おつかれっすぅ!
他者への行き過ぎた好奇心の終着点、それはストーカー。
桶川の事件を筆頭に、こンなに報道されているのに、どうして依然としてなくならないのか不思議なくらいである。
お前だお前。
そこの電柱の影に立ってるお前の事を言ってるンだ。
新聞読んでないのか?
読んでない?
TVは?
見てない。
じゃ日頃世間情勢は何で知るのだい?
関心無い。
電話と尾行とビラ張りで忙しい、と。
うーむ、ごもっとも。
ストーカーたるもの、そンな雑事にかまけていては務まらないのか。
間違っても、
「あ、そろそろ「犬夜叉」始まッちゃう」とか、
「ヤベッ、「デジモン」ビデオセットしてくるの忘れたッ」とか、
余分な事が気になるようではいけない。
「今日は「カードキャプターさくら」のイベントがあるからストーカーはお休み!」、などとすぐに妥協に走るようではやはり資質に欠ける、と言わねばなるまい。
1ツの事に目をそらさずに打ち込む事は難しい。
何気なくそれが出来る、それが素質がある、という事につながる。
そして電車の車内で私は何気なく、人が読んでいる本を覗き込む。
何、変?
いーだろ、スカートの中覗いてるとかいうンじゃないンだからッ。
ま、各新聞やマンガ雑誌・週刊誌が圧倒的に多いが、その他の本は何物か、と野次馬心がうずき出す。
このおジさンは何読んでるのかな?
「成功へのステップアップその2 人の意見に惑わされるな!・・・」
ビジネス書か。
まあつまり成功してなくて、このテの意見とやらに惑わされる人らしい、と。
こちらの短大生風のお姉さんは?
「サザエさん」・・・。
ま、いいンだけどサ・・・。
ヤンキーな兄さんはやはり下品な本か?
「その時、羽柴秀吉率いる精兵5万は寄せ手を3方向へ分け・・・」
歴史小説か!
意外とカタいなあ。
女子高生はカラー写真の入った本だけど、何かカワイイところか?
「トゥーム・レイダース攻略本」・・・。
年頃のお嬢さンがこういうものを車中という人前で読んでいていいのだろうか、という根源的な疑問すら生じる。
フト見ると、壁にもたれてセッセとペンを走らせている男がいる。
見れば、スケッチだ。
車中の雑多な人々を観察し、画にしている訳だ。
マンガ家がインタビューで、
「画力をつけ、またイマジネーションを膨らませるために、街を歩く人を観察しスケッチしたりしました」
なンて事を語るのを読んだ事があるが、ホントにいた。
見てると、ガタゴト揺れる車内なのに、スラスラとたちまちうつむいて窓の外をながめている学生が描き上がる。
うまいもンだ!
呆気なく感心する私。
イラストレーターとかマンガ家とか、画を生業とする人ッてなァきっとこンな感じに違いない。
チャリの箱に即興でエンブレムを描くのを目の当たりにして以来の驚きだ。
こういう作業の積み重ねがゆくゆくは「路上観察日記」みたいに一冊の本となっていくンだなァ。
あの本は訳の分からない人がたくさん紹介されていて面白かった。
尊敬のマナザシで見守る先で、男はそこまでの成果を確認するのか、スケッチ帖をペラペラやり始めた。
ああやッぱどれも特徴つかんでて上手だよ。
ッて、オイッ!
その1枚!!
何故かシンパシーを感じるその1枚、それ私じゃんッ。
ハス向かいに立ってた間に仕上げやがったのか。
全然気付かなかった。
他がくたびれたサラリーマンや、平凡な学生とかだけに、浮いてる感じがするのは自意識過剰か。
「路上観察日記」のキャプションが想われる。
「流行を気に留めないジャンパーとジーンズ姿のフリーター風。中身は何なのか膨らみ角張ったリュックを肩にかけ、もう片方の手には紙袋。アタマを出してるポスターからして、おたく系イベント帰り? 混雑する車内でポスターがキズつかないよう巧みに持ち替える辺り、芸が細かい!? つり革を持つ手が震えてるのはリュックの重みのせいらしい。つらそー!」
これで私も街の変わり者ページの1員か!?
森伸之もこうして「路上観察日記」とか、「女子高制服図鑑」とか作ってるのかッ?
スゴいや。
これからは大事にするよ(別に粗末にしてた訳じゃないけど)。
つーか私が世間の目を考えた格好行動をした方が早いし適切か?
