函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

函館港イルミナシオン映画祭開催期間中情報をリアルにお届けする「イルプレ」です。

「ラブドガン」鑑賞は整理券を忘れずに!

2004年12月04日 | Weblog
12/4[土]18:20より上映予定の『ラブドガン』は、主演の永瀬正敏さんをゲストに予定しておりますが、事前の問合せが多くよせられており、お客様が殺到するおそれがあるため、たいへん申し訳ありませんが整理券を発行させていただくこととなっております。

整理券は、当日4日AM10:00より、函館山ロープウェイ山麓駅の映画祭受付にて発行いたします[先着順配布、なくなり次第終了]。

整理券がなければ「ラブドガン」はご覧いただけないことをくれぐれもご了承くださいませ。

ダイタモンドの原石発見!シナリオ大賞グランプリインタビュー!

2004年12月04日 | Weblog
2004年シナリオ大賞長編・短編グランプリのお2人にアポなし取材を敢行しました~!
お2人ともやっと実感がじわじわと沸いてきたご様子。表彰式を終えホッと一息・・・のところを牛頭Barにて直撃。スミマセン、突然で…(汗)

■栗原裕光さん 《長編グランプリ『あたしが産卵する日』》

---この作品を書こうと思ったきっかけは?

NHKの合唱コンクールで精一杯歌っている女の子を見ていて、「なんか魚みたい。鮭の産卵シーンみたいだな」と思ったのが初めでした。

---苦労した点は?
 
どうもギャグ映画っぽくなってしまうところです。多分これは4稿目くらいなんですけど、その間に主人公の女の子がだんだんと成長していって今回のシナリオができたのです。

---受賞の喜びをどうぞ!

実感がわかないですねー。「まじっすか!」って何回も何回も聞きましたよ。なんだか賞金をもらいすぎて、申し訳ないです。


■中島直俊さん《短編グランプリ『タタズムヒト』》

---この作品を書こうと思ったきっかけは?

大学でシネマ研究会に在籍していて、そのときに書いたものなんです。2~3年前くらいです。地方限定のしきたりとかそういうのを書いてみたくて。

---苦労した点は?

イマキヨという名前ですね(笑)
横溝正史さんの『犬神家~』にスケキヨって出てきますよね。実はそれがイメージで。次に出てきたのが忌野清志郎さんなんですよ。忌まわしくてスケキヨ、なんだかオドロオドロしくて気に入ってつけました(苦笑) それに「さん」をつけたのは、座敷童なんかにも「座敷童さん」などと「さん」付けしてた地域もあったらしいので「イマキヨさん」名づけました。

---もしも映画化されるとしたら、主人公のイメージは?

例えば岸部一徳さんとか、寺島進さんとか。(インタビュアーここでもぶんぶんと頷く)

---入賞する自信はありましたか?

手応えはあまりなかったです。でも友人たちの間では好評だったので、応募してみました。シナリオ大賞に応募したのは初めてだったのですが、評価されてとてもうれしいです。

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インタビューをしていて、これからの映画界を背負って立つ原石を私たちは見つけたのかもしれない!とこちらまで高揚してしまいました。グランプリ受賞、おめでとうございます!これからのご活躍をお祈りしています。私的感情をチラと書かせていただけるのなら一言だけ。両作品とも、がっつりおもしかった!(訳:とても面白かったです)…というわけでいつの日か映画化されることを希望しつつ、このへんで。(み)

今宵、牛頭Barでナニが起こったか!

2004年12月04日 | Weblog
年に一度、ベイエリアの片隅にひっそりと灯がともる怪しい空間、それが牛頭Bar…。
石炭ストーブを囲み、夜な夜な映画人たちが集い、戯れ、そして酔いしれる…。

ってことで今年もオープンしました、牛頭Bar。
間違っても「ぎゅうとう」とは読まないで!「ごずバー」が正しい読み方です。

映画祭の期間中…と言っても今年は3日と4日、ゲストも観客の皆さんも一緒になって交流できる噂のBar。そんな夢のようなBarなんてあるはずがないとお思いのアナタ!一度足を運んでみませんか?本当なんですよ、嘘じゃないんですよ!監督さんや俳優さんらがそこにいるんです。本当にそこにいるんですよ!>しつこいって。

今日いらした方々の一部をこっそりお教えしましょうか?篠原監督、大滝監督、福岡監督、深川監督、飯田監督…そのほかにもたくさんのゲストがご来店!もう人数が多すぎて、実際何名の方にお越しいただいたか把握できないくらいの盛況ぶり。たぶんざっとみて、100名は超えていたでしょう、確実に。美味しいお料理とお酒、食べ飲み放題でなんと会費は2000円!今日はカニ汁まで登場してました。じゅるる。

どなたでも2000円さえあればご来店できます。
4日は21:00~25:00まで開催!みなさまのお越しをお待ちしています~。
画像は大滝純監督による乾杯の図。わー、楽しそう!

