Marketing ManagementのクラスでBiopure社という人工血液製造の米国バイオ企業が取り上げられた。この企業はOxyglobinというペット用人工血液とHemopureというヒト用人工血液を開発している。どちらもウシの血液からヘモグロビンを取り出して製造される。ケースが出された1999年の時点ではまだペット用人工血液もヒト用人工血液もFDA(アメリカ食品医薬品局)から認可を受けていなかったが、ペット用人工血液に先に認可が下りる見通しのため、ヒト用人工血液との比較の上でペット用人工血液にどのようなプライシングを行うかが授業の焦点だった。実際の開発費からコストを積み上げて価格決定させる方法、他社の動向を見ながら価格決定させる方法、消費者(この場合は人工血液を使う医師も含まれる)の反応から価格決定する方法等、実にいろいろなアプローチが取られた。
クラスにはUC Barclay卒業後バイオ企業で働いていた経験を持つアメリカ人留学生がおり、彼が授業の大半で発言することとなった。新薬開発の場合、FDA認可が下りるまで10年以上という長い時間がかかり、たとえFDAから認可が下りたとても様々な事故が起きる可能性があるため、バイオ医薬業界は非常にリスクの高い業種であることをことさら強調していたのが印象的だった。
事実Biopure社ではペット用人工血液はFDAから認可がおり実際販売しているが、ヒト用人工血液は南アフリカ以外では認可されていない。米国ではFDAが臨床試験データに対するいくつかの懸念を投げかけ、CEOが辞任する騒ぎにまで至っている。同社は1999年にNASDAQに上場しているが、ヒト用人工血液にFDA認可がなかなか下りない状況でドットコムバブル以降株価が限りなく下落していっている。
同社はたまたまMarketing Managementの授業で取り上げられたが、単なる価格決定の問題をこえて、ベンチャー企業の企業運営やVC投資などの点で様々な問題提起をしているケーススタディで、授業の内容から脱線して非常に多くのことを考えさせられることとなった。
クラスにはUC Barclay卒業後バイオ企業で働いていた経験を持つアメリカ人留学生がおり、彼が授業の大半で発言することとなった。新薬開発の場合、FDA認可が下りるまで10年以上という長い時間がかかり、たとえFDAから認可が下りたとても様々な事故が起きる可能性があるため、バイオ医薬業界は非常にリスクの高い業種であることをことさら強調していたのが印象的だった。
事実Biopure社ではペット用人工血液はFDAから認可がおり実際販売しているが、ヒト用人工血液は南アフリカ以外では認可されていない。米国ではFDAが臨床試験データに対するいくつかの懸念を投げかけ、CEOが辞任する騒ぎにまで至っている。同社は1999年にNASDAQに上場しているが、ヒト用人工血液にFDA認可がなかなか下りない状況でドットコムバブル以降株価が限りなく下落していっている。
同社はたまたまMarketing Managementの授業で取り上げられたが、単なる価格決定の問題をこえて、ベンチャー企業の企業運営やVC投資などの点で様々な問題提起をしているケーススタディで、授業の内容から脱線して非常に多くのことを考えさせられることとなった。
例えば、赤血球とか、血漿成分とかです。
日本でも一部のメーカーが開発に力をいれていて、輸血不足(人からの輸血では感染の危険がまだまだある)の問題とかの解決の手口になりますから、実用化されたら大変なマーケットになると思います。(一部実用化されていたかな?忘れましたが。)