函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

函館港イルミナシオン映画祭開催期間中情報をリアルにお届けする「イルプレ」です。

ノーパンツで行こう!?

2004年12月04日 | Weblog
 「えーっ?何で?」ノーパンツガールズ映画化の話を聞いたとき開口一番その言葉。1本の脚本から映画3本?そんな疑問を大いに裏切る快作の登場です。
 ノーパンツ=非パンツ。退屈な日常と大人になりかけの心身をもてます3人の少女が非日常のドキドキわくわくを求める小さくも壮大な冒険談。そんな森田剛行さんの脚本を最も忠実に映像化していると本人も認める月岡翔監督の「ノーパンツガールズ」は監督談どおり,子供たち(それもやっぱり女の子!)がとにかく可愛い!今まで自主映画を撮ってきたという現役大学生監督の瑞々しい感覚とGISHOさんの音楽との見事なマッチングがキラリ。
 「大人になったら」という少女たちの作文の宿題テーマを膨らませた斉藤玲子監督の「ノーパンツガールズ外伝」は,一番最初に少女がノーパンツになったきっかけだけをピックアップし,ほぼオリジナルなストーリーが展開。3本中一番最後に声が掛かリ,他のシナリオも先に読んでいたという斉藤監督の他とはかぶらないようにしつつも,本筋は外さない見事なアレンジにただただ脱帽!29歳という大人になっちゃった少女と川に流されたパンツの行き着く先は・・・。
 場面によって登場人物の外見を精神年齢で表現するという奇想天外な園子音監督の「大人になったら」。家では小学生姿の少女達が一歩外に出ると,かなり色っぽいおねえちゃんに。それがランドセル背負ってるからたまんない。でも,一番ツボにはまったのは教室では5歳児姿で描かれる担任の先生!
 違うけど同じ,同じだけど異なる3作品について脚本の森田剛行氏は,「7月ころに3本作るって話があったんです。1つの脚本なのにつまらないんじゃないかとも思ったり。」
他の方が脚本を書くことについては「負けたくはなかった。で,読んでみたら三人三様,自分なりのテーマもあるんだけど,気付かなかったテーマも出てきて,なるほどなと。例えば,精神年齢を見た目に持ってくるのは度肝を抜かれた。」ちなみにどの作品も優越つけがたいけど,印象的なのは「月岡監督作品。自分のイメージに一番近いので。ふたりで打合せも結構やったしね。」
次回作は「今度は長編で,年齢問わず青春を描きたいです。」
 世の中いろんなパンツがあるけど(森田談),日常も非日常も軽やかに飛び越える最強,最高のパンツ=ノーパンツで行こう!!

魅惑のオープニングパーティ!松田美由紀に酔う!!

2004年12月04日 | Weblog
 恒例のオープニングパーティが函館山の頂上で盛大に開催されました!
 河井信哉プロデューサーの乾杯で幕をあけた今年は,2002年のシナリオ大賞グランプリ作品『狼少女』の映画化が決定し,その制作発表も合わせて行われるという嬉しい報告つき。監督は昨年,2003年Movie-Box-ing作品『自転少年』を撮られた深川栄洋監督。また深川監督のあの切なくも優しい視点に触れられるのかと思うだけで胸が高まります。脚本の大見全さんは「授賞式から二年経って,またこの場所に立てて嬉しい」と感慨深げに,そして深川監督は「・年代の初恋の映画です。この素晴らしい脚本を,もっと面白くして来年ここで上映したいと思います」という頼もしいコメントも頂戴しました。来春クランクイン予定!『オー・ド・ヴィ』『パコダテ人』に続き,イルミナシオン映画祭からまたひとつ長編映画が生まれます。乞うご期待!

