■悪魔の英文法 これが英語の骨組だ No.07 ■
英語表現を拡大する英語の3つの動的表現を使いこなす!!
~非時制3つの動詞フレーズは英語を動的に表現するための道具だ~
第1節 原形動詞フレーズを用いた動的表現
名詞のように使う、形容詞のように使う、副詞のように使う
第2節 ing形動詞フレーズを用いた動的表現
名詞のように使う、形容詞のように使う、副詞のように使う
第3節 ed形動詞フレーズを用いた動的表現
名詞のように使う、形容詞のように使う、副詞のように使う
第1節 原形の動詞で始まる動詞フレーズを使いこなす
~原形動詞フレーズは「頭に描いた映像世界」~
[チャート]
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[1] 原形動詞フレーズを名詞のように使って
[1-1] 命令形とは
Speak English.
英語を話しなさい
[1-2] 主語として使う
To speak English is easy.
英語を話すのは簡単です
It is easy to speak English.
英語を話すのは簡単です
[1-3] 目的語(VO感覚)として使う
Will you (please) speak English?
英語を話していただけませんか?
I want to speak English.
私は英語を話したい
[1-4] 叙述表現(補語・VC感覚)として使う
My wish is to speak English.
私の願いは英語を話すことです
[2] 原形動詞フレーズを形容詞のように使って
[2-1] 限定表現として使う
I don't have a chance to speak English.
私には英語を話す機会がありません
☆ [2-2] 叙述表現(補語・VC感覚)として使う
You are to speak English.
あなたは英語を話さなければならない
I am going to speak English.
私は英語を話すつもりです
☆ [2-3] 叙述表現(補語・VOC感覚)として使う
I want you to speak English.
私はあなたに英語を話してもらいたい
I tell you to speak English.
私は、(ふだん)あなたに英語を話すように言っている
I heard her speak English.
私は彼女が英語を話しているのを聞きました
Let me speak English.
私に英語を話させてください
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[2-2] 叙述表現(補語・VC感覚)として使う
cf. 形容詞その2つの用法
(1) She is a pretty girl. 限定用法
(2) She is pretty. 叙述用法(主格補語、VC感覚)
これは文法では「be to+動詞の原形」とされ、「命令、予定、義務などを表す」とされていますが、ここでもto+動詞のフレーズとしてとらえること、また be動詞は「存在」を表し、「(これから~に向かっての存在だ」ということです。
You are to stay here. (命令)
あなたはここにいなさい
We are to meet her. (予定)
私たちは彼女ら会う予定です
You are to obey my instructions. (義務)
あなたは私の指示に従わなければならない
●be動詞を飾ることばを加えると限定的な意味に
We are to meet him tomorrow.
私たちは明日彼に会う予定です
もちろんbeは「存在」を表し、to+原形動詞フレーズで「これから」と「未来の意味」を表しますが、このbe動詞を飾るgoing、supposed, sureなどのことばを加えると限定的な意味となります。be goingは、主体の進行的な心理を表し「~する予定だ」、be supposedは「予定されている存在だ」、be sureは「確かな存在だ」などの意味を表します。
We are going to meet him tomorrow.
私たちは明日彼に会う予定です
We are supposed to meet her tomorrow.
私たちは明日、彼女に会う予定です
We are sure to meet her tomorrow.
私たちは明日、きっと彼女に会います
このような「be動詞+形容詞(語)+to+原形動詞フレーズ」の多くは、surelyやreluctantlyなどの副詞を使った表現でもできます。以下の2つの文を比べてください。
I'll buy some cakes surely.
I am sure to buy some cakes.
私はきっとケーキを買います
He'll lend me the money reluctantly.
He is reluctant to lend me the money.
彼はいやいや私にお金を貸してくれるでしょう
I'll help you willingly.
I am willing to help you.
