【ウルグアイ戦】二次試験/課題『現A代表とのコラボ』『世界標準』8/9 の結果。
代表招集直後Jリーグでのパフォーマンスに注目していた。ウルグアイ戦も含めて「柿谷」は合格。「豊田」は「現A代表とのコラボ」の課題、前田との競争という課題を残しての条件付き合格。
「柿谷」
もう少し苦戦するかと思っていたが、「柿谷」はA代表にごく自然にハマった観がある。それは、ハーフナーが入った時とは違って、本田や遠藤が「柿谷」にボールを供給しようと試みたり、常に「柿谷」の動きを視野に入れてプレイをしていたところから伺える。
おそらく試合前の合宿中に「柿谷」とともにプレイをしてみて、彼の能力を理解しリスペクトしたのだろう。ウルグアイ戦では「柿谷」に合わせようとした分、攻撃のリズムに100パーセント乗り切れなかった点が感じられた。そのコラボへの気遣いから解放された後半香川・本田中心の攻撃へ移行しリズムは本来のものとなった。
代表招集直後のJでのパフォーマンスに注目していた。ここで、A代表デビュー戦の精神的疲れからパフォーマンスが落ちるようではと見ていたが、全く問題なかった。
ザックの攻撃サッカーは柿谷の進化によって完成される「パスサッカーだけで勝てる時代は終わった」8/2
柿谷の非凡な面は実際に彼とプレイしてみなければ体感できないと思うが、プレイの中に遅・速があり、硬・軟がある。初めて対戦する相手にとっては彼を捕まえるのに苦労するだろう。ワールドカップのような短期決戦向きの選手だ。
パスを中心としたポゼッションサッカーに、柿谷・香川をワントップに起用しての速攻によってザックの攻撃サッカーは完成される。特に柿谷は、パスサッカーも器用にこなせる才能も持っている。試合の流れ、対戦相手によって、さらにポジションチェンジも含めて巧みにパスサッカーを中心とした遅攻と手数をかけない速攻とをコラボすることができる。
もしこの攻撃スタイルが完成すれば、「攻撃」に関してザックサッカーは世界を驚かせることができるだろう。
で述べたように、これで「攻撃」の条件は整った。今後コラボの機会を多くして「精度」を高め「呼吸」を合わせるようにしていけば大丈夫だろう。
「豊田」
ウルグアイ戦だけの評価では「当確」はつけられない。「現A代表とのコラボ」の点で、ポジションがかぶったり、タイミングの良い豊田の動き出しに合わせて頭に合わせるパスが供給されなかったり今後に課題を残した。
持ち味を生かしてフリーキックを奪えた点や、相手ディフェンダーのラインを押し下げる動きなどアピールを短い出場時間の中で示せたこと、柿谷同様デビュー戦後のJの試合で、彼らしいパフォーマンスが発揮できたことなどを評価して「条件付き合格」。
前田のパフォーマンスが今落ちているが、今後ゴールを量産するなど上がってきたときに前田とのポジション争いになってくる。その事情にもよる。
ウルグアイ戦で終わるのでなく、引き続き次回グアテマラ戦でも出場機会を与えてほしい。
「山口」については、出場の場面と時間の短さから判断できなかった。
残念ながら、「青山」「工藤」「森重」についてはウルグアイ戦に出場していないので評価はできなかった。この点については、ウルグアイ戦前に下記のように書いた事情による。
【ウルグアイ戦】二次試験/課題『現A代表とのコラボ』『世界標準』8/9
◇ 現A代表とのコラボ
招集された東アジア選手権一次試験合格者全員がそのままウルグアイ戦に出場できるとは限らない。招集の大切な狙いのひとつは「現A代表とのコラボレーション」にある。その目的は試合に出さなくても事前合宿において試すことができる。
このタイミングで招集し、現A代表との連携や約束事をしっかり伝え実際に体感させておけば、呑み込みの早い頭の良い選手たちは、その約束事や必要とされるプレイをJリーグに持ち帰りそれを念頭に日頃の練習や試合に励むだろう。そして、今後いつ呼ばれてもフィットできるような準備を心掛けるだろう。
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