今日の一貫

On-lineセミナー、若者の参入、第三、四世代へ、道が遠いが、期待は大きい

若い人が農業を職業として選べる環境作り。
それには、村にそこそこに農業でやれている地方名士の存在が不可欠と思ってきた。実際彼らの存在によって、農業経営は魅力的になってきた。

それをすすめてきた第一世代は、坂本多旦さん達だろう。それが花開くのが第二世代、1960年前後生まれの世代ではないか。サラリーマンならもうそろそろ定年になる世代でもあるが、野菜くらぶ澤浦、和郷園木内、こと京都山田の世代、挙げれば、この世代まだまだいる。
彼らの貢献は、農業を普通の産業にしたこと。
また彼らのようにやれば、農業は儲かる仕事になるよと示したこと。

第三世代、今新しく農業に興味を持って入ってくる世代は80年、90年生まれ。
80年生まれは半信半疑で農業に参加した世代だが、農家の跡継ぎが多い。
またこのころから農業ベンチャーが参入しはじめている。マイファームの西、オイシックスの高島、農業総合研究所の及川といった、浅井君等の世代だ。
90年生まれになると、現在30歳前後。農業ベンチャーで成功している人が多くなる。

こうした流れもあって、就農動機もちょっと違ってきたように思う。
「農業でも経営として成功したい」というところから、「社会課題を解決してい」の色彩が少し強くなっている気がする。

農業界には抽象的な社会課題が雑多に浮遊している。地道に経営して生産性や付加価値の向上を実現してきた世代の薫陶を得て、新しい世代には農業経営を通じて積極的に社会課題や農業課題の解決を目指したいという人が増えている。その際の課題も、人類を幸せにしたいと言った壮大なというよりは、身近な人々が言う「困った」を解決するなど、自分でできる範囲の社会課題が多い。
したがって現実的に解決しないと意味がないと思っていて、ロジックだけで解決するとは思ってないようだ。
空理空論ばかりやってきた私の世代とはこの点で大いに違う。
頼もしい限り。
農業でこうした若い人がもっと増えるように、私ももうちょっとがんばろうと思う。
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