終わりましたねぇ今年の大河。
最終話で市川亀治郎さんが龍馬暗殺実行犯をやるとは聞いてたけど、
何役かはまったく知らず。
これまで見てきても、
新撰組説、薩長陰謀説どっちとも取れる内容だったし。
流石に、“龍馬伝”なのに暗殺が中岡狙いだったって説は、
起用はせんだろうとは思っていましたが。
キャスティングで新撰組の主だった面子は出揃っていたので、
「イマサラ亀治郎さんが新撰組はねーな」とも思ってたけど…。
薩長陰謀説や、その他の最終回一発逆転もあり得ると思っていたので、
最終回は興味津津で見てしまいました。
…が、なかなか役名が出ない。
とりあえず茶店にいる場面のアップ映像で「いい着物きてんなぁ」
→「そこそこ身分ありっぽい?」ってのと、
岩崎弥太郎との絡みで幕府側ってのだけはわかった。
でも、役名一度も呼ばず仕舞いか!
これはもしや、最後まで引っ張って真相不明で終わらせるつもりか!?
うーん、NHK、小憎い演出をしてくれる…と思いきや。
最後のキャスティングテロップで役名書いてあったよ…!!
今井伸郎かよ!見廻組説か!
身なりがまともなのも、幕府側ってのも説明は付くし、
一番有力説だろうけどさ!
ついでに渡辺篤も役名に出てたような。
何?渡辺篤の自白を採用したってこと?
しかし、今までまったく出てこなかったのに、
最後だけ出てきて多数説ってのはドラマ的にどうなんかね。
真相不明で終わらせるのか面白いと思った後だっただけに、
ちょい残念に思えてしまうなぁ。
ってか渡辺篤の自白と今井伸郎の自白矛盾は無視?
ドラマは見廻組が中岡の後を着けたようだったし、
自白をそのまま採用してる訳じゃないんだなやっぱり。
中岡の叙述と言われる最後の会話も、当然ながら変えてるし。
そらそーだわな。そのまま使ったらドラマ性が薄くなる。
…ドラマだもんねぇ。
これはこれでまた仕方ないのか。うーん。
総括して私の印象を上げると、
キャスト、結構な高確率で顔で選んだんじゃね?(身も蓋もなさすぎる本音)
まぁね!江戸末期から明治くらいになると写真あるからね!
そこはまぁ流すとして、
振り返って印象に残った役を挙げます。
・寺島しのぶ@坂本乙女
・杉本哲太@坂本権平
・児玉清@坂本八平
・松原智恵子@坂本伊與
・倍賞美津子@岩崎美和
・蟹江敬三@岩崎弥次郎
坂本家、岩崎家のキャストは実に豪華でしたねぇ。
序盤の掴みだけあって固めたんでしょうか。
特に印象深いのは岩崎弥次郎の蟹江敬三。
結構な駄目男でしたが、
あのアクの強さがまた、香川照之演じる弥太郎の父らしくて良い感じでした。
・大森南朋@武市半平太
私は歴史上あまりこの人物が好きではないのですが、
最期に至るまでの変遷の中、納得できる心情を見せてくれたので、
それはやっぱり脚本だけではなく、役者の力だと思っています。
悔しいけど(史実上好きじゃないから)、それでも何度か泣かされた。
・岡田以蔵@佐藤健
私は深くふかーく反省しました。
プリプリと電王というある意味正当派から離れたキワモノ出身で、
今はにゃんにゃん踊ってるだけのヘタレたイケメンの部類かと思ってて、
心からごめんなさい。
岡田以蔵を結構好きな私の目から見ても、あの以蔵は十分にありでした。
特に捕まる前の逃走してるときと処刑前が印象深いです。
その後映画版BECK見たし、普通に役者として通用するのはよくわかった。
いやー、顔で判断してはいけませんね。(カワイイ系が苦手)
龍馬伝見て佐藤健の好感度が抜群に向上しましたよ。
しかしBECKのときも好きな訳ではなかったので、
単純に岡田以蔵効果とも考えられ…げふんげふん。Q10見てないしな。
・伊勢谷友介@高杉晋作
高杉死亡の回でも語りましたが、
ずるい。なんか一番ずるかった。
一人で色々持ってかれた感がある。
役柄自体魅力的に過ぎるのですが、
伊勢谷高杉は期待を裏切らなかった。
むしろ期待以上だった。それがなんか悔しい。
ところでクランクアップ後、体重は戻せたんでしょうか。
リアルに病的でしたよね。
・近藤正臣@山内容堂
