Absolute ZERO

オールウェイズ低空飛行(墜落寸前)な精神状態で綴る雑多オタク(主に舞台。あとラノベとアニメと漫画とゲーム)な雑記ブログ。

新春浅草歌舞伎 第一部(昼)

2011-01-18 00:37:13 | 雑記
新春ゴールデン~オタク寄り~ライブタイム、
第1弾は新春浅草歌舞伎です。

これはオタク的趣味ではない、と主張してみる。

毎年恒例の浅草公会堂の年始公演。
初心者向けで分かりやすい演目、演者も若手、お値段も安めの設定。

今年は昼の第一部公演に参加したので、
「三人吉三巴白浪」、「猿翁十種の内独楽」を観劇。
もっとも、毎度のごとく、通し上演する程の時間はないので、
数場飛ばしたり、逆に数場抽出したダイジェスト版なんですが。
今回は三場がなかったのかな?

七之助のお嬢吉三、亀治郎のお坊吉三、愛之助の和尚吉三。
貫禄の和尚吉三も一押しなんですが、何と言っても目を引くのは、
女のなりをした若い男、お嬢吉三。
序盤から見せ場です。

「月も朧に白魚の 篝もかすむ 春の空
冷てえ風にほろ酔いの 心持ちよくうかうかと
浮かれ烏がただ一羽 ねぐらへ帰る川端で
竿の雫か濡れ手で粟 思いがけなく手に入る百両
(おん厄はらいましょう 厄落とし)
ほんに今夜は節分か
西の海より川の中 落ちた夜鷹は厄落とし
豆だくさんに一文の 銭と違って金包み
こいつは春から 縁起がいいわえ」

ね。
更にはお嬢吉三には、大詰での八百屋お七のパロディがある訳ですよ。
雪の中櫓に上って鐘を付く、じゃなくて太鼓を叩くんです。
あそこもいいですよね!
というか、劇中ずっと女の姿のままのお嬢吉三を見てると、
どうにも倒錯的な感じが…
いや、いいんですけど。
美しいし。恰好いいし。


しかし、三人吉三のしがらみと義理人情が泣かせ所なこの話。
三人が三人とも白浪(盗賊)という悪党で、
ふとした縁から義兄弟の契りを結んだのですが、
奇妙な縁が絡み合い、互いが互いの仇となり得る間柄。
それを知って、互いのために自分の命を差し出そうとし…
最後には、それぞれの引き起こした罪咎の片を付け、
追手に捕まる前に刺し違えて果てるという、三つ巴の終幕。

話の筋は分かりづらいところがあるんですが、
見せ場がはっきりとしていて見やすいです。
何と言っても有名ですしね!
あまりちゃんと見たことがなかったので、見られて良かったです。


亀治郎の独楽売は面白かったです。
正月らしくて良い演目。


今回は、常連の演者が諸事情により(……)、結構欠けてしまったので、
それだけは残念です。
来年はまた出られる方増えますかねぇ…?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。