ノーパンツで行こう!?

2004年12月04日 | Weblog
 「えーっ?何で?」ノーパンツガールズ映画化の話を聞いたとき開口一番その言葉。1本の脚本から映画3本?そんな疑問を大いに裏切る快作の登場です。
 ノーパンツ=非パンツ。退屈な日常と大人になりかけの心身をもてます3人の少女が非日常のドキドキわくわくを求める小さくも壮大な冒険談。そんな森田剛行さんの脚本を最も忠実に映像化していると本人も認める月岡翔監督の「ノーパンツガールズ」は監督談どおり,子供たち(それもやっぱり女の子!)がとにかく可愛い!今まで自主映画を撮ってきたという現役大学生監督の瑞々しい感覚とGISHOさんの音楽との見事なマッチングがキラリ。
 「大人になったら」という少女たちの作文の宿題テーマを膨らませた斉藤玲子監督の「ノーパンツガールズ外伝」は,一番最初に少女がノーパンツになったきっかけだけをピックアップし,ほぼオリジナルなストーリーが展開。3本中一番最後に声が掛かリ,他のシナリオも先に読んでいたという斉藤監督の他とはかぶらないようにしつつも,本筋は外さない見事なアレンジにただただ脱帽!29歳という大人になっちゃった少女と川に流されたパンツの行き着く先は・・・。
 場面によって登場人物の外見を精神年齢で表現するという奇想天外な園子音監督の「大人になったら」。家では小学生姿の少女達が一歩外に出ると,かなり色っぽいおねえちゃんに。それがランドセル背負ってるからたまんない。でも,一番ツボにはまったのは教室では5歳児姿で描かれる担任の先生!
 違うけど同じ,同じだけど異なる3作品について脚本の森田剛行氏は,「7月ころに3本作るって話があったんです。1つの脚本なのにつまらないんじゃないかとも思ったり。」
他の方が脚本を書くことについては「負けたくはなかった。で,読んでみたら三人三様,自分なりのテーマもあるんだけど,気付かなかったテーマも出てきて,なるほどなと。例えば,精神年齢を見た目に持ってくるのは度肝を抜かれた。」ちなみにどの作品も優越つけがたいけど,印象的なのは「月岡監督作品。自分のイメージに一番近いので。ふたりで打合せも結構やったしね。」
次回作は「今度は長編で,年齢問わず青春を描きたいです。」
 世の中いろんなパンツがあるけど(森田談),日常も非日常も軽やかに飛び越える最強,最高のパンツ=ノーパンツで行こう!!

魅惑のオープニングパーティ!松田美由紀に酔う!!

2004年12月04日 | Weblog
 恒例のオープニングパーティが函館山の頂上で盛大に開催されました!
 河井信哉プロデューサーの乾杯で幕をあけた今年は,2002年のシナリオ大賞グランプリ作品『狼少女』の映画化が決定し,その制作発表も合わせて行われるという嬉しい報告つき。監督は昨年,2003年Movie-Box-ing作品『自転少年』を撮られた深川栄洋監督。また深川監督のあの切なくも優しい視点に触れられるのかと思うだけで胸が高まります。脚本の大見全さんは「授賞式から二年経って,またこの場所に立てて嬉しい」と感慨深げに,そして深川監督は「・年代の初恋の映画です。この素晴らしい脚本を,もっと面白くして来年ここで上映したいと思います」という頼もしいコメントも頂戴しました。来春クランクイン予定!『オー・ド・ヴィ』『パコダテ人』に続き,イルミナシオン映画祭からまたひとつ長編映画が生まれます。乞うご期待!

