無能勝明王 (むのうしょうみょうおう)。
梵名は「アパラージタ」。
意味は、「これに、能く打ち勝つもの無し」。
「誰も勝つことができない」と言う最強の明王。
大日経疏によれば、「無能勝真言 (明王) は、これは釈迦如来の眷属 (中略) 釈迦如来の化身である 云々」
また、
不空訳「聖無礙経」には、「無能勝は、釈迦牟尼仏の忿怒身、自性輪身は、慈氏 (弥勒) 菩薩=みろくぼさつ」
釈尊が魔群と戦う姿を明王化したもので、八大明王の一つにも数えられる。
日本語の「漢字で」書くと、「無能」とつくので、頼りなさそうに思えるが、
「誰も勝つことができない」最強の真言 (明王) である。
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