閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

歴史写真のトリック 政治権力と情報操作

2013年09月06日 | 書評 マスメデイア
歴史写真のトリック 政治権力と情報操作/アラン・ジョベール著/村上光彦訳/朝日新聞社/1989

ヒトラー、スターリン、毛沢東などの独裁指導者の政治宣伝用の写真をいたことがわかる。PHOTOSHOPでは当たり前のことが、どれだけ時間をかけて写真修正が試みられたのか、興味深い。
本のタイトルは、「歴史写真のトリック 政治権力と情報操作」となっているが、書かれていることは、権力者が権力をかさにやった悪事を書いているだけで、トリックそれぞれ数枚並べ、その加工テクニックとそれによる効果が確認できる本。
デジタルデータもPHOTOSHOPなどの画像処理ソフトのない時代、優れた写真技術者により、背景の塗りつぶし、切り抜き、トリミング、抹消などの技術が駆使されて手法と呼ぶのは大袈裟であろう。正しくは、「権力者歴史写真の修正技法と権力者の素顔」とした方が違和感はない。
出版社が、朝日新聞社であることを知れば、過激なタイトルをつけて興味をひこうという意図があったと考えればわかりやすい。

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