こまちゃん

爺婆ふたり生活の日記

父の永遠のゼロ

2011年01月13日 | 親の介護録
父の告別式の後、遠方から来てくれた長男が
「永遠のゼロ」を読んで感動し祖父ちゃんに戦争の話を聞こうと思っていたと言った

私も今読んでいるが
生前、父に零戦の事を聞いてみたが良く知らなかった

戦争で朝鮮や中国に行き大変な目にあった話は良く聞き
数年前に父の体験を新聞に投稿して載せてもらったこともあった

父は北朝鮮の良くないニュースを耳にして
「戦争をやっている時も、北朝鮮の人達にご飯をもらった。良い人達やった。何でこんな風になったんやろ」
と言っていた
私は戦争をやっている敵と心が通じ合う、助け合うと言う事がどうにも理解できない

父はここ1カ月ほどの間、珍しく戦争の話をよくした

実家に
剣をさし背筋を伸ばした馬上の父の写真がある
若くてきれいな顔をしている

また、いかにも勇敢な兵隊に見える
が、
「目の前で何人もの仲間が死んでいくけど自分は死なないように気を付けていた」と言っていた
そうして
「帰国してからは死んだ仲間の家族を探しその様子を話に行った」とも話していた

その写真の横に軍服の帽子が置いてあった
納棺の時、その少し破れていた帽子を被せてあげた

悪夢のような青春でも写真の父は若さに輝いて見える

お棺の父はその頃と同じ顔に見えた

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