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Ride Motorcycle

趣味のバイクとの日々を綴っています。

練習開始

2011-10-16 22:29:00 | HRC NS50R
こんにちは、イケピーです。

今日はリフレッシュしたマシンをコースに持ち込みます。
numaさん、軽トラ貸して頂き感謝です!!



今回ピストンを交換していますから、慣らし運転からスタートです。
バイクもそうですが、人間の方が慣らしウエイトが大きいかも(汗)
ハイアイドルで初期慣らしを行い、コース実走にて本慣らしを行いました。
つかずいぶんパワフルになったな・・
かなり高速寄りにギャー比を変更していたにも関わらず、2-3コーナー間で早々と吹け切ってしまうので、またギャー比のリセッティングが必要そうです。


本コースにてフロントはそのままに、リヤサスのプレロード最適値を探っていきます。
タイムとにらめっこしながら、またコーナーでの旋回性、安定感も加味して数水準を試してみます。

1mm単位での作業なのでしんどいのですが、順調にタイムも上がってきますから、やぶさかではありませんね。
大体フロントは狙い通りに2/3 ~ 3/4程度のストロークに仕上がりました。
これに合わせてリヤも探りますが、決まってきたなと思うポイントが故代表M野が言っていた感じになったのには驚きです。

乗り方やセッティング、ライン取りやチューニングに至るまで、先入観や固定観念を捨てて、エキスパートな方々の意見を客観的に理解することと、教えてくださった方々に感謝することが一番大事なんだなと痛感しました。

恐らくネットで得た知識で鼻高々になっていたら、成長も何もなく教えてくださる方も離れて行ってしまうと思います。
謙虚に切磋琢磨、忘れずに実践していきたいと思います。


結局最終的に、自己ベストだった34秒フラットから、33秒フラットへと1秒詰めることができました。

とは言え、ライン取りやスロットルワークに甘さが残っていますから、まだまだ詰められる余地が多々ありそうです。

50ccでここまで有意義なデーターが取れて遊べるなんて、本当に面白いですね。
年内には32秒台前半までは詰められるように走りこんでいきたいと思います。

次回は6時間の耐久レースが待っていますが、チームメンバー同志刺激を受けながらモチベーションを上げていきつつ、皆さんのおかげで得た知識やノウハウは、どのような形になるかわかりませんが、今後還元していきたいと思っています。

いま世界で一番欲しいもの・・・軽トラです。


フロントサスペンションのセッティング

2011-10-14 22:58:00 | HRC NS50R
こんにちは、イケピーです。

ばねマニア様にコメントで様々な助言を頂きありがとうございました。
また泣く子も黙るサスペンション権威の受講生ワガ氏の詳細な説明に感謝します。
教えて頂いたことを計算して、バイクの動きと照らし合わせて何とか人に説明できそうなところまで持ってくることができました。

そこで計算して決めた最適であろう?ばねレートで結果を出せるかどうか、試してみることにしました。決定の過程は今週はホント眠いので割愛します(笑)



ノーマルサスが設計値通りになるように加工してみました。
座の部分きちんとは密着させないと、ばねが傾いてしまいますので、スコラじゃない(汗)スコヤで確認しながら加工しました。


試作品ですし、2/3は座面確保されたので良しとしましょう。
ちなみに相当なレートアップです。
この辺りはワガ氏の講義と、ノーマル対比の特性を加味した結果です。


エアスプリング効果もしっかり残したかったし、サスペンション部品ですから強度と軽量化も稼ぎたい。
となるべく薄肉のパイプを探してきました、ホムセンでしたが(笑)
これも端部は直角度と平面度が出るように念入りに。またばねの実測自由長を吸収できるように、微妙に寸法も変えました。


イケピープロトキット(って書くとなんとなく格好良い??)の構成部品はこんな感じになります。


今回は10mmのプレロードで最適値になるような設計となりました。
きっちり測定しながら加工したので、手前みそながら良い感じです。
レートが高い分、1mm変わると結構変わりますので慎重に。

結果はともあれ、もやもやしていたものがかなりクリアになりました。
ワガ氏も言ってましたが、サグって結果的なものであって重要なものじゃないんじゃないような気がする?ってことも理解できましたし、これで煮詰められるようになったら、スポーツスターやRZのサスも結果が出るような設定というものを試してみたいななんて思います。


これにホワイトパワーのサスペンションオイル♯10(ヤマハ♯15相当)を組み合わせてみたいと思います。

ヤマハでいうと15番に近い固さなのですが、走りこんで熱を持っても粘度変化が緩やかで、ダンピングが絶妙な塩梅になっています。
ちょっとお気に入りかも。
興味があったら試してみてください。



もうすぐ練習日、眠さ極限です。


疲れた体に鞭を入れて、スイングアームピボット点検とグリスアップ。
ここは最近まできっちり手入れされていました。


ホイールベアリングは履歴が不明なので打ち替え。


錆が目立つチャンバーは錆落とし。
これは大丈夫、慣れてますから(笑)


