道のり長く、ようやく2年ぶりに完成しました。
この15年間、RZ貯金と称して、毎月コツコツと販売中止になっていない新品パーツを購入し、新品が出ないものは再メッキや再塗装を施し、イケピーオリジナル新車ライク(と勝手に思い込んでるww)なRZが完成しました。

外装の塗装は、本ブログのリンク先でもある横浜の「R'S CRAFT」代表 七井さんに施工して頂いています。
RZ一筋に近いプロフェッショナルですので、ラインのレイアウトや調色も完璧に近いのではと思います。
素晴らしい塗装をありがとうございます。

僕の場合、ノーマルのシャープエッジコーナリングが好きなので、足回りはベアリングの総交換と、サスペンションのグレードアップ程度に留めました。
またクラックの入りやすいテールカウルについては、ドライカーボンのサードパーティー製に交換しました。
ドライカーボンは、以前S4RSに数点装着したことがあり、強度と軽さについては「筆舌に尽くし難い」レベルと思っています。
さすがに30年以上経過しているマシンですが、パーツは奇跡的なレベルで供給がされており、ユーザーを大事にするヤマハさんの企業姿勢と、2サイクルスポーツ復活の金字塔を打ち立てたモデルだけに、ワールドワイドでのサードパーティー製品が充実していることもあって、情報検索ができれば国内絶版パーツの入手も可能となっています。
一例を挙げると・・・
クランク・ピストン:アメリカ合衆国
キャブレター:イギリス、オランダ
キャブインナーパーツ:ドイツ
ハンドルスイッチ:マレーシア
カバー類:イギリス ・・・etc
入手先を上げるには「枚挙に暇がない」レベルとなっています。
特にユーロ圏には熱狂的なユーザーが多いらしく、いまだ国内絶版の新品パーツは基より、豊富なリプロパーツが充実しています。
ただし純正至上原理主義的な方には、ヤマハ社内でのパーツ共通化などにより、当時のオリジナル色が薄らいだパーツに変更になっている個所も多々あり、悩ましいところとなっているのも事実です。
例を挙げると・・・

これはホースバンドなのですが、当時は電気亜鉛めっきオリーブクロメート処理だったものが、クロームメッキとなっていたりします。
共通化に加え、ユーロ圏のRoHS指令に準拠させるため、表面処理を変更せざるを得なかった背景も大きな要因でしょう。
僕的には六価クロムが三価クロムに変更になり、耐食性が悪くなったことが残念でなりません。
これについては、年々技術革新が進行しているようですので、今後良くなることはあっても、悪くなることはないと思っています。

そんな中で、ブレーキローターを止めるボルトが、干渉の関係でボタンヘッドのものしか使用できなかったのですが、このボタンヘッドボルトは選択肢が狭く、防錆性能に優れたものは、ステンレス製しかありませんでした。
ただ、高強度のステンレスボルトは価格が高く、様々な制約があり代替え品を探していたのですが、ようやく強度10.9相当で表面処理がクロメートのハイテンションボルトが見つかり、レストアに合わせ今回晴れて交換となりました。

カラーもサンスターのアルマイト処理と近似しており、無難に収まったようです。
ブッシュの耐久性に潤滑面で問題のあったスイングアームは、K.I.Dさんのニードルローラーベアリングキットを組み込みました。

今どきのバイクはベアリングがデフォルトなので、ある意味自然に見えます(笑)
オーバーホールを行ったオーリンズサスペンションと、どのようなマッチングを見せてくれるか楽しみです。

数10年前は、イラネとぽいぽい捨てていたエンジンハンガーも、絶版となっています。
これは丁寧にスプリングワッシャー部のバリ取りと平面出しを行い、フレームと同時に静電紛体塗装を施しました。
ボルトは座面座屈による締結トルクの低下による緩み防止のため、ホンダの8T相当以上のフランジボルトに変更しました。

キャブレターはヨーロッパフルパワー仕様1UAキャブを入手したものの、スロー系統の不具合により、以前「クソキャブ」と罵った、ドイツ国内向け27PSボディーに変更しています。
但しパワージェット付キャブは、本体は仕向地共通であり、フロートのみが圧入されたパワージェット違いとなっていますので、今回1UAフロートを使用しキャブの刻印以外実質1UAとなっています。

エンジンは交換できるパーツはベアリング、ラバーパーツ、防振ゴムなどの新品総交換、摩耗の激しいパーツはハードクローム加工を行いました。
エンジンを始動しましたが、RZの程度の良いエンジンはノイズレスなんだとびっくりです。
特にクラッチ回り、ミッション周りのベアリング交換の効果は覿面で、ゴロゴロノイズは皆無、シュシューというピストンリングの摺動音だけが静かに聞こえます。
発売後30年にして作り上げた状態を、今後はどこまで維持できるか、楽しみでもあり不安でもあるところです。
この15年間、RZ貯金と称して、毎月コツコツと販売中止になっていない新品パーツを購入し、新品が出ないものは再メッキや再塗装を施し、イケピーオリジナル新車ライク(と勝手に思い込んでるww)なRZが完成しました。

