おはようございます!店長の田口好明です。
◆「ボジョレー・ヌーヴォー2012」”シリル・アロンゾ”最新情報より
先週末に”シリル・アロンゾ”を取り扱っているインポーターさんから「ボジョレー・ヌーヴォー2012」の最新情報をいただきましたのでご紹介します。ちょっと長いですが、細部が見えます。
【才気あふれるシリル・アロンソSYRIL・ALONSOの12年収穫】
○頭脳の回転が速いシリルは次々と手を打った。
ボジョレを基盤に活動するシリル・アロンソにも2012年は他の醸造家と同様の厳しい天候状況を与えられた。春の寒波時点で、シリルは『今年は収穫量に問題をあり』を予測した。顔の広いシリルは寒波被害の少なかった地区の栽培家と交渉し手を組んだ。
12年は自分独自の畑を持たないシリルには有利な年となった。シリルは栽培家と契約して葡萄を買って醸造をする、というネゴシアン醸造家であることが、功を奏して対応が早くできた。
○特別なミクロ・クリマを備えた最良の畑を確保
ここの畑はなだらかな丘が連なっている丘陸地帯の斜面の畑だ。丘と丘の谷間には小川が流れ、風通し良く、森もあって昆虫、微生物の天国がある。豪雨が降っても谷間に向かって即流れてしまう水捌けが良い好立地。
○ネゴシアン醸造家だから可能だった、素早い対応!こんな完璧な葡萄を確保
ボジョレには昔から葡萄を育てることを専門にしている葡萄栽培家がいる。彼らは醸造をやらないだけに、栽培に専念できる時間がある。12年のような難しい年は、やるべき畑仕事が一日遅れただけで大被害につながる年だった。シリルはそこに着眼して見事な葡萄を確保できた。
2012年にここまで完璧な葡萄を見たのは少なかった。やはり葡萄栽培に専念できた畑仕事のプロの成す技だ。ひょっとすると12年はシリル・アロンゾが最も輝く年になるかもしれない。この完璧な葡萄をどうやって料理するかシリルの才気の見せ所だ。
○栽培は土壌を知り尽くした専門家と共に!
栽培専門だからできる畑仕事。北ローヌ、コート・ロティなどでやる仕立て、ゴブレ仕立ての上を縛って葡萄に太陽をあてる作業。一本一本の葡萄木の上部を縛るのは豊富な時間がないとできない。12年のような太陽の少ない年は必要な作業だった。
晴天の中、着々と収穫が行われた。約30名の収穫人がハサミの音をカチカチと鳴らして葡萄が摘み取られていく。シリルは単に収穫された葡萄を買い取るだけではない。栽培の仕方、収穫の時期、収穫のやり方を指定できる契約。葡萄の品質を自分の目で確認できる。
○不良粒の摘出作業の徹底
2012年はどんなにきっちり農作業をやっても、傷んだ葡萄がやはり存在した。不良粒の摘出選別をやる必要があった。収穫された葡萄を発酵槽まで運ぶ前に徹底的に摘出選別した。アロンソもSO2酸化防止剤を使用しないので、健全な葡萄のみを発酵槽に入れる必要があった。
○葡萄葉の偉大なる力
葡萄の葉っぱ偉大だ。雨風や雹に打たれながらも宇宙の光を享けて、光合成をやりながら葡萄房や果肉、糖などを造りあげてしまう。光をプロテインに変えてしまう。収穫直前の今もセッセと糖を高めて今年最後の務めを果たしている。
○マルセル・ラピエールの直弟子
アロンソはマルセル・ラピエールの直弟子でもある。サヴォワ地方での醸造所を閉めてボジョレに帰ってきたアロンソに独立を勧めて会社設立まで絶大な援助をマルセルから得た。ワイン造りはマルセル仕込みの自然派だ。その上にアロンソ独特のアイデアを足して独自のスタイルを編み出した。
アロンソの醸造は超自然派。収穫された葡萄を除梗せずに発酵槽に入れる。勿論、葡萄園で育った自生酵母のみでの発酵。SO2酸化防止剤も使用しない。コンクリート槽を使用。アロンゾのワインは果実味主体のスーと入ってしまうタイプ。
葡萄を発酵槽に入れる時も葡萄房を傷めてしまうポンプは使用しない。発酵槽の上までベルトコンベアーで上げて重力で落とし込む。
今年のヌーヴォーは軽めで果実味が心地良いグイグイいける本来の典型的なボジョレ・ヌーヴォーのスタイルとなるでしょう。ガメラーの皆さん各種のアロンソ・ヌーヴォーをお見逃しなく。
いかがでしたか?2012年という厳しい年と正面から向き合って、しっかりと作業した生産者の努力と想いが伝わってくるかと思います。今年も”シリル・アロンゾ”をはじめ、他の生産者のヌーヴォーも早く飲みたい気持ちでいっぱいです。楽しみですね。まだご予約されていない方はお早めにどうぞ^^
〒183-0011 東京都府中市白糸台6-5-10
WINE&JIZAKE INAGEYA/ワイン&地酒 イナゲヤ
http://www.rakuten.ne.jp/gold/inageya/TEL 042-361-3550
