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[東アジア選手権] (闘莉王・憲剛)を外す人選で見えてくるザックの今後の戦い方 7/12

2013-07-12 18:18:58 | サッカー

原技術委員長のコメントとして東アジア選手権で闘莉王と中村憲剛が外れるという報道が聞こえてきた。このことから、ザックの今後の戦い方の方向性が見えてくる。つまり、これまでの戦い方を変えないということだ。

9失点3戦全敗という結果のコンフェデを分析してザックは、結果とは裏腹に「手応え」を感じたのだろう。その分析から、「戦い方は間違っていない」という結論に達したのだろう。もし、「戦い方に問題あり」ということであれば、本番まで1年を切った今「変革」という「進化戦略」を打ち出さなければならないが、「闘莉王・憲剛を外す」というメッセージから、ザックはこれまでの戦い方は間違っていない大いに手応えを得た。今後この戦い方に少々の修正を加えながら成熟させていけば必ず本番では結果を出せると踏んだ。つまり、今後の戦い方の方向性として、「進化戦略」ではなく「成長戦略」を選択したと読み解くことができる。

[ 東アジア選手権の人選で見えてくるザックの性格と戦い方 7/7 ]より
「未だにWCの具体的目標についての発言もない。アジア予選を通じてあれだけセットプレイからの得点が多かったにもかかわらず対策ができている気配が全く見えない。後半流れを変えるための選手交代がよけい流れを沈滞させるステレオタイプの采配。人選の固定化。批判されてもされても固執している。イタリア語で批判しないと聞かないとでも言うのか。

戦術にしてもステレオタイプ。柔軟性とオプションに欠ける。人選と采配の硬直化に呼応している。これは、格下相手あるいは勝ち続けているときは問題が表面化しないが、いったん劣勢に回ったときや格上との戦いでは全く対応が効かなくなって脆さを露呈してしまう。

ザックは柔和に見える外観に反して実は相当「頑固」な性格をしているのかもしれない。おそらく今後もこれまでの戦い方を変えようとはしないのではないだろうか。それが見えてくるのが「東アジア選手権」の人選だ。ここに進化とまでは望まないが変化の兆しがもし見えなければ、WCの結果は絶望的なものとなってしまう。変わらなければ、WC本番での結果はコンフェデと変わらないものとなる。つまり、ベスト16以下となってしまう。」
という批判を展開した。

ザックの今後の戦い方

4・2・3・1 と 3・4・3の併用

・ 「吉田と川島」を中心にディフェンスを構成する。
・ Wボランチで全体のバランスをとる。主に遠藤が「攻撃」、長谷部が「守備」のバランスをとる。
・ 前線の攻撃の指揮を「本田」がとる。「本田」と「遠藤」で攻撃を組み立てる。
・ 上背のあるワントップを置く。

前からしっかりプレスをかけた「堅守」。ボランチが攻守のバランスをコントロールして、確実にボールを攻撃のスイッチ本田・香川に預け、ポゼッションをしっかりとりながら相手をくずして得点を奪う。

各ポジション細かな約束事がある。特に攻撃の約束事、細かい戦法についてはおそらく代表選手でもこれまで教わったことのないものが提供されているように伺える。ディフェンダーとの駆け引き、動きでどのように相手を欺くか細かい戦術が教え込まれている。「個」としての駆け引きにとどまらず、連携で連動でどう相手を欺くか、相手の穴を具体的にどう作るかというハイレベルな「組織」としての戦術も教え込まれている。ザックが選手を固定するのはそのへんに意味がある。

さらにザックが強化を志向しているのがサイド攻撃、長友のけがの影響もあってコンフェデではそれを発揮することができなかったが、その上がるタイミング、左右のバランス、前線とどう連動するかなど、細かな約束事が見て取れる。

私はディフェンスが本職ではなかったのでディフェンスについての約束事についてはよく見えてこないが、おそらく指導されていることだろう。

◇「闘莉王・憲剛を外す」というメッセージは「戦い方は間違っていない」というメッセージ

「戦い方は間違っていなかった」とすれば、コンフェデで結果を出せなかった原因は、「戦力に問題があった」ということになってしまう。なぜなら、戦い方=「戦略」「戦術」というものはまず目的(目標)を掲げて、それをクリアーするために逆算で練り上げていくものだからだ。「戦略」「戦術」を練るためには、まず「戦力分析」から入る。うちにはこうこうしかじかの戦力がある。であるならこういう戦い方をしましょう。戦力分析を踏まえ「戦略」「戦術」を練り上げるものだ。就任早々のため戦力分析がうまくいかず問題があったとしても、3年という月日の中で軌道修正の機会は十分あったはずだ。

にもかかわらず、「戦い方には問題がなかった」というのであれば、コンフェデ敗北の原因は「戦力」ということになってしまう。それではあまりにも選手たちがかわいそうだ。

私は、ザックの「戦力分析に問題があった」と見ている。ここにブレがあると、「戦略」「戦術」の選択肢を誤る。しかし、そもそも3年の時間があったにもかかわらず未だにワールドカップの目的(目標)を明らかにしないのはどうしても合点がいかない。「世界を驚かす」それは目的(目標)とは言えない。契約条項に当然入るべき重要事項であると思うのだが?

コンフェデの分析を行ったうえで、「戦い方は間違っていない」ということは、ここで立ち止まってもう一度戦力分析をやり直して「戦略変更」「戦術変更」はする必要はない。あくまでも、「戦力に問題があった」のだから、戦力分析をやり直して「戦力を変えればよい」。という結論になってしまう。

であるなら、まぎれもなく来る東アジア選手権はその新戦力を発掘するための場となる。ここで、戦力の大幅な入れ替えと増強を行うチャンスが与えられたことになる。もう逃げ道はない。これで、WC本番で結果を出せなかったとなれば、ザックの「戦力分析」「戦略」「戦術」に問題があったという結論に達し。それを許した直属の上司「原技術委員長」の責任も大きい。さらに、その最高責任者である協会会長は責任を取らなければならないだろう。我々サポーターの責任も大きい。今のサポーターはお行儀がよいので卵は投げないだろうから、会長の首は安泰かもしれないが。

引き続き、東アジア選手権の人選を楽しみにしながらそのあたりのことをさらに深く考えてみたい。

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