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Ride Motorcycle

趣味のバイクとの日々を綴っています。

フロントバネレートの再設定

2011-12-08 22:18:00 | HRC NS50R
こんにちは、イケピーです。
小生の愚息が小学校のお遊戯イベントで劇に出ると嬉しそうでした。

「何の役やるの?」
「土」
「土?」
「土だよ」
「どうするの?」
「ごろんと寝てる。一生懸命寝るんだよ」  。。。。。。。。



さて今回は前回の練習で出た、フロントフォーク Plan1ばねの課題について検討と改善をしてみました。


課題
1.フロントの初期沈み込みが悪い割には、フルストローク付近まで使ってる。
  (もう少しサっと沈ませたい)
2.相対的にリヤの車高が低い。
3.リヤのバネがもう少しシッカリしてほしいかも。

全体的な解決案

1.フロントの初期バネレートを下げる、だけど奥は上げたい。
 →(1)ばねレートを上げ、プリロードを抜く(バネ作り直し)
 →(2)プリを抜き、油面を上げる(圧縮空気ばね効果)
    ※但し今回はノーマル値として様子を見ます。

双方ともにフロントの1G沈みを増えるはずなので、相対的にリヤの車高がアップする。
これをPlan2ばねとして机上検討してみました。

   
具体的にはPlan1ばねより、思い切ってグっとレートを上げた仕様であり、盟友ワガ氏のNS50Fと同じレートのものです。

赤線のPlan1(現在のもの)よりクロスポイントがかなり上なので、ブレーキングではより素直に沈み込むと思われます。
また80%以上の領域ではぐっと固くなるので、柔らかいけど奥で踏ん張る特性だと思います。
動き始めはノーマルより柔らかいはずです。
ただしノーマルはダブルレートなので、初期の動きはPlan2と同じ程度になる(近づく)可能性があります。
ダブルレートは否定されがちですが、用途を考えると素晴らしいものなのでは?、と思います。


今まで検討の因子として考えていなかったのが、フォーク内の空気の圧縮による金属ばねのサポート効果でした。
これはスプリングを抜いて実測しました。
事前に数パターン計算してはみたのですが、ばねやスペーサーのオイルに一部が沈んだ状態での正確な体積の計算や測定が困難だったり、チューブ中央部の内径の推定値がおかしかったようで、結局実測値との誤差が大きく使い物になりませんでした(泣)


これがフォーク内エアのストロークと反力の線図です。
マニュアル指示値でのオイル量で測定しました。

バネはかりで5ポイント/3回計測しての中央値で採っています。
結果線2次曲線のプロットになりました。
要するに効いてくるのはサスが動かない領域ではほとんど効果無しで、ストロークが大きくなると効果が出始めるということでしょうか。

これを近似式にして、Plan2のバネ特性線図に組み込んでみました。


紫の破線がPlan2の実際に動作する状態に近い線図です。
他の実線はバネだけの特性ですので比較はできませんが、かなり影響がありますね。

ではこの仕様で製作します。


オイルが勿体ない・・・
それ程走行していませんでしたので、とても綺麗です。
良く動作してくれていたようです。




取り敢えずは狙い通りの寸法に製作できましたので、車体に装着しました。
これは、、ずいぶんと初期の動作が軽いですねぇ
線図通り、奥までストロークさせるとPlan1のバネの時より、かなりしっかりと踏ん張ります。
結果的にフロントの1G沈み(サグって言う?)が実測で10mm増えたので、リヤの沈み過ぎもだいぶ良くなりましたが、フロントに腰が出た分リヤのプレロードを増やしています。
次の走行が楽しみだったりします。

検討と製作には、その道の神と呼ばれるプロフェッショナルに啓蒙されたワガ氏に多大な協力を頂けたことに感謝いたします。
特に驚いたのは、サーキット向けとか限定的な話ではなく、すべての道において通用するものなのだということでした。

