今日の一貫

サービス産業と1次産業の生産性向上は地域経済活性化には必須

この2日間、様々な研究会で報告やら、ディスカッションやら。
2日間で4つの研究会をかけ持ち。
日本経済の方向がメイン。
その間に、巷は1$80円台に。
これでは、
この間の日本経済を牽引していた輸出産業が、パニックに。
すでに従業員解雇のニュースが、マスコミに、。
これすべて輸出産業。
とはいえ、これらの業界には優秀な経営者がいるので、あまり心配してはいない。

課題は、輸出産業に依存してきた日本経済の構造改革の可能性。
その一つは、「2006年新経済成長戦略」で言われ続けたサービス産業の生産性の向上がある。
果たしてその可能性たるや如何?
私にとってもっと気になるのが1次産業の生産性向上可能性。

この可能性、どのように展望するかによって日本経済の近未来が変わってくる。もっと言えば、その可能性を政策が選択するか否かだ。これ政権が代わろうが代わるまいが重要。

今のところ選択の可能性は薄い。それは、利権との関係。
あるいは、前例踏襲のお役所体質のせい。

90年代と違うのは、このようなサブプライムの中でも、おそらく金融システムはこれまで作り上げたビジネスモデルを利用できるのだろう。
つまり金融は、我が国の場合、日銀さえ間違えなければ)、おそらくOKではないか?

(もたもたが気に入らないがやっと金利を下げたのは評価される,,が、もっと下げてもっと量的緩和が必要、やはり白川さんでは困るのだ、、これ民主党の責任、、民主党の政策にも暗雲が漂う)。

確かに、農林中金の問題もあるにはあるが、
(まー農林中金、この間金融機関としての機能を殆ど放棄し、金融界のお客=投資家をやってしまった。自業自得としかいえないが)、

わかったことは、世界有数の投資ファンド中金に、1兆円増資する余裕が農村にはまだある(かもしれない)と言うこと。
農林中金、農家へ投資する金はないが、農家から助けてもらう金は必要と言うこと。まさに協同組合だ。
農家には世界の最大の預金量を持つ巨大金融期間を支えるだけの資金的余力がある?と言うことのようだ。
これまで、経済的弱者=農家の相互扶助敵組織としての農業協同組合、などとあらゆるところで主張しているのだが、この信憑性はもはや?というのが改めて実感される。

つまり中金問題でわかったのは農家の性格。
農家は、生産者ではなく経営者ではさらさらなく、消費者であり投資家だったと言うこと。

おそらくこれからの日本経済にとっては、90年代の時のような金融界の構造変革が必要なのではなく、輸出産業主導型の日本経済の産業構造転換が必要なのだろう。
必要なのは、サービス産業を含めた、日本の中小企業の弱体化と生産性を上げるシステムの脆弱化への対応。そのための構造の積極的転換だろう?

これまでただ論説として主張していた農林水産業の生産性の向上を、全要素生産性の向上も含めて、真剣に模索し具体化させる行動をしなければならない。

翻って宮城県の場合、現村井県政は企業誘致を含めた地域経済活性策を模索してきたわけだが、、トヨタという輸出産業を中心として、その波及効果を狙う施策とともに、やはりもうひとつ、サービス産業やら1次産業やらの生産性向上を、単なるスローガンに終わらせるのではなく、併行して地道に実地に移すアクションが必要なのではないか?。
おそらくそれが地域経済の活性化として最も重要で、しかもどの地方公共団体も成功していない課題なだけに、もっとも困難な課題なのだろう。
しかし、これだけ経済への将来性に悲観的になっている状況の中では、やはり、その道を官民で模索するとするメッセージが重要だろう。

コメント一覧

ebihara
10年ほど前の不況の中、就農者数が増えた事がありました。
就職できないから実家で農業でもやるしかない。という
ネガティブな意味での増加だったと思います。
今回も恐らく同じ状況が発生するでしょう。
しかし産業構造が変化し収益性が改善出来ている訳では
無いので、就農したとしても我慢と逃げ出したい衝動との葛藤になると思います。