 制作発表のあとは,2004年シナリオ大賞受賞者へインタビュー。
司会者の「賞金は一体何に遣いますか??」との興味津々の問い掛けには皆さん苦笑。長編グランプリを受賞され見事300万円を手中に収めた栗原裕光さんは「完全に奥さんに差し押さえられてます。鵜飼いの鵜状態です」と肩をすぼめながらも幸せそうな笑み。(なんと彼は新婚サン) 長編佳作のまなべゆきこさんは「生活にあてます」と恥ずかしそうに。短編グランプリの中島直俊さんは「評価されて本当に嬉しい」と控えめに。短編佳作の斉木和明さんは「今までの人生のなかで最高の瞬間です」と笑顔で。4人4様の喜びのコメントでした。

 『狼少女~Day After Tomorrow~』の大滝純監督は「音楽でステージに立つときは,音響さんや照明さんやファンの皆さんや全員の力で作り上げるものだけれど,こちらの映画祭もスタッフの情熱が伝わってきてとても温かい映画祭だと思います。昨年また来年も来たいと思っていましたがまた来られて嬉しいです」と涙がでるほど嬉しいコメント!今年と言わず,来年も再来年もどうかおいで下さい!それにしてもフラッシュの量が半端じゃなかった・・・。

 御法川修監督と松田美由紀さんも舞台に登場!うわ,素敵すぎます松田美由紀さん!松田龍平くんという息子さんがいらっしゃるのが信じられないくらいの眩しさ!目がくらんでしまいます。会場からも「可愛い~!」「キレイ~!」のため息混じりの歓声。「ぜひ明日の『世界はときどき美しい』『松田優作トリビュート・フィルム』の上映ににいらしてください」とニッコリ。女性の私もズキューン!と悩殺(笑)

 今回,当映画祭に7回目の登場となる篠原哲雄監は「1回目から関わってきているので,映画祭自体が終わっちゃうと僕も終わってしまうような気がするので,ぜひ続けて行って下さい(笑)」と微笑みの貴公子シノ様。次は新作を持って来たいですとのこと。ぜひぜひ持って来てください!お待ちしてます~!

 夜景をバッグにゲスト,ご来場の方々がひしめきあう中,迫ってくるロープウェー最終便の時間。もっともっと交流していけれどこればかりは仕方がありません。〆の乾杯は白井良明さん。「イェ~イ!」の言葉でお開きとなりました。

 映画祭も前半戦終了!明日からは後半戦。陽気に朗らかに,そしてときに真剣に,映画の街函館のこのお祭りを盛り上げていきましょう!明日はいよいよ永瀬正敏さん,宮崎あおいさんの登場だー!

開会式&シナリオ大賞授賞式~300万円は誰の手に?

2004年12月04日 | Weblog
 ショートフィルム・マシンガン,「狼少女・Day After Tomorrow」に引き続き米田実行委員長の挨拶で開会式が開催されいよいよ映画祭の幕が上がりました。
 そしてお待ちかねのシナリオ大賞授賞式は,長編部門函館市長賞に輝いた「あたしが産卵する日」の栗原裕光さんが井上函館市長より賞状と目録を授与されました。受賞者の方々のコメントを伺いました。

●栗原裕光さん「あたしが産卵する日」:賞金300万円って誤植だと思って(会場爆笑!)早くHPを直したらいいのにと心配してたのにまさか本当だったとは…。合唱してるときの顔を好きな人に笑われたと思い込んだ少女がいかにして立ち直るか。表現するということについて考えながら書きました。

●まなべゆきこさん「A/PART」:映画になりそうだったのに出来なかったアイディアで,どうしても映画として取りたかったのでシナリオ大賞に応募しました。ぜひ映像化につながってほしいです。

●中島直俊さん「タタズムヒト」:緊張して手に汗かいてます(本当に汗びっしょり)表彰されることが今までの人生でなかったので何を言っていいか分かりませんが,とにかくありがとうございました(素朴な人柄に会場は一気にほのぼのムード♪)。

●斉木和明さん「オーバードライブ」5年間シナリオを書いてきて何処にも引っかからなかったので,難しいことばかり書くのが駄目なのかもと思いきり書いてみたら一番楽しく書けたシナリオです。

 そして,オメガプロジェクトの横濱社長からは,全国紙に写真入で大きく取り上げられるようになったこの映画祭が日本のみならずアジアからも良い作品を集め,強力なスタッフを終結して少しでも多く映画化して全国にアピールしたいとの力強いお言葉をいただきました。また審査員の河合信哉氏からは,最終審査は評価が別れるがそこがいい点でもあり今回は特に映像化することを意識して選考したとのこと,また同じく飯田譲治氏からは,映像化を意識し過ぎて小さくならず,いつか自分が脚本を書いてくださいと頼むくらいになってほしいと寸評をいただきました。
 受賞者の皆さんおめでとうございました。そして,来年の受賞者は・・・あなたかもしれません!(陽子)