 制作発表のあとは,2004年シナリオ大賞受賞者へインタビュー。
司会者の「賞金は一体何に遣いますか??」との興味津々の問い掛けには皆さん苦笑。長編グランプリを受賞され見事300万円を手中に収めた栗原裕光さんは「完全に奥さんに差し押さえられてます。鵜飼いの鵜状態です」と肩をすぼめながらも幸せそうな笑み。(なんと彼は新婚サン) 長編佳作のまなべゆきこさんは「生活にあてます」と恥ずかしそうに。短編グランプリの中島直俊さんは「評価されて本当に嬉しい」と控えめに。短編佳作の斉木和明さんは「今までの人生のなかで最高の瞬間です」と笑顔で。4人4様の喜びのコメントでした。

 『狼少女~Day After Tomorrow~』の大滝純監督は「音楽でステージに立つときは,音響さんや照明さんやファンの皆さんや全員の力で作り上げるものだけれど,こちらの映画祭もスタッフの情熱が伝わってきてとても温かい映画祭だと思います。昨年また来年も来たいと思っていましたがまた来られて嬉しいです」と涙がでるほど嬉しいコメント!今年と言わず,来年も再来年もどうかおいで下さい!それにしてもフラッシュの量が半端じゃなかった・・・。

 御法川修監督と松田美由紀さんも舞台に登場!うわ,素敵すぎます松田美由紀さん!松田龍平くんという息子さんがいらっしゃるのが信じられないくらいの眩しさ!目がくらんでしまいます。会場からも「可愛い~!」「キレイ~!」のため息混じりの歓声。「ぜひ明日の『世界はときどき美しい』『松田優作トリビュート・フィルム』の上映ににいらしてください」とニッコリ。女性の私もズキューン!と悩殺(笑)

 今回,当映画祭に7回目の登場となる篠原哲雄監は「1回目から関わってきているので,映画祭自体が終わっちゃうと僕も終わってしまうような気がするので,ぜひ続けて行って下さい(笑)」と微笑みの貴公子シノ様。次は新作を持って来たいですとのこと。ぜひぜひ持って来てください!お待ちしてます~!

 夜景をバッグにゲスト,ご来場の方々がひしめきあう中,迫ってくるロープウェー最終便の時間。もっともっと交流していけれどこればかりは仕方がありません。〆の乾杯は白井良明さん。「イェ~イ!」の言葉でお開きとなりました。

 映画祭も前半戦終了!明日からは後半戦。陽気に朗らかに,そしてときに真剣に,映画の街函館のこのお祭りを盛り上げていきましょう!明日はいよいよ永瀬正敏さん,宮崎あおいさんの登場だー!

開会式&シナリオ大賞授賞式~300万円は誰の手に?

2004年12月04日 | Weblog
 ショートフィルム・マシンガン,「狼少女・Day After Tomorrow」に引き続き米田実行委員長の挨拶で開会式が開催されいよいよ映画祭の幕が上がりました。
 そしてお待ちかねのシナリオ大賞授賞式は,長編部門函館市長賞に輝いた「あたしが産卵する日」の栗原裕光さんが井上函館市長より賞状と目録を授与されました。受賞者の方々のコメントを伺いました。

●栗原裕光さん「あたしが産卵する日」:賞金300万円って誤植だと思って(会場爆笑!)早くHPを直したらいいのにと心配してたのにまさか本当だったとは…。合唱してるときの顔を好きな人に笑われたと思い込んだ少女がいかにして立ち直るか。表現するということについて考えながら書きました。

●まなべゆきこさん「A/PART」:映画になりそうだったのに出来なかったアイディアで,どうしても映画として取りたかったのでシナリオ大賞に応募しました。ぜひ映像化につながってほしいです。

●中島直俊さん「タタズムヒト」:緊張して手に汗かいてます(本当に汗びっしょり)表彰されることが今までの人生でなかったので何を言っていいか分かりませんが,とにかくありがとうございました(素朴な人柄に会場は一気にほのぼのムード♪)。

●斉木和明さん「オーバードライブ」5年間シナリオを書いてきて何処にも引っかからなかったので,難しいことばかり書くのが駄目なのかもと思いきり書いてみたら一番楽しく書けたシナリオです。