ストーカーをストークし、路上観察者は路上観察者観察者に観察されつつ電車は乗り換え駅へと入って行きます。
他者への行き過ぎた好奇心の終着点、それはストーカー。
桶川の事件を筆頭に、こンなに報道されているのに、どうして依然としてなくならないのか不思議なくらいである。
お前だお前。
そこの電柱の影に立ってるお前の事を言ってるンだ。
新聞読んでないのか?
読んでない?
TVは?
見てない。
じゃ日頃世間情勢は何で知るのだい?
関心無い。
電話と尾行とビラ張りで忙しい、と。
うーむ、ごもっとも。
ストーカーたるもの、そンな雑事にかまけていては務まらないのか。
間違っても、
「あ、そろそろ「犬夜叉」始まッちゃう」とか、
「ヤベッ、「デジモン」ビデオセットしてくるの忘れたッ」とか、
余分な事が気になるようではいけない。
「今日は「カードキャプターさくら」のイベントがあるからストーカーはお休み!」、などとすぐに妥協に走るようではやはり資質に欠ける、と言わねばなるまい。
1ツの事に目をそらさずに打ち込む事は難しい。
何気なくそれが出来る、それが素質がある、という事につながる。
そして電車の車内で私は何気なく、人が読んでいる本を覗き込む。
何、変?
いーだろ、スカートの中覗いてるとかいうンじゃないンだからッ。
ま、各新聞やマンガ雑誌・週刊誌が圧倒的に多いが、その他の本は何物か、と野次馬心がうずき出す。
このおジさンは何読んでるのかな?
「成功へのステップアップその2 人の意見に惑わされるな!・・・」
ビジネス書か。
まあつまり成功してなくて、このテの意見とやらに惑わされる人らしい、と。
こちらの短大生風のお姉さんは?
「サザエさん」・・・。
ま、いいンだけどサ・・・。
ヤンキーな兄さんはやはり下品な本か?
「その時、羽柴秀吉率いる精兵5万は寄せ手を3方向へ分け・・・」
歴史小説か!
意外とカタいなあ。
女子高生はカラー写真の入った本だけど、何かカワイイところか?
「トゥーム・レイダース攻略本」・・・。
年頃のお嬢さンがこういうものを車中という人前で読んでいていいのだろうか、という根源的な疑問すら生じる。
フト見ると、壁にもたれてセッセとペンを走らせている男がいる。
見れば、スケッチだ。
車中の雑多な人々を観察し、画にしている訳だ。
マンガ家がインタビューで、
「画力をつけ、またイマジネーションを膨らませるために、街を歩く人を観察しスケッチしたりしました」
なンて事を語るのを読んだ事があるが、ホントにいた。
見てると、ガタゴト揺れる車内なのに、スラスラとたちまちうつむいて窓の外をながめている学生が描き上がる。
うまいもンだ!
呆気なく感心する私。
イラストレーターとかマンガ家とか、画を生業とする人ッてなァきっとこンな感じに違いない。
チャリの箱に即興でエンブレムを描くのを目の当たりにして以来の驚きだ。
こういう作業の積み重ねがゆくゆくは「路上観察日記」みたいに一冊の本となっていくンだなァ。
あの本は訳の分からない人がたくさん紹介されていて面白かった。
尊敬のマナザシで見守る先で、男はそこまでの成果を確認するのか、スケッチ帖をペラペラやり始めた。
ああやッぱどれも特徴つかんでて上手だよ。
ッて、オイッ!
その1枚!!
何故かシンパシーを感じるその1枚、それ私じゃんッ。
ハス向かいに立ってた間に仕上げやがったのか。
全然気付かなかった。
他がくたびれたサラリーマンや、平凡な学生とかだけに、浮いてる感じがするのは自意識過剰か。
「路上観察日記」のキャプションが想われる。
「流行を気に留めないジャンパーとジーンズ姿のフリーター風。中身は何なのか膨らみ角張ったリュックを肩にかけ、もう片方の手には紙袋。アタマを出してるポスターからして、おたく系イベント帰り? 混雑する車内でポスターがキズつかないよう巧みに持ち替える辺り、芸が細かい!? つり革を持つ手が震えてるのはリュックの重みのせいらしい。つらそー!」
これで私も街の変わり者ページの1員か!?
森伸之もこうして「路上観察日記」とか、「女子高制服図鑑」とか作ってるのかッ?
スゴいや。
これからは大事にするよ(別に粗末にしてた訳じゃないけど)。
つーか私が世間の目を考えた格好行動をした方が早いし適切か?
ストーカーをストークし、路上観察者は路上観察者観察者に観察されつつ電車は乗り換え駅へと入って行きます。