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天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

神通法力

2023-04-06 11:58:17 | 日記

 小さい頃京で育って迂闊に過ごして東京の私大に進学したら周りは熊襲や蝦夷みたいな人ばかりで生活に順応できなかった。生き馬の目を抜く意味を実感した。
 閉じてしまえば賓頭盧尊者像が善光寺から盗まれることはなかったのだろうけれど、それでは世の中が流れないし詰まらない。虚を衝くというのはロシアの侵略戦争にしろ何にしろ嫌なことである。
 賓頭盧さんは東大寺の大仏さん前に居られるし、熊野古道に没頭していた頃、金峯山寺でもお会いして親しみを持っているだけに、今回の持ち去り事件は不埒極まりない。損傷がなく戻ったというのは、やはり神通法力があるのかと安心したりもする。
 大仏さんとかお釈迦さん、阿弥陀如来に薬師如来などの畏まった仏さんに比べ、賓頭盧さんはどこの寺のでも、ただならぬ佇まいをされている。何か空海さんの説く密教的な雰囲気が醸し出されている。ひょっとして、これが即身成仏のお姿なのかと思ったりした。

東大寺


ドキドキの合格発表

2023-02-18 12:47:14 | 日記

 娘の長女の受験結果発表が今日あって、合格したら週明けに遊びに来てくれ、ドミノのピザでお祝いする段取りになった。小さめのを1人1枚ずつとサイドメニュー600円2品付きにすると打ち合わせた。すると不思議なことに偶然、アメリカでドミノの配達員が仕事中に転んでけがをした見舞金に3千万円余りも集まったという、心温まるTVニュースが目に入った。
 米ABCによると、サウスカロライナ州のケイロンさん宅に品物のピザを届けようとした女性配達員が玄関先で転倒し、負傷した。これに気付いたご主人が助け上げたが、彼女は商品が気になっておろおろするばかり。注文主は、食べ物よりあなたの体が心配ですよ、と気遣った。
 聞くと、配達員のギレスピーさんは72歳で、生計のためドミノで働いて5年半になるということだった。そこでケイロンさんと妻のレイシーさんが、今の経済社会のせいで退職年齢を過ぎた高齢者が働き続けざるを得ない状況から少しでも解放してあげたいと、特別チップを上げるための寄付金募集キャンペーンを立ち上げた。すると、1万4000人以上が賛同してくれ、25万ドル(3350万円)余りが集まった。
 お陰で、ドミノ店で昨年表彰された優秀で、愛想の好いギレスピーさんは余裕ができ、近く勇退できる運びになった。彼女は、見ず知らずの人からこんなにたくさんのお金が集まったことに驚嘆し、今まで人々の世知辛さに愛想を尽かしていたけれど、やっぱりお互いを、特に高齢女性を気遣って生きているんだね、と述懐しているそうである。


100年目の手紙

2023-02-17 15:28:42 | 日記

 安い日当で寒風の中、あちこち配達するのが嫌になったと、何百通もの年賀状が河原土手に捨てられていた、といった記事を再三新聞で読んだことがある。だから、若い頃、無謀にも書いたラブレターの返事が無かったのも、そういう事情が有ったのではないかと、後生を直前に控えた今でも未練がましく思い返すことがある。イギリスでは、若い娘が書き送った手紙が100年以上経って宛先に届いた奇譚があったと、米CNNが伝えている。
 宛名違いのその手紙は16年2月の消印があった。受取人の男性(27)は最初、2016年の郵便物が数年も経ってから届くか?!、と戸惑った。しかし、切手にあるのは英国王ジョージ5世だった。あれッ、在位70年のエリザベス女王を飛び越して前の王とはどういうこと?、と不思議に思い、男性は数年前に地方歴史協会に持ち込んで調べてもらった。すると、それは1916年の第1次世界大戦さなかに投函された封書だと分かった。手紙の宛先に住む男性の住所はハムレット通りで、他人の私信を開封することを英郵便法が禁じているので、「開けて見るべきか、見ざるか」と王子のように悩んだ末、開封した。そして歴史的関心を呼ぶだろうと地元の雑誌に持ち込み、100年を超えて日の目を見た。
 手紙はケイティーという地域経済の大立者の奥様宛てで、差出人はお茶貿易商の娘のクリスタベルというお嬢さん。大風邪を引いてぐったりしていますなどと記されていた。発信年から1900年辺りの生まれで、現在120-30歳に相当する。
 仮受取人の男性、グレン氏は劇作家兼演出家であり、このような不思議な運命のいたずらの展開を描いたことはないが、次作には取り入れるかもしれないと言っている。しかし、作中のドラマでなく、アンタ、なに、ヒトの手紙を勝手に見てんのよー、とクリスタべりさんがいきなり怒鳴り込んできたら、もっと面白い展開になると期待したい。


