閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

ユダヤの商法 世界経済を動かす

2022年04月25日 | 書評 ビジネス

ユダヤの商法 世界経済を動かす/藤田田/KKベストセラーズ/2019

日本マクドナルドの伝説の創業者である、藤田田氏による商売論。基本的にユダヤ商法を全面正当化した内容に仕上がっている。欧米のどこかの国に移住したのち、現地の国情を絶賛し日本を卑下する言論人に似ている。
東大卒業した後、敗戦後のドサクサの時代、ユダヤ人との取引を通じて業容拡大に成功、銀座のユダヤ人との称号を得た。この本は、その時代の経験を踏まえた、自身のウンチクとしてのユダヤ商法、ユダヤ商法のバックボーン、銀座のユダヤ人語録習近平である。
同じ東大卒のホリエモンが下品で金儲け主義の経営者であると糾弾されたのは、ホリエモンが若い頃にこの本か藤田氏にに感化されたことが影響しているかもしれない。
見出しから、共鳴できる点、そうでない点を列挙させていただく。
・共鳴できる点
「きれいな金、きたない金はない」、「税金分だけ余分に儲けろ」、「勝負はタイミングで決まる」、「金持ちから流行させろ」、「厚利タバイ商法で儲けろ」、「ユダヤ人はだますな」、「根回し商法は蹴っ飛ばせ」、「エライ奴こそ働け」
・共鳴できない点
「国家主権なんかクソくらえ」、「法律の欠陥をつけ」

老舗の近江商人の商売のやり方と比較して、商売道徳的にいかがなものかと思う点が散見され、東大出ているにしては下品な商売人という印象となる。
マクドナルドは全国展開に成功したビジネスモデルであると評価されるのは間違いないことであるが、スターバックスと比較して、マクドナルドの客層が今一つなのは、創業者の発想が影響したと考えざるを得ないのである。


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