こんにちは、イケピーです。
小生の愚息が小学校のお遊戯イベントで劇に出ると嬉しそうでした。
「何の役やるの?」
「土」
「土?」
「土だよ」
「どうするの?」
「ごろんと寝てる。一生懸命寝るんだよ」 。。。。。。。。
さて今回は前回の練習で出た、フロントフォーク Plan1ばねの課題について検討と改善をしてみました。
課題
1.フロントの初期沈み込みが悪い割には、フルストローク付近まで使ってる。
(もう少しサっと沈ませたい)
2.相対的にリヤの車高が低い。
3.リヤのバネがもう少しシッカリしてほしいかも。
全体的な解決案
1.フロントの初期バネレートを下げる、だけど奥は上げたい。
→(1)ばねレートを上げ、プリロードを抜く(バネ作り直し)
→(2)プリを抜き、油面を上げる(圧縮空気ばね効果)
※但し今回はノーマル値として様子を見ます。
双方ともにフロントの1G沈みを増えるはずなので、相対的にリヤの車高がアップする。
これをPlan2ばねとして机上検討してみました。
具体的にはPlan1ばねより、思い切ってグっとレートを上げた仕様であり、盟友ワガ氏のNS50Fと同じレートのものです。
赤線のPlan1(現在のもの)よりクロスポイントがかなり上なので、ブレーキングではより素直に沈み込むと思われます。
また80%以上の領域ではぐっと固くなるので、柔らかいけど奥で踏ん張る特性だと思います。
動き始めはノーマルより柔らかいはずです。
ただしノーマルはダブルレートなので、初期の動きはPlan2と同じ程度になる(近づく)可能性があります。
ダブルレートは否定されがちですが、用途を考えると素晴らしいものなのでは?、と思います。
今まで検討の因子として考えていなかったのが、フォーク内の空気の圧縮による金属ばねのサポート効果でした。
これはスプリングを抜いて実測しました。
事前に数パターン計算してはみたのですが、ばねやスペーサーのオイルに一部が沈んだ状態での正確な体積の計算や測定が困難だったり、チューブ中央部の内径の推定値がおかしかったようで、結局実測値との誤差が大きく使い物になりませんでした(泣)

これがフォーク内エアのストロークと反力の線図です。
マニュアル指示値でのオイル量で測定しました。
バネはかりで5ポイント/3回計測しての中央値で採っています。
結果線2次曲線のプロットになりました。
要するに効いてくるのはサスが動かない領域ではほとんど効果無しで、ストロークが大きくなると効果が出始めるということでしょうか。
これを近似式にして、Plan2のバネ特性線図に組み込んでみました。

紫の破線がPlan2の実際に動作する状態に近い線図です。
他の実線はバネだけの特性ですので比較はできませんが、かなり影響がありますね。
ではこの仕様で製作します。

オイルが勿体ない・・・
それ程走行していませんでしたので、とても綺麗です。
良く動作してくれていたようです。


取り敢えずは狙い通りの寸法に製作できましたので、車体に装着しました。
これは、、ずいぶんと初期の動作が軽いですねぇ
線図通り、奥までストロークさせるとPlan1のバネの時より、かなりしっかりと踏ん張ります。
結果的にフロントの1G沈み(サグって言う?)が実測で10mm増えたので、リヤの沈み過ぎもだいぶ良くなりましたが、フロントに腰が出た分リヤのプレロードを増やしています。
次の走行が楽しみだったりします。
検討と製作には、その道の神と呼ばれるプロフェッショナルに啓蒙されたワガ氏に多大な協力を頂けたことに感謝いたします。
特に驚いたのは、サーキット向けとか限定的な話ではなく、すべての道において通用するものなのだということでした。
シングルレートでダブルレートを凌駕することが可能であるし、ノーマルベースのレート都という考えをすべて捨てないとできない方法もあるのには感動すら覚えました。
この辺りが思いつきの検討では絶対にできない、素人(僕レベル)とプロフェッショナルの、圧倒的な差を体感した瞬間でもありました。
その神にセットアップをしてもらったワガ氏のビックバイクは、もう戻れない域に達していましたし、何にせよ楽しい。
それを短時間で決めてしまうなど、まったく恐るべしです。
その道の大家、、自分の小ささが良く分かります(汗)
小生の愚息が小学校のお遊戯イベントで劇に出ると嬉しそうでした。
「何の役やるの?」
「土」
「土?」
「土だよ」
「どうするの?」
「ごろんと寝てる。一生懸命寝るんだよ」 。。。。。。。。
さて今回は前回の練習で出た、フロントフォーク Plan1ばねの課題について検討と改善をしてみました。
課題
1.フロントの初期沈み込みが悪い割には、フルストローク付近まで使ってる。
(もう少しサっと沈ませたい)
2.相対的にリヤの車高が低い。
3.リヤのバネがもう少しシッカリしてほしいかも。
全体的な解決案
1.フロントの初期バネレートを下げる、だけど奥は上げたい。
→(1)ばねレートを上げ、プリロードを抜く(バネ作り直し)
→(2)プリを抜き、油面を上げる(圧縮空気ばね効果)
※但し今回はノーマル値として様子を見ます。
双方ともにフロントの1G沈みを増えるはずなので、相対的にリヤの車高がアップする。
これをPlan2ばねとして机上検討してみました。

