風特攻隊の心情になぞらえた歌として知られている。
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