 そして,オメガプロジェクトの横濱社長からは,全国紙に写真入で大きく取り上げられるようになったこの映画祭が日本のみならずアジアからも良い作品を集め,強力なスタッフを終結して少しでも多く映画化して全国にアピールしたいとの力強いお言葉をいただきました。また審査員の河合信哉氏からは,最終審査は評価が別れるがそこがいい点でもあり今回は特に映像化することを意識して選考したとのこと,また同じく飯田譲治氏からは,映像化を意識し過ぎて小さくならず,いつか自分が脚本を書いてくださいと頼むくらいになってほしいと寸評をいただきました。
 受賞者の皆さんおめでとうございました。そして,来年の受賞者は・・・あなたかもしれません!(陽子)

篠原監督に突撃インタビュー!

2004年12月03日 | Weblog
ライブ終了後、談笑されているシノテツ発見!
チャンス!とばかりに駆け寄ってみました。

イルプレ*「10周年です、監督!」
篠原監督*「(ニコニコ)はい、そうですね。感慨深いです。」
イルプレ*「1回目から『草の上の仕事』で参加されていますよね」
篠原監督*「あれは16mmで撮ったのが良かったのかもしれないです」
イルプレ*「といいますと?」
篠原監督*「1回目に上映された3本は全て16mmだったから、それもここで上映された一因なのかなと」
イルプレ*「なるほど。先ほど、オードヴィが生で演奏されましたね。いかがでしたか?」
篠原監督*「嬉しかったです。一緒に歌いたかったです(^-^*)」
イルプレ*「ワタシは歌ってました☆」
篠原監督*「いやいや、僕はステージの上であがたさんと一緒にね。…なんてウソウソ(笑)」

去り際、「"ウソウソ(笑)"って書いておいてね」と監督に言われたので、本当にその通りに書いてみました、監督。オー・ド・ヴィが演奏されている間の篠原監督はなんだか本当に嬉しそうでした。篠原監督なしでは『オー・ド・ヴィ』は誕生しなかったかもしれないけれど、あがたさんのこの音楽なしでも『オー・ド・ヴィ』は語れません。本当にいい夜でした。篠原監督、コメントありがとうございました。(画像は一昨年のイルプレに載った篠原監督デス)

イルミナ前夜祭!ゲストも続々~前田監督インタビュー

2004年12月03日 | Weblog
 今年10周年を迎える函館港イルミナシオン映画祭。本祭は12月3日からですが,今年は特別に前夜祭が開催され,映画祭に縁の深い3作品を上映しました。
 その中の「パコダテ人」の舞台挨拶に見えた前田哲監督を10周年記念パーティで見掛けたので,すかさずお話をうかがいました。(多少脚色してます。あしからず。)
イル:函館は「パコダテ人」以来ですか?
前田:実は去年もお忍びで湯川温泉に泊まってロケ地めぐりしました。大正湯とか(おぉ!自作のロケ地巡り!)・・・懐かしかったですよ。あと大沼に感動しました。
イル:え!大沼?近いので余り意識しませんが,本州からの方は皆さんいいって言いますね。
前田:公園もいいし,あちこち散策すると,緑に水にと,自然が一杯ですごくいい所ですよ。
イル:映画,撮れそうですか(ワクワク)?
前田:撮りたいですね。大人のラブストーリー。サスペンス,スリラー色のあるものなんか。
イル:是非撮ってください!では函館との関わりなど少し。
前田:「パコダテ人」のロケハンに来て知りました。山も海もあるし,冬の空もきれいだし,新しい物と古い物が混然としつつ,コンパクトに凝縮された街で,撮影しやすい,映画の舞台になりやすい街です。人もいいですし。
イル:前作ではエキストラをたくさん使いましたよね。
前田:本当に協力してもらいました。スタッフが大変なときでも大らかで懐が深くて,有り難かったです。
イル:最後に,そんな函館に一言お願いします。
前田:観光資源がたくさんあって,更に努力をすれば日本で一番の観光都市になれるのに,その良さを生かし切れてないのが少し残念です。一番を目指すつもりで更に頑張ってほしいです。
 函館を愛する前田監督ならではの厳しい中にも暖かみのあるコメントをちょうだいしました。前田監督ありがとうございました。(陽子)


10周年記念パーティ開催!!