私はよろこんであなたを手伝います
ここで共通しているのは、be+形容詞(語)で、心理的な状態まで表していることです。まずこう宣言して、to+原形動詞フレーズでその行為や状態を表すことになります。加えてこれらbe動詞を使った表現は何度も述べている「動詞を軽くする表現」の一つと言えます。
I am sure to ~ 確信している状況
He is reluctant to ~ いやいやな状況
I am willing to ~ すすんで~しようという状況
このようなパターンで用いられる形容詞(語)は以下のようなものです。
able, unable, apt, inclined, liable, ready,
willing, reluctant, quick, slow, glad,
sure, certain, likely, etc.
■文法を生かして英語表現を■
(1) I am unable to drink beer.
私はビールが飲めません
(2) Are you ready to order?
ご注文はお決まりですか?
(3) I was about to go out when he called on me.
私が出かけようとしているときに彼が訪ねてきた
(4) It is likely to rain.
雨が降りそうです
(5) Be sure to call on us.
きっと私たちのところに寄ってください
(6) She is quick to take offense.
彼女はすぐにかっとなる
(7) I am willing to do anything for you.
私はあなたのためなら何でもします
(8) How long are you planning to stay here?
あなたはどのくらいの期間ここに滞在するつもりですか?
(9) I am trying to keep straight.
私はまともな生活を心がけようとしています
(10) I am supposed to attend the meeting.
私はその会議に出席することになっています
[2-3] 叙述表現(補語・VOC感覚)に使って
VOC感覚とは、文の中でOが主語、Cがその補語となるパターンです。このパターンではVC感覚の動詞フレーズが表現の基本となっていることもすでに指摘しました。P63の[5]VOC感覚の動詞フレーズを参照のこと。
I will make you happy.
V O C
You are happy. あなたは幸せです
V C
私はあなたを幸せにします
上の文のhappyは形容詞ですが、これを動的な表現にするためにto+原形動詞フレーズを用いたものが、以下の文です。
I want you to be here.
V O C
You are to be here. あなたはここにいなさい
V C
私はあなたにここにいてもらいたい
これらのパターンをとる動詞は以下のものです。
tell, ask, get, order, expect, want, wish, help, etc.
*hopeがないことに注意してください。
■文法を生かして英語表現を■
(1) I wish you to work harder.
私はあなたにもっと一生懸命にはたらくように願います
(2) My mother told me not to go out.
母はは私に外出しないように言いました
(3) Ask him to help me.
彼に私を手伝ってくれるように頼んでください
(4) I get my son to repair it.
私は息子にそれを修繕してもらった
(5) The doctor ordered me to stay in bed.
医者はベッドにいるように私に命令した
略
●使役動詞、感覚動詞も同じパターンとなる
情緒動詞はtoなしに原形動詞フレーズを導きますが、これと同じようにtoなしにVOC感覚で使われる動詞があります。
まず使役動詞とは、have, make, letなど「~させる、~してもらう」といった意味の動詞で、VOC感覚とります。
Let me have a look.
V O C
私に見せてください
(使役動詞)
let, make, have, help(米語). etc.
3つの使役動詞には以下の意味の違いがあります。
make--強制(無理矢理、積極的に働きかけて、「~させる」
have--働きかけて(頼んで)、「~してもらう」意味は中立的
let--人がしたいから、許可して「~自由にさせる
■文法を生かして英語表現を■
(1) Please let me get by.
どうか私を通してください
(2) Please have the porter take my suitcase.
どうかボーターに私のスーツケースを運ばせてください
(3) I will have my secretary make another copy of it.
秘書にもう1部コピーを取らせましょう
(4) I made the dog get out.
私は犬を外に出した
略
一方、知覚動詞とは、see(見る), watch(見つめる), hear(聞こえる), fee(感じる)などの意味を持つ動詞です。
I saw a dog cross the street.
V O C
私は犬が道路を渡り終えるのを見た
(知覚動詞)
see, watch, notice, hear, feel, find, etc.
■文法を生かして英語表現を■
(1) I saw a dog cross the street.
私は犬が道路を渡り終えるのを見た
(2) I saw her smoke.
私は彼女が煙草を吸うのを見ました
(3) Watch me do it!
私がそれをするのをよく見ていなさい!
(4) I have never heard you speak English.
私はあなたが英語を話すのを聞いたことがない
略
---以上-----
電子書籍「自由に話すためのたったこれだけ英文法」より転載
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