今回は除錆後、防錆被膜を鉄板表面に形成させてから塗装することにしました。
ノウハウや何十年物分ものカンコツを持った、プロがやってることを素人がやるわけですから、様子を見ながら慎重にやってます。


ようやく完成。
キャブレターも完全OHし、リードバルブも変えたので始動性、レスポンスも問題ナッシングです。
よし、日曜日はどうなることやら。


車体整備

2011-10-13 23:53:00 | HRC NS50R
こんにちは、イケピーです。
妙に暖かかったり、地震、大雨、洪水と世界規模で大変ですね。
単に情報が伝わるようになっただけなのか、本当に何かが狂い始めたのか腰痛以上に心配です。

さて、どこかを見れば何かが見つかる、そんなドキドキする状態ですが、とにかく良くしていかないと。



右ステッププレートの座面陥没とプレート全体的な変形がひどく、ボルトを締めての緩む可能性があるので、こちら側のみ急遽交換です。


ベースプレートは板金打ち抜き製品なので2800円程度と、助かる値段でした。
しっかりと正規のフランジボルトにて組み付けました。


タイヤはブリヂストン社のバイアス旗艦モデル? BT39SS チューブモデルです。
80年代のものに比べ、隔世の進歩を遂げてコントローラブルかつ鮮烈グリップです。
これとTT900しか選べないのが悲しいところでもあります。
タイヤはチェンジャーしか使ったことがなかったのですが、レバーにてハンド交換してみたら、思いのほか簡単にできました。
スキルある友人の作業を見せて頂いた賜物です。




キャリパー、マスターはカップ、シール類は総交換。
ダストシールは使用しませんでした。
公道オンリーだった僕にはあり得ない選択(笑)


お約束のデイトナ社製ゴールデンパット
素晴らしい効きとフェード特性です、しかも安い。
これじゃ他のパットメーカーさんが可哀そうな位、いや本当に優秀ですよこれ。
RZに装着しているZOCOOと同じ土俵で戦えるぐらいだと思います。




結局ホースは、長さが足りずストック品は使えないことが判明(泣)
ナップスオリジナルのステインレスブレーディッドホースを、セールで2800円にて購入。


一体どうしたらこうなるのか、と小一時間問い詰めたくなるぐらいに焦げたステムベアリング。
装着した状態でレース仕様のハンドルストッパーを溶接したように思えます。
ステムパイプが変形していてなかなか抜けず、かなり手古摺りました。
変形の修正にも1時間程度かかってしまった(泣)


あれ?、ベアリングが変更された??
友人の手伝いをしたときは、オーソドックスな保持器なしだった記憶がありますが・・
いずれにせよ、行方不明の鋼球が頻発する部位だけに、非常に助かります。


今回は一抹の不安がありましたので、いつものHDグリスにモリブデンペーストを調合したものを使用することにしました。
粘度を上げるとハンドルが重くなるので、様子を見ながらの調合作業です。

しかしまぁ、レースを楽しんでいる方々はスゴイですね。
こんな大変なメンテを日々やってるのでしょうか。
完全寝不足です(汗)
これが2気筒以上になると、かなり気持ち・時間・お小遣いに余裕がないと厳しそうな気がします・・・

それではオヤスミなさい。


レース練習に向けてエンジン整備(1)

2011-10-12 22:42:00 | HRC NS50R
こんにちは、イケピーです。

友人が耐久レースのメンバーに誘ってくださいました。
術後の初レースですので少々不安は残るのですが、そんなことは言っていられません。
練習しないとかなりマズイ・・・

50Rはピストンがギタギタでしたので、新品に交換しました。
1個で済むのし妙に安いので、子供たちの学費が大変なお父さんは実に助かります。

む、黒くて強烈に臭いではないか!!


オイルスラッジがこんもりとあり、フェーシングも焼けています。
何だかヤな予感・・・です。
あれ、クラッチって3枚だっけ???
4枚だったと思っていたのに(汗)


左:取り外し品(泣)  右:新品

これは見事に焼けてますね。
鳥皮とか、スパークプラグでしたらGoodなんですが、クラッチプレートは悲しさだけが残ります。
3枚だと単位面積当たりの負荷が大きいのでしょうかねぇ。


打痕は物凄いです。
動く範囲が決まっていますから、このまま交換せずに組めば径修正程度で良いのでしょうが、今回クラッチを交換し厚みが変わりますので、さすがにこれはマズイでしょう。


対面の段差にヤスリを当てて、並行を確保しながら研削しました。
この荒修正の跡、ペーパーとオイルストーンで仕上げます。
もちろん普通は交換です。


シリンダはリューターでポート角部のバリ取り増しを行い、普通ボーリングレベルのキズは、オイルドサンドペーパーでハンドホーニングです。
パーツが間に合わないので突貫工事ですな(笑)
ヘッドガスケットは接着剤付ですので、丁寧にリントフリーウェスを使用して脱脂しました。


