閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

宮台真司の本は用心した方がよさそうです

2012年02月08日 | 読書案内
まず、あるブログのコメントから引用させていただく。

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http://blogos.com/article/31122/
宮台社会学者の宮台真司氏が岩波のコネ入社をラジオで擁護していた。

宮台氏は左翼ではないが、格差問題については左翼と共闘しているようなので、彼がどのような理屈で擁護しているのかは興味深い。

要旨をまとめると

1 近年の若者たちの中には人間関係を築けない者が少なくない。

2 そういう人はどんなに勉強ができても仕事ができない。

3 企業は、そういう人を採用したくないが、ペーパー試験や短期間の面接で見抜くのは困難である。

4 だから人物保証ということでしっかりした人(岩波の社員や岩波から本を出している人)の推薦を要求した。

5 これは、競争のない業界の縁故採用とはまったく異なる。

なるほど個々の企業の採用方針としては、「あり」だということは判る。

いや、そんなことは宮台大先生に解説していただかなくても誰でも判っていることだ。

問題は、その方法論を多くの企業が採用した時に、もはや努力ですら格差を埋めにくい「超格差社会」が実現するのではないかという点である。

個々の企業の合理的行動が、社会全体を不合理な方向に向かわせることがないのかまで社会学者ならば分析すべではないか。

もちろん、「同一労働同一賃金」さえ実現できれば、正規雇用の採用方法がどれほど差別的でも格差問題は大幅に改善するだろうが、それこそ絵に描いた餅だ。

少なくとも日本の正規社員の給与は単純な労働に対する対価ではなく、人間関係も含めたグレーな会社一家の一員への手当てという側面があるからだ。

そんな田五作(宮台氏が日本人を卑しめるときに使う言葉)社会だからダメなんだ彼なら言うのだろうか。

橋下氏が「学者は勝手なことを言っていれば良いのだから気楽なものだ」と言い捨てた気持ちが少し判った。

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最後の、橋下市長に関するコメントが余分だが、コネ入社がいいはずがない。
マスコミだろうが、出版社だろうが、コネ入社はダメなものはダメである。

コメント欄に、宮台のことをコネだけで生きているようなタレント学者とする指摘がある。頷ける話だ。

さて、宮台真司は、学者として本当に研究している時間があると心配になるほど、多作である。本人が本当に執筆しているのであろうか。
また、共著が多い。
気になるのは、反日政治活動が指摘されている、姜尚中、香山リカとの共著があることである。
共著というのは、それなりにウマが合わなければ、書けないはずだからだ。

また、画像情報などから判断すると茂木健一郎と似ている印象がある。

上記の岩波擁護コメントや、共著の執筆者の選定などから、この方の本については、よほどの力作でない限り、読む必要を感じないし、薦めるつもりはない。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%8F%B0%E7%9C%9F%E5%8F%B8#.E7.9F.B3.E5.8E.9F.E6.85.8E.E5.A4.AA.E9.83.8E.E3.81.A8.E3.81.AE.E9.96.A2.E4.BF.82
共著

(石原英樹・大塚明子)『サブカルチャー神話解体――少女・音楽・マンガ・性の30年とコミュニケーションの現在』(Parco出版局, 1993年)
(藤井良樹・中森明夫)『新世紀のリアル』(飛鳥新社, 1997年)
(尾木直樹)『学校を救済せよ――自己決定能力養成プログラム』(学陽書房, 1998年)
(藤井誠二)『学校的日常を生きぬけ――死なず殺さず殺されず』(教育史料出版会, 1998年)
『<性の自己決定>原論――援助交際・売買春・子どもの性』(紀伊国屋書店 1998年)
(松沢呉一)『ポップ・カルチャー』(毎日新聞社, 1999年)
(藤井誠二)『美しき少年の理由なき自殺』(メディアファクトリー, 1999年)
(三沢直子・保坂展人)『居場所なき時代を生きる子どもたち』(学陽書房, 1999年)
(姜尚中・水木しげる・中西新太郎・若桑みどり・石坂啓・沢田竜夫・梅野正信)『戦争論妄想論』(教育史料出版会 1999年)
(上野千鶴子)『買売春解体新書――近代の性規範からいかに抜け出すか』(柘植書房新社 1999年)
(速水由紀子)『サイファ覚醒せよ!――世界の新解読バイブル』(筑摩書房, 2000年)
(宮崎哲弥・網野善彦・姜尚中・辛淑玉・加納美紀代・藤井誠二・樹村みのり・斎藤貴男・太田昌国・沢田竜夫・梅野正信)『リアル国家論』(教育史料出版会 2000年)
(香山リカ)『少年たちはなぜ人を殺すのか』(創出版, 2001年)
(藤井誠二)『「脱社会化」と少年犯罪』(創出版, 2001年)
(奥平康弘)『憲法対論――転換期を生きぬく力』(平凡社新書 2002年)
(藤井誠二・内藤朝雄)『学校が自由になる日』(雲母書房 2002年)
(速水由紀子)『不純異性交遊マニュアル』(筑摩書房 2002年)
(姜尚中)『挑発する知――国家、思想、そして知識を考える』(双風舎 2003年)
(金子勝・藤原帰一・A・デウィット)『不安の正体!――メディア政治とイラク戦後の世界』(筑摩書房 2004年)
(仲正昌樹)『日常・共同体・アイロニー――自己決定の本質と限界』(双風舎 2004年)
(北田暁大)『限界の思考――空虚な時代を生き抜くための社会学』(双風舎, 2005年)
(伊東豊雄・鷲田清一・松山巖・上野千鶴子・八束はじめ・西川祐子・磯崎新)『私たちが住みたい都市――徹底討論――身体・プライバシー・住宅・国家――工学院大学連続シンポジウム全記録』(平凡社, 2006年)
(野田正彰・大谷昭宏・宮崎学・森達也)『「麻原死刑」でOKか?』(ユビキタ・スタジオ, 2006年)
(鈴木弘輝・堀内進之介)『幸福論――〈共生〉の不可能と不可避について』(日本放送出版協会、2007年)
(神成淳司)『計算不可能性を設計する――ITアーキテクトの未来への挑戦』(ウェイツ、2007年)
(西部邁、佐伯啓思・他) 『表現者 11--国体なき教育改革とは何か』 (イプシロン出版企画、2007年)
(田口ランディ・板橋興宗・内田樹・玄田有史・竹内整一・西垣通・藤原新也・森達也・鷲田清一)『生きる意味を教えてください――命をめぐる対話』(バジリコ, 2008年)
(森達也・鈴木邦男他)『映画「靖国」上映中止をめぐる大議論』(創出版, 2008年)
(飯田哲也) 『原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治にむけて』 (講談社、2011年6月)

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