キャスティング決めたの誰ですか。
もうこの人以外考えられないんですけど。
それくらい印象深かったです。
途中の描かれ方が、腹の底の読めない、ともすれば敵役のようなものだったのですが、
その訳のわからない迫力が凄まじかった。
まさしく畏敬の念を抱くに相応しい藩主ぶりでしたねぇ。
人好きのする人物像ではありませんが、やっぱりそのくらい癖がないと。
・青木崇高@後藤象二郎
顔はまったく好みではない上に、中盤までの役柄の印象でむしろ嫌なくらいでしたが、
作中もっとも人格的成長を遂げたと思われる役柄を演じてらっしゃいました。
特に終盤の建白の辺り。
序盤から持っていた異様なぎらつきを、見事に風格や意志の強さに変えていましたね。
というかそもそも敵役を本気で嫌がられるくらいに演じられて、
人格的成長後の姿を受け入れさせることができるのは、
役者の力の見せ所なんですよね。多分。
・田中哲司@徳川慶喜
眉毛が……いえ、なんでもありません。
徳川慶喜を歴史的にどういった人物としてみるかはさておき、
江戸幕府最大の難局に立たされた最後の将軍として、
重圧や迷い、大政奉還という果断に踏み切った様を、
大変人間的に演じていらしたように思います。
あの役作りだと、その後の歴史上の展開もある程度納得できるっていうか…。
(戦端が開かれた後、不利と見るや幕臣置いて江戸に逃げたり、
恩赦後は悠々自適に生活してたりもした。)
うん。まぁどういった人物も何も、
私の評価っていうか好感度は明らかに透けて見える発言を今したよね。
やー、それは本当に棚にあげておくとして、兎に角この役難しいっしょ。
私、役者時代でもやりたくないよ。掴み辛くて。
やれるって凄いなー。
・龍@真木よう子
龍馬に関わってきたヒロイン達、
広末涼子@平井加尾、寛地谷しほり@千葉佐那、蒼井優@元をぶっちぎりで引き離して好きです。(告白?)
私が元々真木よう子自体かなり好きなんですが。
最近はSP見てた印象が強く、
気丈ではあるもののしっとりした女性らしいところを見せる役を見ていなかったので、
お龍役は見てて楽しかったです。
・香川照之@岩崎弥太郎
素晴らしい。これに尽きます。
あの捻れた自尊心の高さ。
龍馬という同郷の友人への憧れと憎悪と友情。
癖のある役の中でも最も感情的かつ俗っぽく描かれた役柄を、
非常に魅力的に(私の視点では)演じておられました。
光と影なら影に惹かれる私の好みが完全に反映された見方ですが、
香川さんが上手いのだけは間違いない。
最終回は特に一押しです。
私、龍馬の最期のシーンは別に涙なんぞ浮かびやしませんが、
弥太郎が見廻組を追い掛けて食ってかかる場面は胸に迫るものがあったし、
龍馬暗殺後に雨の中見廻組と対峙して、龍馬の死を悟り泣き叫ぶシーンは、
本気で泣いた。
…え?主役?
なんのお話でしょうか。(白々しい)
序盤からずっと私が口にしている、
爽やか過ぎる、癖がなさすぎる、というのは、
結局最期まで覆されることはなかったのですが…
子どものような無邪気ささえ時に感じさせるほど、
ひたすらに自分の夢を信じ、追いかけ続けた素直さ、明るさは、
福山版龍馬としては貫かれていたので、
これはこれで役作りとしては成功していたんでしょう。
少なくとも、語り手である香川照之@岩崎弥太郎との対比は鮮やかでした。
岩崎弥太郎が憎まなくてはならなかったほど、
人の闇を浮き彫りにするほどの、日の光の印象を持たせることに成功していましたよね。
陰謀術数渦巻かせて政権争いを繰り広げる面々とも、
一線引いた対比を見せられていましたし。
(弥太郎との対比は、香川照之の力が多分にあるような気はしますが。)
今回も総集編は放送するんでしょうかね?
懐かしい顔ぶれが最終回に見られて楽しかったですが、
せっかくだから中盤までに消えた顔をもう一度見たいです。
来期はお江の方。
篤姫と同じ本で主演が上野樹理とは…
篤姫どんだけ儲かったんだNHK。
狙いが見え透いてるんですが、果して篤姫と同レベル、あるいはそれを越える人気を拍せるか?