僕がエンジンに愛用しているディスポーザブルウェスは、本来浮遊コンタミが厳重に管理されているクリーンルーム用途の、糸くずやチリが出ない不織布です。
ペーパータオルや布ウェスのようなクズが、脱脂面にほぼ残りません。
ただし主成分はセルロースなので、自然発火予防のため早めにゴミだしした方が良いと思われます。
シリンダー内面などを拭くにも重宝します。

さて、練習までの残りの時間はどしようか、間に合うのか・・


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NS50Rリヤサスを検討してみた

2011-09-03 01:24:00 | HRC NS50R
入院中お見舞いに来てくれたW氏が、図を交えながら真摯に説明してくれたサスペンションのことを思い出した。
仕事もあるのに夜遅くまでありがとう。

でもメモを取れなかったのが失敗だった。
すっかり 忘・れ・て・る (汗)

少しずつ思い出して車体づくりに生かさないと。

実はNS50R用にリヤサスペンションを安く譲ってもらったことがあり、それを装着しようと思っていたのですが、なにせデータがない。
とりあえずも良いけど、W氏の講義を参考に理解しながらやってみたら、スキルとして身に付くのでは。



上がNS50R純正リヤサス
下が社外品

まずは純正サスの寸法と、社外品のサスペンションの寸法を取って、バネ定数を計算し適切と思われるプレロードを決めて、スタートして煮詰めていく予定です。

まずはバネ定数を寸法から計算して、プレロードの設定を算出するわけですが、純正はスプリングコンプレッサーがないと外れない(泣)

いろいろ考えて、万力のジョーを逆付して代用することにしました。
正直怖いです。
ものすごいエネルギーですから、失敗してバネが解放されたら大怪我でしょうね。


気合いで取り外した・・・

各部を測定して、バネ定数の計算式で算出してみます。

計算式は文献もなかなか見つかりませんが、『東海ばね工業株式会社』様のサイトにて紹介してくださっています。
参照先url
http://www.tokaibane.com/index.html
コンテンツがかなりおもしろいです、さすが専門会社ですね。
本当に助かります。

以下は東海ばね工業様のサイトを参考に計算しています。
ばねに興味がある方は、訪問してみると面白いと思います。

引用先URL
http://www.tokaibane.com/tech/tech_info.html

計算はプログレッシブタイプではなく、線形変化の等ピッチばねが前提です。


『東海ばね工業 ばねの技術情報 圧縮コイルばね』


---以下イケピー計算ですから参考程度に ^^;)---



k:バネ定数(N/mm)
G:横弾性係数=今回バネ用鋼線;78500を使用
d:コイルの線径(mm)
n:有効巻き数(総巻き数-2、座面は含まないため)
D:コイル中心径=コイル外径-線径で算出(mm)

NS50R純正は 70.8N/mm (7.2kg/mm)
社外品は 86.5N/mm (8.8/kg/mm)

社外品は純正の約18%アップですね。
これをグラフ化してみました。
この辺のプロセスはワガ氏に鍛えて頂きました。


Fig.1

でもこれはバネ単体ですから、あまり役に立たないかも・・・
そこで純正と社外品の初期設定(純正はアジャストできませんが)のプレロード値を入力してみました。

プレロード値は、純正:14mm、社外:5mmです。


Fig.2

クロスポイントがストローク可能領域外なので、純正より柔らかいんですね。

これを基にクロスポイント(純正より硬くなる点=奥で硬くなリ始める点)を純正の半分ぐらいで狙ってみることにしてみます。


Fig.3

Y軸から初期が75kg/mmとなりますので、Fig.5のバネたわみよりプレロード8.5mmとなりそうです。

効果の方は乗り方にもよりますし、なんせ経験値がないので正直、走ってみないとわかりません(汗)

念のためスイングアーム周りを実測してみての検討をやってみました。


Fig.4

NS50FのSM車両総重量データから
 前軸:61kg、後軸:86kg(総重量146kg) 
 配分前輪後輪荷重割合41.5(%):58.5(%)
 
NS50R換算すると
乾燥重量75kg+78kg(僕の体重+装備)= 153kg

NS50F重量配分から、後輪荷重は
153×0.585 = 89.5kg

バネ下マイナス分を10kgとして
89.5-10=79.5kg

Fig.4よりスイングアームを第2種てこに見立てたとして、ショックにかかる荷重は
190X=79.5(kg)×480(mm)
   X=200.8kg

Fig.3、FIG.5から200.8kg時の社外サス(プレロード8.5mm)ストロークは約15mm

乗車1Gでのスイングアーム後端部沈み込みは
15×78.66÷30.86=38.2(mm)

こんなもの?
クロスポイントに来ちゃってるし(汗)
キリがないのでこのデータをベースにしてみます。

あとは実走行した場合の荷重変化が、操縦性にどのように効いてくるのかタイムをベースに検証してみるしかなさそうです。
この辺のデータを積み重ねて、セッティングが出せるようになるといいなぁなんて甘い考えもあります(笑)

前後バランスもありますから、フロントも同じようにやってみないといけませんね。

最後に測定データを基にした荷重表です。


Fig.5