スーパーブルーム

2023-02-09 17:02:48 | 日記

 近付くな、さもなければ逮捕もあるぞ!
  京都とか有名な観光地では溢れる訪問客に地元民が迷惑する話をよく聞くが、海外でもご多分に漏れず、米カリフォルニア州エルシノア湖の地元市が警戒を高めていると、米CBSが報じている。
  2019年に同地の丘陵の斜面一面にポピーが例年になく咲き群れたことから、ハイカーたちが殺到して生育環境や地元生活を踏みにじった苦い経験がある。
  「スーパーブルーム」を狂い咲きと呼ぶと語弊があるかもしれないけれど、とにかく大雨が降った後の季節に野花が猛烈に咲く現象があるらしい。今年は大雨だったため、ポピーの繁茂は確実と、同市は周辺の駐車区域を立ち入り禁止にした。
  地元の郡保安官は駐車違反には一切妥協せず、出頭と牽引を実施する方針らしい。地元市長は普段なら訪問客歓迎だけれど、4年前の悪夢の再現は御免とばかりに、今週末はスーパーブルームでなくスーパーボールを楽しんで、とお願いしているそうである。
 間もなくバレンタインデー。女性が男性にチョコレートを贈る習慣の起源はどこにあるのか、とにかく業界が潤い、経済が回っていけばそれでよいのかもしれない。それなら中途半端に普及せず、等しく回ってきてもいいものである。
 人の興味、関心は自発的なものなら、人それぞれの個性が出て麗しい。ただ、知らず知らず誘導されて、染まってしまうのは最悪、詐欺に引っ掛かることもあり、用心、自戒したいと思う。


優勝争い混沌

2022-11-26 13:59:19 | 日記

 年寄りの生き甲斐の大相撲は残り2日。優勝争いが、2敗で単独首位に抜け出し初受賞を狙う高安と、それを追う貴景勝、豊昇龍ら3敗力士4人を中心に一寸先が見えない混戦となって盛り上がる一方、その輪に入れないどころか負け越して大関陥落となる正代関が、見た目も好漢だけに痛々しく重苦しい気分にさせられる。
 相撲とは何か。読んで字の如く、相い撲(なぐ)るである。むかし、奈良県に当麻蹶速(たぎまのけはや)という腕自慢がいて「俺ほど強い者は居らん。どっかに強い奴がいて、命懸けの勝負がしてみたいものだ」と豪語していた。それが景行天皇の耳に入り、相手を探せと命じられた内閣官房の側近が野見宿禰(のみのすくね)という強力を島根県からスカウトしてきた。早速、天覧相撲を取らせてみると、野見がいきなり当麻のあばら骨にキックを入れ骨折させ、弱った隙にニードロップを浴びせて腰を砕き、殺してしまった。相撲の始まりはこんなものであった。
 時代は下って、紳士の横綱審議委員長が横綱白鵬の張り手、かち上げは見苦しいから止めてほしいと注意勧告を行うようになった。理想の相撲は、がっぷり四つから始めよ、という趣旨であろうか。それでは、頭と頭の火の出るようなぶつかりや、立ち合いにさっと躱して相手を転がす舞の海のような一番を見ることができなくなってしまう。手荒な真似を禁じる横審委員長の叱責の悪影響が、今の気合いの入らない大関相撲の遠因のように思える。
 スポーツマンシップに基づいて正々堂々と闘うことを誓いまーす、と甲子園優等生が宣誓していた裏で、地方大会予選早々敗退の我らが高校野球チームは、クロスプレーでアウトになってすごすごベンチに帰ると、金属スパイクの刃でセカンドを蹴り上げてこんかいと、どつかれたものである。
 スポーツの商業化、大衆化により、見せるスポーツには観る者の、あるいは中継する者の力が強くなる。手に汗握る試合を観戦した後、激闘の選手が一言を頼まれて、頑張りますので応援よろしくお願いしまーす、と異句なく言われると汗が引っ込んでしまう。時代の趨勢には逆らえない。