烏枢沙摩明王 うすさまみょうおう。
真言宗や曹洞宗、修験系のお寺のトイレに「御影」の貼り札でよく見かける。四国88か所霊場の札所では、トイレにお厨子と共に、仏像で祀られているのを見たこともある。
この明王をお祀りしているお寺のトイレは、たいてい掃除が行き届いている。
古代インドの「火の神アグニ」がモデルである。
ウッチュシュマ・・・火が燃え盛る時、「ぱちぱち」と言う音が、ウッチュシュマ (うすさま)。
ウィキより、画像もウィキより、
烏枢沙摩明王(宝山寺)
「『穢跡金剛霊要門』では、釈尊が涅槃に入ろうとした時、諸大衆諸天鬼神が集まり悲嘆している中、蠡髻梵王のみが天女との遊びにふけっていた。そこで大衆が神仙を使って彼を呼んだが、慢心を起こした蠡髻梵王は汚物で城壁を作っていたので近づくことが出来なかった。そこで釈尊は神力を使って不壊金剛を出現させた。金剛は汚物をたちまちに大地と変えて蠡髻梵王を引き連れてきた。そこで大衆は大力士と讃えた。」
火というものは、侮ってはいけない。
お釈迦様が悟りを開いたときは、まだ若かった。
ある国王が、お釈迦様に、「あなたは完全なる悟りを開いたと言ってますが、あなたはまだ若いではないですか?」と言った。
お釈迦様は、「国王よ、世に侮ってはいけないものが3つある。1つは火。火は若い (小さい) からと言って侮ってはいけない。小さな火も、やがて燃え広がり大火となる。2つ目は、毒蛇。毒蛇も若い (幼い) からと言って侮ってはいけない。幼く小さな毒蛇も、毒を持っている。3つ目は、ブッダ (悟りを開いたもの) 。ブッダも若いからと言って侮ってはいけない。若くても、完全なる悟りを開いた者はブッダである。この3つである」。
国王は、お釈迦様に帰依しました。
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