イギリス人はかなしい/高尾慶子/展望社/1998
ロンドン在住経験が長い、カトリック信者の日本人が愛国的視点でイギリス人論、日本論を述べた痛快な本。
著者は、何事にも真正面からぶつかり正直にぶちまけるタイプ。歯に衣着せないので、読む方が、ここまで言って許されることなのか、びっくりしてしまう。ブログでは当たり前の世界だが。
時代よりも10年先行してブロガー的手法で本を書いたと言っていい。
しかし、この本は、評価が分かれる。アマゾンの書評も両極端となっている。あまりに正直に本心を吐露し過ぎて読むに堪えない箇所、結構毒気ある表現も多い一方、(どぎつい表現を乗り越えられる)度胸と度量ある人なら、人類愛的視点から面白い生き方をしている人という評価を下すだろう。
ただ、個人的に係わりたい人とは思わない。が、著作物としては面白い。その程度の評価である。
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