◆「ボジョレー・ヌーヴォー2012」”シリル・アロンゾ”最新情報より
先週末に”シリル・アロンゾ”を取り扱っているインポーターさんから「ボジョレー・ヌーヴォー2012」の最新情報をいただきましたのでご紹介します。ちょっと長いですが、細部が見えます。
【才気あふれるシリル・アロンソSYRIL・ALONSOの12年収穫】
○頭脳の回転が速いシリルは次々と手を打った。
ボジョレを基盤に活動するシリル・アロンソにも2012年は他の醸造家と同様の厳しい天候状況を与えられた。春の寒波時点で、シリルは『今年は収穫量に問題をあり』を予測した。顔の広いシリルは寒波被害の少なかった地区の栽培家と交渉し手を組んだ。
12年は自分独自の畑を持たないシリルには有利な年となった。シリルは栽培家と契約して葡萄を買って醸造をする、というネゴシアン醸造家であることが、功を奏して対応が早くできた。
○特別なミクロ・クリマを備えた最良の畑を確保
ここの畑はなだらかな丘が連なっている丘陸地帯の斜面の畑だ。丘と丘の谷間には小川が流れ、風通し良く、森もあって昆虫、微生物の天国がある。豪雨が降っても谷間に向かって即流れてしまう水捌けが良い好立地。
○ネゴシアン醸造家だから可能だった、素早い対応!こんな完璧な葡萄を確保
ボジョレには昔から葡萄を育てることを専門にしている葡萄栽培家がいる。彼らは醸造をやらないだけに、栽培に専念できる時間がある。12年のような難しい年は、やるべき畑仕事が一日遅れただけで大被害につながる年だった。シリルはそこに着眼して見事な葡萄を確保できた。
2012年にここまで完璧な葡萄を見たのは少なかった。やはり葡萄栽培に専念できた畑仕事のプロの成す技だ。ひょっとすると12年はシリル・アロンゾが最も輝く年になるかもしれない。この完璧な葡萄をどうやって料理するかシリルの才気の見せ所だ。
○栽培は土壌を知り尽くした専門家と共に!
栽培専門だからできる畑仕事。北ローヌ、コート・ロティなどでやる仕立て、ゴブレ仕立ての上を縛って葡萄に太陽をあてる作業。一本一本の葡萄木の上部を縛るのは豊富な時間がないとできない。12年のような太陽の少ない年は必要な作業だった。
晴天の中、着々と収穫が行われた。約30名の収穫人がハサミの音をカチカチと鳴らして葡萄が摘み取られていく。シリルは単に収穫された葡萄を買い取るだけではない。栽培の仕方、収穫の時期、収穫のやり方を指定できる契約。葡萄の品質を自分の目で確認できる。
○不良粒の摘出作業の徹底
2012年はどんなにきっちり農作業をやっても、傷んだ葡萄がやはり存在した。不良粒の摘出選別をやる必要があった。収穫された葡萄を発酵槽まで運ぶ前に徹底的に摘出選別した。アロンソもSO2酸化防止剤を使用しないので、健全な葡萄のみを発酵槽に入れる必要があった。
○葡萄葉の偉大なる力
葡萄の葉っぱ偉大だ。雨風や雹に打たれながらも宇宙の光を享けて、光合成をやりながら葡萄房や果肉、糖などを造りあげてしまう。光をプロテインに変えてしまう。収穫直前の今もセッセと糖を高めて今年最後の務めを果たしている。
○マルセル・ラピエールの直弟子
アロンソはマルセル・ラピエールの直弟子でもある。サヴォワ地方での醸造所を閉めてボジョレに帰ってきたアロンソに独立を勧めて会社設立まで絶大な援助をマルセルから得た。ワイン造りはマルセル仕込みの自然派だ。その上にアロンソ独特のアイデアを足して独自のスタイルを編み出した。
アロンソの醸造は超自然派。収穫された葡萄を除梗せずに発酵槽に入れる。勿論、葡萄園で育った自生酵母のみでの発酵。SO2酸化防止剤も使用しない。コンクリート槽を使用。アロンゾのワインは果実味主体のスーと入ってしまうタイプ。
葡萄を発酵槽に入れる時も葡萄房を傷めてしまうポンプは使用しない。発酵槽の上までベルトコンベアーで上げて重力で落とし込む。
今年のヌーヴォーは軽めで果実味が心地良いグイグイいける本来の典型的なボジョレ・ヌーヴォーのスタイルとなるでしょう。ガメラーの皆さん各種のアロンソ・ヌーヴォーをお見逃しなく。
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いかがでしたか?2012年という厳しい年と正面から向き合って、しっかりと作業した生産者の努力と想いが伝わってくるかと思います。今年も”シリル・アロンゾ”をはじめ、他の生産者のヌーヴォーも早く飲みたい気持ちでいっぱいです。楽しみですね。まだご予約されていない方はお早めにどうぞ^^
〒183-0011 東京都府中市白糸台6-5-10
WINE&JIZAKE INAGEYA/ワイン&地酒 イナゲヤ
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