外装の塗装は、本ブログのリンク先でもある横浜の「R'S CRAFT」代表 七井さんに施工して頂いています。
RZ一筋に近いプロフェッショナルですので、ラインのレイアウトや調色も完璧に近いのではと思います。
素晴らしい塗装をありがとうございます。

僕の場合、ノーマルのシャープエッジコーナリングが好きなので、足回りはベアリングの総交換と、サスペンションのグレードアップ程度に留めました。
またクラックの入りやすいテールカウルについては、ドライカーボンのサードパーティー製に交換しました。
ドライカーボンは、以前S4RSに数点装着したことがあり、強度と軽さについては「筆舌に尽くし難い」レベルと思っています。
さすがに30年以上経過しているマシンですが、パーツは奇跡的なレベルで供給がされており、ユーザーを大事にするヤマハさんの企業姿勢と、2サイクルスポーツ復活の金字塔を打ち立てたモデルだけに、ワールドワイドでのサードパーティー製品が充実していることもあって、情報検索ができれば国内絶版パーツの入手も可能となっています。
一例を挙げると・・・
クランク・ピストン:アメリカ合衆国
キャブレター:イギリス、オランダ
キャブインナーパーツ:ドイツ
ハンドルスイッチ:マレーシア
カバー類:イギリス ・・・etc
入手先を上げるには「枚挙に暇がない」レベルとなっています。
特にユーロ圏には熱狂的なユーザーが多いらしく、いまだ国内絶版の新品パーツは基より、豊富なリプロパーツが充実しています。
ただし純正至上原理主義的な方には、ヤマハ社内でのパーツ共通化などにより、当時のオリジナル色が薄らいだパーツに変更になっている個所も多々あり、悩ましいところとなっているのも事実です。
例を挙げると・・・

これはホースバンドなのですが、当時は電気亜鉛めっきオリーブクロメート処理だったものが、クロームメッキとなっていたりします。
共通化に加え、ユーロ圏のRoHS指令に準拠させるため、表面処理を変更せざるを得なかった背景も大きな要因でしょう。
僕的には六価クロムが三価クロムに変更になり、耐食性が悪くなったことが残念でなりません。
これについては、年々技術革新が進行しているようですので、今後良くなることはあっても、悪くなることはないと思っています。

そんな中で、ブレーキローターを止めるボルトが、干渉の関係でボタンヘッドのものしか使用できなかったのですが、このボタンヘッドボルトは選択肢が狭く、防錆性能に優れたものは、ステンレス製しかありませんでした。
ただ、高強度のステンレスボルトは価格が高く、様々な制約があり代替え品を探していたのですが、ようやく強度10.9相当で表面処理がクロメートのハイテンションボルトが見つかり、レストアに合わせ今回晴れて交換となりました。

カラーもサンスターのアルマイト処理と近似しており、無難に収まったようです。
ブッシュの耐久性に潤滑面で問題のあったスイングアームは、K.I.Dさんのニードルローラーベアリングキットを組み込みました。

今どきのバイクはベアリングがデフォルトなので、ある意味自然に見えます(笑)
オーバーホールを行ったオーリンズサスペンションと、どのようなマッチングを見せてくれるか楽しみです。

数10年前は、イラネとぽいぽい捨てていたエンジンハンガーも、絶版となっています。
これは丁寧にスプリングワッシャー部のバリ取りと平面出しを行い、フレームと同時に静電紛体塗装を施しました。
ボルトは座面座屈による締結トルクの低下による緩み防止のため、ホンダの8T相当以上のフランジボルトに変更しました。

キャブレターはヨーロッパフルパワー仕様1UAキャブを入手したものの、スロー系統の不具合により、以前「クソキャブ」と罵った、ドイツ国内向け27PSボディーに変更しています。
但しパワージェット付キャブは、本体は仕向地共通であり、フロートのみが圧入されたパワージェット違いとなっていますので、今回1UAフロートを使用しキャブの刻印以外実質1UAとなっています。

エンジンは交換できるパーツはベアリング、ラバーパーツ、防振ゴムなどの新品総交換、摩耗の激しいパーツはハードクローム加工を行いました。
エンジンを始動しましたが、RZの程度の良いエンジンはノイズレスなんだとびっくりです。
特にクラッチ回り、ミッション周りのベアリング交換の効果は覿面で、ゴロゴロノイズは皆無、シュシューというピストンリングの摺動音だけが静かに聞こえます。
発売後30年にして作り上げた状態を、今後はどこまで維持できるか、楽しみでもあり不安でもあるところです。