毎日更新!中谷比佐子のきもの365日

きもの日記です。さて何を着よう?と思ったときの参考にも

ヘチマの帯枕

2011年06月28日 | きもの
30度を越してしまうと
背中は涼しいヘチマの帯枕に限ります
私どもではヘチマを包むのも麻にして
涼しい限りです

ヘチマの帯枕というのは大正時代にでてきたそうで
各家庭で育てたヘチマを使っていたらしいです
我が家にもありましたね

姉達が夏ヘチマを育て
その茎からポタポタと落ちるヘチマ水を
自分達の化粧水に作っていましたっけ

幼い私は
そのヘチマ棚の陰で近所の子供達と
おままごとをしていたように思います
プラプラ揺れるヘチマの実を小突き回して
遊んでいました

ヘチマは水につけて皮をはぐのですが
あの乾いたヘチマにするまでには結構な労働が必要です


ヘチマは一本一本様子が違うので
形をそろえるためにセキドが懸命に形作っています
ご苦労なことと頭を下げています


関東は今年は節電
陰を作るためにヘチマはもってこいです

ヘチマの帯枕は背中の汗を吸ってくれるのですね
始めは硬いのですが汗を吸って柔らかくなり
丁度いい硬さになっていきます

脱いだ後は霧吹きをかけると汗も飛び
しっかりします
昔の人の知恵をドンドン活かす時代になったようです