今日の一貫

水産業界は誰もが儲からないと嘆いている 一般的事情NO1

水産業界の方々のお話を聞いていると、勉強になることが多い。
印象は、一匹狼というか一業者狼的で、それぞれが分離独立、むしろ対立してる感がある。
自分の頭の整理の意味でも、少しづつ書いておこうと思う。
その第一回だ。


1,水産業界の一般的変化
①水産物の国内生産は、量的にも金額で見ても1990年台後半以降、一貫して減少。
②伝統的な鮮魚小売店やそれを支える卸売市場流通の後退、及びそれに伴って展開する水産物流通の多様化である。その中で、量販店や新業態店舗等の売り場面積は逆に拡大し、水産物売上に占めるそれらの店舗の割合が増加している。
③中間流通業者である卸業界での再編淘汰である。
④スーパー業界における食品部門への業務シフト(スーパー業態の変化は大手商社による系列化と戦略がその背景にある?)
⑤輸入水産物の一層の拡大と根強い低価格指向である。養殖物の増加。従来型の国産商品と入れ替わる形で、多くの小売店で売り場面積を拡大している。
⑥消費者動向へのきめ細かな対応。調理済み・弁当総菜品、「できたて」指向・即食型での提供充実が図られ、また個食用の小分け・少量切り身等の工夫が取り入れ。
⑦物流の合理化の動きである。①コールドチェーンの確立やHACCP等の衛生管理面でのレベル向上、②切り身・パッキング・ラベリング等の「流通加工」機能充実、③サプライチェーン全体で業務分担を合理化しコスト削減を図る「総合物流」効率化の動き。

2,漁業生産者も中間流通業者も小売も、「川上」「川中」「川下」いずれもが利益が確保できない状況に陥っている。

コメント一覧

えびはら
↓ロジスティックの問題が記載されています。
 何となくこちらの話題に繋がるように
 思いましたので転載させていただきます。
 お時間ありましたらお読み下さい。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090811/202305/
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