シングルレートでダブルレートを凌駕することが可能であるし、ノーマルベースのレート都という考えをすべて捨てないとできない方法もあるのには感動すら覚えました。
この辺りが思いつきの検討では絶対にできない、素人(僕レベル)とプロフェッショナルの、圧倒的な差を体感した瞬間でもありました。

その神にセットアップをしてもらったワガ氏のビックバイクは、もう戻れない域に達していましたし、何にせよ楽しい。
それを短時間で決めてしまうなど、まったく恐るべしです。
その道の大家、、自分の小ささが良く分かります(汗)


キャブレター交換

2011-12-05 01:14:00 | HRC NS50R
こんにちは、イケピーです。
「お風でますよ~、お水かけま~す、お口吸いますね~、少し沁みま~す、、」
少しじゃないよ、ものすごく痛いじゃないか!!!
何だか良く分からない前置きが連発する歯医者さんで、完全ノックアウトされた週始めですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

こちらも少し沁みま~す、と徐々にフロートから燃料が染み出ていたキャブレター、原因は摩耗によるフロートのガタ付きで、油面が上がってきてしまったことによるオーバーフローでした。



両方の穴がかなり楕円になっており、フロートピンも油断するとスルスル抜け出る状態。
フロートレベルの調整もできないタイプですので、思い切って新品のキャブレターを購入しました。


定番とのとのことでNSRミニ用のものを購入。
しかしこのクラスは8000円以下で買えるので本当に助かります。
少し前に1KTのジェットやフロートバルブを購入しようと見積もったら、ジェット類やガスケットで軽く2万円近くになったことを思い出し、なんだか複雑な気分になりました。


マニュアルやパーツリストを確認すると、中身はほぼ総入れ替えでしたので、確認しなら交換していきます。
メーンジェット:♯108
スロージェット:♯42
ジェットニードル:J65C 2段目

しかしキャブの新品買うなんて、相当昔に乗っていたフォーゲルにキタコのビックキャブを買った時以来ですね。
ん?、GSXR1100ヨシムラミクニも買ったことがあったか・・・
ヨシムラの価格は、50用と月とスッポン以上の隔たりがありましたが。


車体に装着ついでに、ゼッケンも貼付して終了。
この番号は縁起的には最強かも(汗)、なんだかなぁ(泣)

残るはフロントサスペンションのオイルとバネ交換、ステムの調整確認、リヤプレロードのセットアップ、プラグ交換、チェーン張り直しぐらいか。
願わくば歯も交換したい・・・

僕の歯は通常、
フロント12T、リヤ(奥)16T、減速比0.75
だけど、治療中の現在は
フロント12T、リヤ(奥)15T、減速比0.80
と結構高速寄りになっている。
この屁理屈だと、体力さえあればストレートの伸びにアドバンテージがあると思うのですが、当日が楽しみです(笑)


フォークのリ・セッティング

2011-11-26 03:33:00 | HRC NS50R
こんにちは、イケピーです。
急に寒くなりました。そろそろインフルエンザの予防接種にいかないと・・・
今年はどうなることやら、、です。

訳合って中古のフォークを購入し、保管してあったのですが、開梱すると安価な価格とは裏腹にずいぶんと綺麗な品物です。



磨きと再塗装をしてあるらしく、外観はかなり良いですね。

このタイミングで引っ張りだしてきた訳は、先日はサーキットでの練習でNS50Rを自分だけではなく、様々な方に乗車頂き実際に走行してもらったことがきっかけなんです。


こばやんさん、テストライド中。
半クラを使って開け始めてるところ。
フロント対比リヤが沈んでるか、でも二次旋回中だから良いのか、この辺も課題。
でもワガ氏は、リヤの沈みが少し多いことを指摘してくれた。

話はそれますが、リヤステアってスゴイですよね。
この角度、バイクに乗ってない方が見たらこのままピットに突っ込むの??って向きですよね。
僕もこの最終コーナーで、フロントに適切な操角を付けることを覚えました。
リヤステア全盛時代のバイクなのに、適切にフロントを使った方が速く走れる、奥が深いです。


numaさんも、この位置から1秒程度で90°直角に曲がるんだからねぇ
つかタイム的にも遠いところに行ってしまった??

