日本史のツボ/本郷和人/文藝春秋/2018
通史書が少ないこと、通史における歴史観的な見方に関する解説書が少ない関係で、この本の存在は貴重である。
歴史学者という職業でないなら、この本に書いてあることが正しいとか、間違っているとか、良書、悪書かという点で読むのではなく、こういう見方がある、この種の見方は通史上外せないのではないかという視点で読むことをお勧めしたい。
歴史観はマクロ(通史)、ミ . . . 本文を読む
イギリス人はかなしい/高尾慶子/展望社/1998
ロンドン在住経験が長い、カトリック信者の日本人が愛国的視点でイギリス人論、日本論を述べた痛快な本。著者は、何事にも真正面からぶつかり正直にぶちまけるタイプ。歯に衣着せないので、読む方が、ここまで言って許されることなのか、びっくりしてしまう。ブログでは当たり前の世界だが。
時代よりも10年先行してブロガー的手法で本を書いたと言っていい。しかし、こ . . . 本文を読む
自治労の正体/森口朗/扶養社/2019
世間では自治体の悪いところを突いた良書と評価するようだが、この本に書かれていることで、自治体と仕事上あるいは何らかの理由で自治体に文句を言い続けている人には目新しいことはない。
ただ、まったく自治体と接触する機会がなく、自治労が我々の知らないところでどんな悪だくみをしているのか、してきたのかについて知りたい人には有益な本である。
ある書評メルマガで最近 . . . 本文を読む
税をむさぼる人々/森口朗/扶養社/2021
ここ数年、円安の進行とともに、インフレが加速、物価高、特に、ガソリン、食品分野の価格高騰が定着化。今年に入って米の価格高騰が新聞だけでなく国会審議で扱われる事態となった。書店では森永卓郎のザイム真理教がバカ売れし、昨年末から、全国各地で、減税を求める財務省解体デモが実施され、動画サイトで見ることができる。本書は、財務省解体デモに参加された人、解体デモに . . . 本文を読む