…ちなみに現時点での印象は、篤姫有利です。
(私見ですが役者としては上野樹理より宮崎あおいが断然力があると思っている。)
予想を裏切ってくれると良いのですが。
最終話で市川亀治郎さんが龍馬暗殺実行犯をやるとは聞いてたけど、
何役かはまったく知らず。
これまで見てきても、
新撰組説、薩長陰謀説どっちとも取れる内容だったし。
流石に、“龍馬伝”なのに暗殺が中岡狙いだったって説は、
起用はせんだろうとは思っていましたが。
キャスティングで新撰組の主だった面子は出揃っていたので、
「イマサラ亀治郎さんが新撰組はねーな」とも思ってたけど…。
薩長陰謀説や、その他の最終回一発逆転もあり得ると思っていたので、
最終回は興味津津で見てしまいました。
…が、なかなか役名が出ない。
とりあえず茶店にいる場面のアップ映像で「いい着物きてんなぁ」
→「そこそこ身分ありっぽい?」ってのと、
岩崎弥太郎との絡みで幕府側ってのだけはわかった。
でも、役名一度も呼ばず仕舞いか!
これはもしや、最後まで引っ張って真相不明で終わらせるつもりか!?
うーん、NHK、小憎い演出をしてくれる…と思いきや。
最後のキャスティングテロップで役名書いてあったよ…!!
今井伸郎かよ!見廻組説か!
身なりがまともなのも、幕府側ってのも説明は付くし、
一番有力説だろうけどさ!
ついでに渡辺篤も役名に出てたような。
何?渡辺篤の自白を採用したってこと?
しかし、今までまったく出てこなかったのに、
最後だけ出てきて多数説ってのはドラマ的にどうなんかね。
真相不明で終わらせるのか面白いと思った後だっただけに、
ちょい残念に思えてしまうなぁ。
ってか渡辺篤の自白と今井伸郎の自白矛盾は無視?
ドラマは見廻組が中岡の後を着けたようだったし、
自白をそのまま採用してる訳じゃないんだなやっぱり。
中岡の叙述と言われる最後の会話も、当然ながら変えてるし。
そらそーだわな。そのまま使ったらドラマ性が薄くなる。
…ドラマだもんねぇ。
これはこれでまた仕方ないのか。うーん。
総括して私の印象を上げると、
キャスト、結構な高確率で顔で選んだんじゃね?(身も蓋もなさすぎる本音)
まぁね!江戸末期から明治くらいになると写真あるからね!
そこはまぁ流すとして、
振り返って印象に残った役を挙げます。
・寺島しのぶ@坂本乙女
・杉本哲太@坂本権平
・児玉清@坂本八平
・松原智恵子@坂本伊與
・倍賞美津子@岩崎美和
・蟹江敬三@岩崎弥次郎
坂本家、岩崎家のキャストは実に豪華でしたねぇ。
序盤の掴みだけあって固めたんでしょうか。
特に印象深いのは岩崎弥次郎の蟹江敬三。
結構な駄目男でしたが、
あのアクの強さがまた、香川照之演じる弥太郎の父らしくて良い感じでした。
・大森南朋@武市半平太
私は歴史上あまりこの人物が好きではないのですが、
最期に至るまでの変遷の中、納得できる心情を見せてくれたので、
それはやっぱり脚本だけではなく、役者の力だと思っています。
悔しいけど(史実上好きじゃないから)、それでも何度か泣かされた。
・岡田以蔵@佐藤健
私は深くふかーく反省しました。
プリプリと電王というある意味正当派から離れたキワモノ出身で、
今はにゃんにゃん踊ってるだけのヘタレたイケメンの部類かと思ってて、
心からごめんなさい。
岡田以蔵を結構好きな私の目から見ても、あの以蔵は十分にありでした。
特に捕まる前の逃走してるときと処刑前が印象深いです。
その後映画版BECK見たし、普通に役者として通用するのはよくわかった。
いやー、顔で判断してはいけませんね。(カワイイ系が苦手)
龍馬伝見て佐藤健の好感度が抜群に向上しましたよ。
しかしBECKのときも好きな訳ではなかったので、
単純に岡田以蔵効果とも考えられ…げふんげふん。Q10見てないしな。
・伊勢谷友介@高杉晋作
高杉死亡の回でも語りましたが、
ずるい。なんか一番ずるかった。
一人で色々持ってかれた感がある。
役柄自体魅力的に過ぎるのですが、
伊勢谷高杉は期待を裏切らなかった。
むしろ期待以上だった。それがなんか悔しい。
ところでクランクアップ後、体重は戻せたんでしょうか。
リアルに病的でしたよね。
・近藤正臣@山内容堂
