The Tsinghua Way !! (中国MBA報告)

中国北京の清華大学で06年9月より奮闘した知られざる中国MBAの体験記。08年7月に卒業しました!

STEPテーマ決定

2007-12-10 | Stanford-Tsinghua
STEP(Stanford Tsinghua Exchange Program)のStanford 2人+Tsinghua 2人の合計4人により構成されるチームで先週skypeミーティングを行った。北京時間朝8時に私はもう一人のチームメートの住んでいる中国人学生寮に向かった。中国人学生寮は想像以上に酷い環境で、学内でも一二を争う古い学寮らしい。文化大革命時代にも使われていた寮のようで、壁は一部つぶれて中からレンガが覗いているところがあるくらいである。その寮の狭い部屋には2段ベッドが2台置いてある。MBAの学生はこの部屋を2人1部屋で使用するが、私のチームメートの「同屋」(ルームメート)は交換留学で香港に行っているため、事実上1人で使える状態。2段ベッドの上はぎっしりと本が置かれ、本棚と化していた。そんな寮からStanfordにSkype Out。一度このブログでも述べたが、学内から国外のインターネットに接続するには別に料金がかかる(さらにSkypeは中国では違法)。

我がチームではヘルスケアを取り上げることが決まっていたが、ヘルスケアの何を取り上げるかが全く決まっていなかった。そのSkype Meetingまでに互いにヘルスケアの具体的テーマを出し合ったが、いずれを選ぶにしても米中間の医療制度をレビューしないことには始まらないことがわかり、12月にそのレビューを行うこととなった。その上で「Entrepreneushipを追求したい」という清華側の主張を先方が受け入れ、1月の訪米までに「米中における医療機器ベンチャー企業」というテーマを互いに進めていくことになった。

中国側では医療機器ベンチャー企業を何社か具体的にピックアップして、その企業にインタビューを行うことにしている。先週出席した中国創業投資年度論壇でも医療機器ベンチャーの人と名刺交換する機会に恵まれ、さらにVCからも投資先の医療機器ベンチャー企業を紹介してもらうこととなり、今週から実際にその企業に接触する。米国側でも同様に何社かピックアップして、その報告を我々が1月末に訪米する際に行う。その中から医療機器ベンチャー企業における米中間の接点を探っていくことにしている。分野は絞ったもののかなり深い内容であり、時間の関係からどこまで掘り進めるか少し不安があるが、幸い中国には年末年始の休みがないので、これから1ヶ月少しの時間が取れそうだ。


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2 コメント

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Unknown (すきやき)
2007-12-10 23:59:10
なかなか興味深いテーマですね。
中国の医療ベンチャーとかたくさんあるのでしょうか?
そういや、中国の医療保険制度はどうなっているのでしょうかね。アメリカは医療保険制度は一部崩壊している気がします。アメリカでは民間にゆだねるという感じでしょうか。よって、保険代が払えないと無保険者になってしまう。
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Re: Unknown (imaaan)
2007-12-11 10:25:36
医療機器ベンチャーといっても、米国で想像するような「医療機器」が意外に少なく企業の選定に参っています。中国の医療保険は都市部で出て始めた程度。農村部は無保険のため、単純に直せるような疾病で命を落とすことがまだまだ多く存在します。
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