魚座による魚座のための取説

西洋占星術の知識アウトプット用

[追悼そしてお誕生日おめでとうございます]門田博光さん

2023-02-26 21:10:27 | 独り言
門田さん逝去の報をヤフーニュースで知った時は
一瞬ですが言葉を失いました。

昨秋、村田さんが火事で亡くなった時に
追悼コメントを寄せられていました。

門田博光が回想する村田兆治とのマンガの世界のような真剣勝負。「フォークの握りを見せてから放ってくることもあった」|プロ野球|集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

門田博光が回想する村田兆治とのマンガの世界のような真剣勝負。「フォークの握りを見せてから放ってくることもあった」|プロ野球|集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

「病院でテレビ見とったら、兆治の家が燃えてる言うから、なんかいなと思うとったら……元気でやっとると思うとった人間が、まさかや」 村田兆治さんが亡くなり...

集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

 

これを読んだのが、つい最近だった気がして
実際、3ヶ月くらいしか経っていないわけですが
その時に、門田さんがこんなに早くいなくなるとは
想像できるはずがない。


私は10代の頃は主に、川崎球場、西武球場で南海の試合を見た。
ダイエーの試合もハムとの対戦でドームで見てるはずなのだが
あまり記憶にない。
やはり、屋根のない球場での姿ばかりを思い出す。

私が見ていた頃は、主にDHだったこともあり、
打席での印象しか残っていない。
しかも、川崎球場での打席ばかりを思い出す。

最近、私が欠かさず見る数少ない番組「球辞苑」で
門田さんのインタビューを放映していた。
これは、2020年放映の再放送で、リアルでも見た覚えがある。
ご逝去されてから、門田さんの私生活や引退後などを
記事で知ることになったのだが、
それらを読んでから、再度このインタビューを見て、
これは本当に貴重なものだ、と再確認した。
ほんの10分あるかないかの出番でしたが、
門田さんの人となり、野球観、人生観が
凝縮されたように感じられてなりませんでした。


なぜ、門田さんに関して書いているかというと、
門田さんと私が同じ誕生日だから。
それはもう、高校時代から知っていて、
だからこそ、
変人と言われる所以は何なのだろう、という点も気になっていた。
なるほど、そう言われる理由はよくわかったが
自分を確立していたからではないだろうか。
今でいうところの「つるまない」人だったと思う。
(昔は、つるむ、というのは、悪いことに関する言葉だったので
そういう言い方をすると、門田さん本人に叱られそうだが)

巷でいろいろ言われていることなどをふまえて
最初で最後、チャートを出してみました。

19480226@門田博光


乙女座月を頂点として射手座木星と双子座天王星を底辺とする
直角三角形ができあがっている。

魚座、とはいえ、水の要素は太陽一つだけなんですね。
火が5,風が3.スポーツ選手としてはいいバランスではある。
特に
獅子火星と射手木星が誤差0.75で120度。
活躍が約束されたような配置。
たとえノムさんであろうと他人からのアドバイスが聞けないところは
獅子座火星ゆえか。

孤高の人、と称されている記事をたくさん見たが
木星と天王星の衝も影響しているかもしれない。
本来ならそれを月が中和していたはずなのだが
乙女座も人付き合いはそれほど得意ではない。

月と木星は誤差0.86の直角。
柔軟星座の直角は人との垣根を作らず、それが講じてお人好し、無頓着などという意味も持つ。
あと
牡羊座金星と獅子土星が誤差0.86で120度。
金星と土星の120度はよい配置。人には誠実だし情に厚い。
獅子は自分が王様なので、必然目上の人よりも後輩に好かれるタイプ。
天王星と月の直角は反抗心を表す。
なるほど、ノムさんも王さんも、この人にアドバイスしても無駄だったわけだ。

でも
近寄りがたい、というイメージがあるかもしれないが
心根が優しい人であることは間違いない。

チャートを見ていると、ほんと、門田さんそのままだな、というのが
わかりすぎて、なんだか悲しくなってきました。

月、天王星、木星の柔軟星座の直角二等辺三角形と
土星とヘッドテイルの不動星座の直角二等辺三角形があり
太陽はアスペクトがない→シングルトンだ。
そして
シングルトンが唯一の水の星座魚の太陽…

魚座の人間関係というのは、
どこへ行ってもなんとかしてしまう、
いや、
なんとかなってしまう、
という不思議な力がある、というのを
自分自身半世紀を生きてきて実感している。
自分が好む、好まざるに関係なく、
今いる場所を、自分の居心地のいいようにカスタマイズできる能力
とでも言いましょうか。

それは、
好きなもの、人に囲まれる、というものであったり
逆に、
苦手な人は遠ざけ、嫌なものには蓋をする、というやり方かもしれない。
自分が望んだ環境からはほど遠い地点であろうとも、
どんな場所でもとりあえず生きていかなきゃしゃあないんだから、と
腹をくくっている、というか、どこか遠くで諦めているベースがあるようにも思う。


その場所で大輪の花を咲かせることができる
かどうかは、これまた別の話ではあるんだけど。
私のように花を咲かせようと思ってもすぐ根腐れしてしまうタイプもいれば
門田さんのように、王、野村の次の本塁打記録を樹立、などという
すごい花を咲かせられる方もいるわけで。

選手時代の門田さん、解説者を経て、先日拝見した門田さんを見ていると
これ!と思ったことに関しては、全くのブレがない。
そこには自分自身しかいない。
その場所は、家族すら入ることもできないような、
他者には理解不能の世界というのを持っていて

自分はその場所で生き続ける。
血のにじむ努力や挫折と大きな栄光と共に。

そんなことを思った。

最期の瞬間、御家族はたぶん側にいなかったのだろう。
きっとどこかで寂しかったに違いない。
でも
その寂しさすら、既にもう諦めていたのかも。

大怪我をした時点で、自己の才能のなにがしか、諦めたものもあろうかと思う。
諦めたその先でなお、大輪の花を咲かせた門田さんを尊敬する。


お誕生日おめでとうございます。


2023年2月26日記す