キャスティング決めたの誰ですか。
もうこの人以外考えられないんですけど。
それくらい印象深かったです。
途中の描かれ方が、腹の底の読めない、ともすれば敵役のようなものだったのですが、
その訳のわからない迫力が凄まじかった。
まさしく畏敬の念を抱くに相応しい藩主ぶりでしたねぇ。
人好きのする人物像ではありませんが、やっぱりそのくらい癖がないと。
・青木崇高@後藤象二郎
顔はまったく好みではない上に、中盤までの役柄の印象でむしろ嫌なくらいでしたが、
作中もっとも人格的成長を遂げたと思われる役柄を演じてらっしゃいました。
特に終盤の建白の辺り。
序盤から持っていた異様なぎらつきを、見事に風格や意志の強さに変えていましたね。
というかそもそも敵役を本気で嫌がられるくらいに演じられて、
人格的成長後の姿を受け入れさせることができるのは、
役者の力の見せ所なんですよね。多分。
・田中哲司@徳川慶喜
眉毛が……いえ、なんでもありません。
徳川慶喜を歴史的にどういった人物としてみるかはさておき、
江戸幕府最大の難局に立たされた最後の将軍として、
重圧や迷い、大政奉還という果断に踏み切った様を、
大変人間的に演じていらしたように思います。
あの役作りだと、その後の歴史上の展開もある程度納得できるっていうか…。
(戦端が開かれた後、不利と見るや幕臣置いて江戸に逃げたり、
恩赦後は悠々自適に生活してたりもした。)
うん。まぁどういった人物も何も、
私の評価っていうか好感度は明らかに透けて見える発言を今したよね。
やー、それは本当に棚にあげておくとして、兎に角この役難しいっしょ。
私、役者時代でもやりたくないよ。掴み辛くて。
やれるって凄いなー。
・龍@真木よう子
龍馬に関わってきたヒロイン達、
広末涼子@平井加尾、寛地谷しほり@千葉佐那、蒼井優@元をぶっちぎりで引き離して好きです。(告白?)
私が元々真木よう子自体かなり好きなんですが。
最近はSP見てた印象が強く、
気丈ではあるもののしっとりした女性らしいところを見せる役を見ていなかったので、
お龍役は見てて楽しかったです。
・香川照之@岩崎弥太郎
素晴らしい。これに尽きます。
あの捻れた自尊心の高さ。
龍馬という同郷の友人への憧れと憎悪と友情。
癖のある役の中でも最も感情的かつ俗っぽく描かれた役柄を、
非常に魅力的に(私の視点では)演じておられました。
光と影なら影に惹かれる私の好みが完全に反映された見方ですが、
香川さんが上手いのだけは間違いない。
最終回は特に一押しです。
私、龍馬の最期のシーンは別に涙なんぞ浮かびやしませんが、
弥太郎が見廻組を追い掛けて食ってかかる場面は胸に迫るものがあったし、
龍馬暗殺後に雨の中見廻組と対峙して、龍馬の死を悟り泣き叫ぶシーンは、
本気で泣いた。
…え?主役?
なんのお話でしょうか。(白々しい)
序盤からずっと私が口にしている、
爽やか過ぎる、癖がなさすぎる、というのは、
結局最期まで覆されることはなかったのですが…
子どものような無邪気ささえ時に感じさせるほど、
ひたすらに自分の夢を信じ、追いかけ続けた素直さ、明るさは、
福山版龍馬としては貫かれていたので、
これはこれで役作りとしては成功していたんでしょう。
少なくとも、語り手である香川照之@岩崎弥太郎との対比は鮮やかでした。
岩崎弥太郎が憎まなくてはならなかったほど、
人の闇を浮き彫りにするほどの、日の光の印象を持たせることに成功していましたよね。
陰謀術数渦巻かせて政権争いを繰り広げる面々とも、
一線引いた対比を見せられていましたし。
(弥太郎との対比は、香川照之の力が多分にあるような気はしますが。)
今回も総集編は放送するんでしょうかね?
懐かしい顔ぶれが最終回に見られて楽しかったですが、
せっかくだから中盤までに消えた顔をもう一度見たいです。
来期はお江の方。
篤姫と同じ本で主演が上野樹理とは…
篤姫どんだけ儲かったんだNHK。
狙いが見え透いてるんですが、果して篤姫と同レベル、あるいはそれを越える人気を拍せるか?
…ちなみに現時点での印象は、篤姫有利です。
(私見ですが役者としては上野樹理より宮崎あおいが断然力があると思っている。)
予想を裏切ってくれると良いのですが。