毎日更新!中谷比佐子のきもの365日

きもの日記です。さて何を着よう?と思ったときの参考にも

長尺

2011年06月16日 | きもの
普通の帯締めは長さが4尺
約150センチ
長尺は1尺は長くなるので
かなりの体格の方も十分に締められます

帯は
帯締め一本の如何によって
帯がゆるまないとかいつまでも形が美しいとなります

本当に帯締め一本
ですから手組みのしっかりしたものをお勧めしています
手組みのよさは
伸びるのですが伸びたままではなく必ず締まる
伸縮がしっかり出来ているのです

細すぎて
おび締めがお太鼓の後ろまで回ってしまう
という方もいらっしゃるのですが
「大は小をかねる」といいますように
大きいのは何とかなりますけど

手で組む紐は
長さやゆるさが調節できてありがたいものです

組みひもそのものは長い歴史がありますが
帯締めとなるとこれは明治になってからの流行です
組みひもは武士や茶人達また能楽師たちが使ったのですが

武士社会が壊れてから
組みひも職人の職が無くなり
女性の帯締めに使われるようになったわけですね

長い長い歴史の中で
色んな組み方の技術が残っています
手組みの長尺は使い心地が満点のようですよ

仕入れた尺全部お嫁に行きました