NSRはマシン重心、タイヤ径、ホイールベース、ショートコースに特化している本当良いバイクですね。

ノーマルのスプリングを約50%のレートアップを実施して、それなりの良い結果が出せたのは事実ですが、メーンストレート後のヘアピンでは、ほぼ全ストロークを使いきってしまうことが課題としては残っていました。

しかしそこばかりに着目してしまうと、固くなりすぎるのでないか、インフィールドでは逆効果になってしまうのではないかとの心配から、プレロードでの荷重調整と油面アップを行い、全縮手前からのエアサス効果で追い込んでいこうかと考えていました。

実際に皆さんに乗って頂くと、もう少し入りが軽い方が乗りやすいと、アドバイスを頂いたんですね。
特にこばやんさんは、フルに走り込んで頂けたので感謝感激です。

こばやんさんにテストライド中

そんなことも考えて、同じバイクに乗るワガ氏とも情報交換をしたところ、やはりプリロードが悪さしてるのではないかとの結論に。

ワガ氏にテストライド中

プリを掛けると、全体的なレート嵩上げになってしまい、比較的に初期動作から重さがあることは否めません。

ワガ氏はそのあたりを明確に説明できる理解があるため、僕よりもレートアップしてプリを掛けない仕様にしている。
実際にピットで押してみても初期作動が僕のNS50R対比で軽い。

ワガ氏NS50Fで練習中

しかしバイクの部品はスタティックで動作させても、あまり意味をなしません。
Oリングチェーンを指で動かして重たいからダメというのと同じこと。
実際に狙いの速度域・動作域で動かさないと良く分からない・・・

なので乗車させてもらい、比較してみることに。
車体のディメンジョンが若干違うので、100%の対比はできませんでしたが、悪い方向には全く感じませんね。
むしろ、良く動く割りには腰がある感じ。

良く動くということは重要なことで(と思ってます。)、コーナー間の姿勢リセットが素早くできるため、次の動作がやりやすいですし、切り返すところは明確に効果が分かります。
よって若干の仕様変更を行うことにしました。

現在のスプリングは、変えないでおきたいので、予備部品でチューニングを行うことにします。
でも出鼻くじかれた・・・


なんだこのフォークオイルは!
汚くて臭い
シュレムスカヤ婦人の腋臭さえも土俵下に突き落とす臭気。
1980年代からのビンテージものでしょうね、きっと。


消泡性も全くないらしく、いつまでもブクブク泡立っています。
これを飲み干す気には、、当たり前ですがなれませんね(汗)


水でこねた珪藻土のようなスラッジが、大量に絡みついています。
触るのさえ躊躇するほどの粘着性と臭気。
迷わずゴム手を装着しました。
これは掃除する甲斐があるな。


ひと風呂浴びてきれいさっぱり。
そういえば曲がりなしということで購入したものなのですが、曲がってますね~インナーチューブ。
numaさんのようなクジ運が無いことに不満でしたが(笑)、使えるものだけ使います。
これから加工に入ります。


時間管理

2011-11-20 21:46:00 | HRC NS50R
こんにちは、イケピーです。
コースを走行している諸先輩方や速い方々を見ていると、時間管理をシビアにされていることに気が付きます。
遊びもビジネスも、管理が大事。
とはいうものの、時間を忘れた酒飲みバイクキャンプなんかも大好きな僕ですが、それとは別ですね(汗)




タイムアップには当然必要なことで、僕も計測器を借りてはいるのですが、タイムリーの時間を見ることができないのが玉にキズ。
特にキャブやギャ比の選択ミスは、バッチリ正直にタイムに反映されますから、僕も皆さんに学んでラップタイマーを装着することにしました。

