こまちゃん

爺婆ふたり生活の日記

父の涙

2010年02月28日 | 親の介護録
2/26の朝、父の右手が動きづらいと連絡があり病院へ連れて行った。
軽い脳こうそくということで急きょ入院が決まった

2/27の朝、父の病室に朝刊を持って行くと
「秋子が載っていない」と言う

意味が分からず顔を見ていると
「お悔やみ欄に秋子が載っていない」と言った。

冗談を言っているのかと思い笑顔で
「母さんは元気になったよ」と言うと
「死んだんじゃないのか?」と真剣な目を向けてきた

自分が入院する前日に意識不明の母を見舞い
次の日に、思いがけず自分も入院し病室で寝るという環境で
昨夜は悪い夢でも見たのだろうか

「母さん、急に良くなってきたよ。」と
もう一度言うと父の目からみるみる涙があふれた

「良かった。死んじゃったと思った」
と何度もつぶやいて何度も涙を拭いた

60歳の私が父の涙を見たのは初めてである
父は泣かないと思っていた

数日前、母の危篤を伝えた時も気丈にしていた


次に
母の病室へ行くと、認知症の症状は出ているが父のことを気遣っている
母には父の入院を伝えたが理解できないようだ

同じ病院でも二人とも医者の許可がないから車いすに乗せられない
どちらかに許可が出たら少しでも早く会わせてあげたいと思う

とりあえず
二人とも生命の危機は少なくなったから良かった
一番嬉しい。

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