[前回から]
そして基板をよく見渡してみると・・・




基板のコネクタの部分のセロファンをはがすと・・・
はんだがクラックしてる(壊れている)じゃん!! 原因はコレかーっ!!

そういうわけで急遽はんだ付けを行うことにしました。
やっぱさ、共晶だよね、共晶!
近頃では環境問題の配慮(RoHS)からか「鉛フリーはんだ」が多くなってきていますが、
・融点が高いので部品やチップを壊しやすい
・あまり丈夫ではない(クラックしやすい)
・はんだ付け自体が難しい
・正しくはんだが付いているのかどうか、見た目ではよく分からない
・なによりも銀等を使っているので値段がべらぼうに高い
と問題が多いのが現状です。
一応、私は「共晶はんだ」「共晶用はんだごて」「鉛フリーはんだ」「鉛フリー用はんだごて」と各種持っているのですが、今回は上記の理由で鉛フリーは使わない事にしました。
大体、ホビーでチョコチョコっと使うくらいなら共晶で十分だと思う・・・
業務で欧州向けに輸出するのであればRoHSがあるので、鉛フリーを使用する必要がありますが、それ以外だと鉛フリーを使う理由が見つからない、というか、高度な技術が要求される&金がかかるばかりで利点があまり無いと思います。
一応、共晶は鉛中毒が問題だというのはありますが、中毒になるほどはんだ付けしようと思ったら何百万回かそれ以上かかると思います。直接共晶はんだを飲み込むとか、なめるとかしない限りは大丈夫です。
また鉛中毒云々の前に「鉛フリー=人体に無害」ではありません。共晶にしても鉛フリーにしてもフラックスの蒸気を吸い込むと普通に喉がやられます。はんだ付けする時は換気をするか防毒マスクをしましょう。
まぁ、そんな事よりも「電化製品等をそのまま土壌にポイッと捨てる」という行為の方が環境に良くないと思います。ホントに。

(モリモリにはんだを付けて遊んでいるの図)
なんか久々に手はんだするので、何だか楽しい・・・
業務でやっていた頃はあまり楽しくなかったのですが、こういう風に私的な事ではんだ付けをするのは何となく楽しいです。ハイ。
取りあえず、ナンダカンダ言って1時間くらいはんだ付けで遊んでしまいました。フラックスの洗浄(=はんだ付けの後、イソプロパノールやジクロロメタン等で基板を洗い、フラックスを落としてきれいにする事)を忘れてしまいましたが、まぁ良いでしょう。取りあえず動けば良いのですから。
はんだ付けし終わりクラックを直したら、今度は今までの逆の順番で組み立てていきます。iBook G4の分解は1時間くらいかかるのですが、
組み立ては10分くらい
で終わってしまいます。本当にあっという間に組み立てられます。
マスキングテープ作戦が功を奏したな
そんな感じで。
そんなこんなでなんとか修理を終えて、こうして再びこの文章を書く事ができたのです。
取りあえず今回の修理をメーカーに出すと、
おそらく3~5万円くらいかかる
と思います。
ただ、iBook G4は分解が非常に難しいので、金額的には合点がいくかもねぇ・・・と思ってみたりします。
分解に自信が無い人やはんだ付けをした事が無い人、まだ保証期間が残っている人は間違いなくメーカーに修理してもらった方が良いです
と、そんな今日この頃。
同じようなことになりました。。。
修理の保障は12月に切れました。。。
新品マックが安いので、修理に出すのを躊躇しちゃってますが、使えないと困るしな。。。。。
治せるなんてうらやましいです!!
残念ながら「すごく」はないです。前勤めていた会社で1分間に手はんだでピンを20本付けられる"凄腕のおばちゃん"もいましたので。
そーゆー人から考えると私はかなりのヘタッピでした。ハイ。
新しいMacBook Proが出ましたね。Sandy Bridge&Thunderbolt搭載で鬼速だそうで。っつーか、Thunderbolt。RAIDを組んで非圧縮の動画を扱わない限り、かなりオーバースペック気味な事は確か。
もし、現在使われているMacがIntel Macだったら迷わず買いでしょう。
私のように古いPPCソフトを持っていたり、classic環境が無いと困る・・・と言う場合は頑張って修理するか、中古市場やネットオークションをまわられると良いかもしれませんね。