夜明け、大さん橋、観覧車、、、

夜明け前の空の美しさと
夜が明けはじめた空の美しさ
そのどちらもひとり占めするかのように
僕は静かにシャッターを押して
その空を切り取り
時間を止めて
世界を自分だけのものにする




大さん橋で何度夜明けを迎えただろう
大さん橋からどれほど写真を撮っただろう
大さん橋に来てはただ佇んでいたこともあった
大さん橋へまた行こう　
そこに在り続けてくれるから
いつだって行ける　
そこに在ることの意味を　
また訊きに行くよ





そこに在り続ける観覧車の風格と威厳
早朝は誰も居らず静けさとさびしさが漂う
そのどちらも共有するかのように
僕は何度もシャッターを押して
その観覧車を切り取り
やがて動き出しまわり始めるその前の
眠る鉄の塊と会話をする



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