2004年12月03日 | Weblog
いよいよ前夜祭が始まりました!
20:00から金森ホールで行われたパーティには、10周年をお祝いに駆けつけて下さった篠原哲雄監督、前田哲監督をはじめ、たくさんの方々と至極の時を過ごすことができました。これもひとえに、イルミナシオン映画祭を盛り立てて下さったたくさんの監督さんや俳優さん、関係者のみなさま、そしてそしてなによりも暖かく見守りつづけてくださった観客の方々の声援あればこそ!とスタッフ一同深く感謝しています。

というわけで前夜祭パーティの模様を早速レポ~!

リハが長引き開始予定時刻を大幅に遅れての開場。>皆様ゴメンナサイ。
当映画祭とは特に縁の深い篠原哲雄監督の乾杯によりなごやかにパーティスタート。やっぱり篠原監督のあの笑顔がなくては、この映画祭は語れません~。今までたくさんの作品を上映させていただいなぁと感慨もひとしお。うっかり感傷にひたっていたら、次々とパーティ開場に訪れていらしてたゲストの方々がステージに!『パコダテ人』の前田哲監督、女優のハルカ・オースさん、今回は俳優でありながらもMCをお手伝いして下さっている小林三四郎さん。ところで前田監督、今日はスープカレーを召し上がられたとのことでしたが、一体どちらの??Yですか、Mですか?はたまたGですか?(笑)

…などと思いをめぐらせているうちにあがたバンド登場!
今回はあのムーンライダースの白井良明さんらをお迎えし、豪華メンバーでの渾身のライブを見せてくれました。オープニングは『港のロキシー』。いい曲だ…。あがたさんの温かくも深く心に突き刺さるあの独特の声はどうしてこんなにこの街に馴染むのか。そして私たちにとっては大切な大切な一曲、『オー・ド・ヴィ』のテーマ曲。自然と身体がリズムを刻み、歌詞を口ずさんでいた。鳥肌が立ち、ステージから目を逸らせなくなっていた。あがたさん、本当に素晴らしいですっ!>感涙。

金森ホールの淡い光ものと約1時間、心に響く音楽を届けて下さったあがたバンド。ラストの曲が終わっても鳴り止まない拍手。熱いアンコールに応えて更にもう一曲!観客の方々も心地よい音楽に身を委ねていました。

さて明日からはいよいよ本祭!
スタッフの意気込みも新たに、頑張っていきますよー!
函館山の頂上で、みなさまのお越しを心よりお待ちしています。(み)

2004年・イルミナシオン映画祭始まりますよ!

2004年12月02日 | Weblog
いよいよ今日から前夜祭です!
今日はイルミナシオン映画祭から生まれた『オー・ド・ヴィ』『パコダテ人』、そして第一回目のプログラムのひとつである『オートバイ少女』、そしてプレミア上映『メタセコイアの木の下で』が金森ホールで上映されます。こちらは20:00からのパーティ券や、そのほかのプログラム券があればなんと無料でご覧いただけますよ!こんな機会は滅多にありませんので、ぜひ足をお運びください☆

20:00からは10周年記念パーティが同じく金森ホールで開催されます。なんとあのムーンライダースの白井良明さんらをお迎えし、当映画祭のディレクターでもあるあがた森魚のライブも行われます。こちらはドリンク・フードつきで前売り2500円、当日3000円です。前夜祭&10周年記念パーティ、盛り上げていきますよー!今からでも遅くありません、ぜひお越し下さい。みなさまのお越しを心よりお待ちしています~!(み)