就農者がそういう事をそのまま受け入れるか、逃げるか、
はたまた改革をはじめるか。選択肢は3つ。
若い方には3番目に是非取り組んでいただきたいものだと
思うところです。
せんじゅや
人手不足が問題
農業も接客業も人手不足が問題
為り手がいないのですから、解決はさらに難しい。
http://www.j-cast.com/2008/12/19032600.html
せんじゅや
小売業の生産性
生産性という難しいことを言ってしまったが、簡単に言えば中間マージンのことです。
ですから生産性が上がれば実質所得が上がると言うことです。
経済用語は学会ではラテン語またはギリシャ語を用いることになっています、たとえば英語のsmallはギリシャ語のMicroでLargeはMacroです。まぁ、やさしく解説したいと思います。
ebihara
的が外れすぎて意味不明です。

適切な努力を行ったものは継続が出来
そうでない者は撤退を余儀なくされる。
簡単な話です。

それと誤った現状認識からは誤った対処法しか
生まれません。
これもまた簡単なお話。
ebihara
生産性が低いので大規模店舗に敗れシャッター通り商店街が生まれた。事実ですね。法律に責任転嫁しても問題解決にはならない。
農業も同じ事。
低い生産性しか達成できない零細経営体の維持に税投入は無駄ですので、高い生産性を確保できる事業体へ吸収統合する必要があります。
せんじゅや
一次産業(農業)の生産性高度化
一般には資本の高度化などと言われます。
要するに、機械化です、ですが年に一度の収穫に何千万もの投資は危険です、実際に投資した人は自分の耕作地以外に他人の耕作地の賃仕事で飢えをしのいでいることが、問題です、第二に問題なのは米価の下落です、此処数十年下落に悩んでいます。
ですから賃仕事せずに農業が出来ることが理想でしょうね。
小売業の生産性が低いと言うことは、それだけ競争が激しいことを意味しますが、農業では法律に縛られているのが問題。
せんじゅや
サービス産業(小売業)の生産性向上
小売業の状況をみると、90年代末以降、労働装備率が大幅に上昇した半面、
設備効率が大きく低下したため、生産性が停滞。90年代末以降の超低金利
の継続と低賃金労働力の増加という環境の下、出店規制の緩和を契機とする
郊外での出店競争の激化が、結果として小売業における過剰店舗・過剰雇用を
生み出した形。中長期的に金利体系の正常化、正規・非正規賃金体系の均衡化により、
過剰店舗・過剰雇用を解消していくことが小売業における生産性向上の条件。
要するに、野原の真ん中に立った巨大スーパーの倒産が前提条件です。
せんじゅや
1$80円台に
これで国民の生活は豊かになるのです、要するに円高は世界を奴隷にしたのと同じ効果があり、国民が豊かになるのです、
1995年に円が50円になるはずでした、大蔵省の榊原氏が6月から8月に掛けて日銀券を35兆円くらい発行して100円ぐらいにしてミスター円と言われた。国民の財産が国家によって収奪された、すなわち、35兆円の日銀券発行高が倍になったのですから、国民の持ってる貨幣価値は半値になったのです。
輸出企業には補助金を35兆円も与えたのと同じです。それで得たドルはアメリカ国債を購入したそうです、その利息が年間5兆円入るそうです。国民の犠牲の上に輸出企業は栄えたのです。アメリカによる円安批判の基でも。
農林中金は20兆とも30兆とも言われる、サブプライムの不良債権を持っていますので、その救出の法案が先日審議されたが回復は不可能でしょう、結果的に言えば国有化dされるのではないかと思います。そうすると農家にお金が回らなくなるのです、信用貨幣ですね。通常は現金の2倍から3倍あるのです
それがゼロになるのです。農家の経営はさらにきつくなるでしょう。
Unknown
同感ですが
現在の農業農村の実態と環境自然条件を踏まえてどう考えるのが良いのかもう少しヒントをくださいお願いします
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