具体的にはPlan1ばねより、思い切ってグっとレートを上げた仕様であり、盟友ワガ氏のNS50Fと同じレートのものです。
赤線のPlan1(現在のもの)よりクロスポイントがかなり上なので、ブレーキングではより素直に沈み込むと思われます。
また80%以上の領域ではぐっと固くなるので、柔らかいけど奥で踏ん張る特性だと思います。
動き始めはノーマルより柔らかいはずです。
ただしノーマルはダブルレートなので、初期の動きはPlan2と同じ程度になる(近づく)可能性があります。
ダブルレートは否定されがちですが、用途を考えると素晴らしいものなのでは?、と思います。
今まで検討の因子として考えていなかったのが、フォーク内の空気の圧縮による金属ばねのサポート効果でした。
これはスプリングを抜いて実測しました。
事前に数パターン計算してはみたのですが、ばねやスペーサーのオイルに一部が沈んだ状態での正確な体積の計算や測定が困難だったり、チューブ中央部の内径の推定値がおかしかったようで、結局実測値との誤差が大きく使い物になりませんでした(泣)

これがフォーク内エアのストロークと反力の線図です。
マニュアル指示値でのオイル量で測定しました。
バネはかりで5ポイント/3回計測しての中央値で採っています。
結果線2次曲線のプロットになりました。
要するに効いてくるのはサスが動かない領域ではほとんど効果無しで、ストロークが大きくなると効果が出始めるということでしょうか。
これを近似式にして、Plan2のバネ特性線図に組み込んでみました。

紫の破線がPlan2の実際に動作する状態に近い線図です。
他の実線はバネだけの特性ですので比較はできませんが、かなり影響がありますね。
ではこの仕様で製作します。

オイルが勿体ない・・・
それ程走行していませんでしたので、とても綺麗です。
良く動作してくれていたようです。


取り敢えずは狙い通りの寸法に製作できましたので、車体に装着しました。
これは、、ずいぶんと初期の動作が軽いですねぇ
線図通り、奥までストロークさせるとPlan1のバネの時より、かなりしっかりと踏ん張ります。
結果的にフロントの1G沈み(サグって言う?)が実測で10mm増えたので、リヤの沈み過ぎもだいぶ良くなりましたが、フロントに腰が出た分リヤのプレロードを増やしています。
次の走行が楽しみだったりします。
検討と製作には、その道の神と呼ばれるプロフェッショナルに啓蒙されたワガ氏に多大な協力を頂けたことに感謝いたします。
特に驚いたのは、サーキット向けとか限定的な話ではなく、すべての道において通用するものなのだということでした。
シングルレートでダブルレートを凌駕することが可能であるし、ノーマルベースのレート都という考えをすべて捨てないとできない方法もあるのには感動すら覚えました。
この辺りが思いつきの検討では絶対にできない、素人(僕レベル)とプロフェッショナルの、圧倒的な差を体感した瞬間でもありました。
その神にセットアップをしてもらったワガ氏のビックバイクは、もう戻れない域に達していましたし、何にせよ楽しい。
それを短時間で決めてしまうなど、まったく恐るべしです。
その道の大家、、自分の小ささが良く分かります(汗)