うーむ、メーターの低回転域が見えませんね・・・
この辺は使わないから良しとしますか。
アルミのシートを購入してきて、金ノコと棒ヤスリで仕上げました。
時計はnumaさんの推奨
メインは耐久レースの交代時間との兼ね合いで、無理して抜くか、そのまま行くかの判断をするために必要とのことでしたが、過日の耐久レースで自分のペースや体力の判断の一つにするのに、非常に役立ちましたので、装着することに。
ザ・ダイソーの100円ウォッチです。

ホントはこんな格好良いのにしようかと思っていましたが価格に負けた・・

反して僕のは”防水って何”みたいな安物ですから、コーキングしてます(笑)


水温計は別途ステーを製作して、トップブリッジにビス止めしました。
兎に角スペースがギリギリで、水平取り付けにするにはこの辺りしかなかった・・
クラウンナットの逃がしも付けたので、軽整備だと取り外しはせずにいけそうかも。


当初はバイク用の1500円ぐらいの時計を装着する予定で、サイズを合わせてステーを作成したのですが、ダイソー100円品に急きょ変更したため、クラッチワイヤー干渉除けの為、高さを稼ぐステーを製作しての装着です。
この使わない部分は、メーターも見えないしそのうちカットする予定です。

次回の練習は、リヤサスの詰めとnumaさんにヒントをもらったライン取りとタイムの関係を見ていきたいですね。

ワガさん、レース頑張ろね!!


FSW6時間耐久本戦

2011-10-23 22:03:00 | HRC NS50R
こんにちは、イケピーです。

天気予報では雨のち晴れ
あいにくスタート間近なのに、富士スピードウェイ ショートコースの路面は完全ウェットです。



メインストレートは5%の下り坂
かなりスピードが乗りそうで、カートコースの練習が役に立ってくれるかどうか・・
着々とスタートに向けて、準備を進めます。


スタート!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
伝統のルマン式ですから、体力と押し掛けのタイミングが肝ですね。


無事にエンジンも始動し、先頭集団に付くべくフルスロットル。
耳を劈くようなエクゾーストノートが響き渡ります。


第一ライダーはマシンオーナーの大工氏
白いラインはトラブルマシンにより撒かれてしまったエンジンオイルに、たっぷりと撒かれた消石灰。
ウエット路面にこの状況、相当なプレッシャーだと思いますが、第二ライダー以下も固唾をのんで見守ります。


メーンストレートに戻ってきました。
この調子でガンバレッ!!


第二ライダーはnuma氏
トラブルもありましたが無事に乗り越え、以降は堅実な走りに。


次々に迫るライダーに入り混じりながら、下りのメーンストレート先の第一コーナーを睨みます。

この次はS田さんとカメラ担当の僕なのですが、僕は当然としてS田さんは僕が次のライダーなので準備やら緊張するわで撮れてません。
S田さん、ゴメンね。


京葉スピードランドで高速コーナー訓練を積んだワガ氏
この頃には路面のコンディションもだいぶ良くなり、爽快な走りを披露。


多々のトラブルを乗り越え、何とか完走。
最終ライダーの責務を頂いた僕はチェッカー後、第4コーナーでエンジンストップして焦りましたが、鬼キックで何とか帰還。
順位はナイショ(笑)ですが、トロフィーの重みはメンバー全員の力の重みに感じますよね。
今回はトラブルが多発したのですが、アイデアやパーツ、判断、助けあいと皆の努力で乗り切り完走できた・・・
使い古された言葉ですが、耐久はライダー、メカニック、サポートの総合力での結果ということが良くわかりました。



あ、それと体力がないとダメですね。
レーサーが良く筋トレやジョギングしてるのが身にしみて分かりました。
僕が止まったマシンを押して走りながらピットに戻る途中、後ろから押してくれているS田さんに、「ハァハァ、、、ちょっと歩いてもいい?」と弱音を吐いたのは内緒です(笑)