M地区総会での、原口先生の講演を拝聴してまいりました(途中からでしたが・)
「昔話はうそ話であるが、目に見えないものを伝えてきた。心理学では『無意識の真実』を映し出すという。子ども達の心を育てる上で、大事。語られたお話を耳から聞いて、想像してきたお話の世界観を、絵本や紙芝居や、メディアなどで伝えるようになってから、媒体により『世界観』を壊してしまうことがある。」等々。
昔話絵本を選ぶ上での注意点を、「かちかちやま」の絵本2冊を実際に読み比べて、具体的に話していただきました。
①冊は、耳から聞いてきた世界観を損なわないように再話した小澤先生再話、赤羽末吉さんの絵本、おばあさんはタヌキに殺され 結末もタヌキの死で終わる。
②冊目は、書店入り口や駅の売店などで売っている500円以下のP社の絵本。
説明、擬音が多く、カットを多用。結末はタヌキがあやまりみんなで仲良く・・・
学生にどちらを選ぶかを問うと8割近くが②を選ぶ。①は残酷、②の方がよく説明してあり、わかりやすい、昔親に読んでもらった。絵がかわいい等。
②について、先生は、「説明のカットに目がいき本筋から離れてしまう。説明が多いのは想像する余地をなくする。結末を変えてしまっているが、ハッピーエンドはだれにとってなのか、子どもは主人公になりきって冒険し、いっしょに行動するのに、 と問いかけていました。又、ぼうぼう鳥やかちかち鳥のカットがあるが、それはウサギのうそなのに、実際にいるかのようなイラストがある事は問題と指摘。敵討ちは喰うか食われるかの普遍的な真実を語っている。人生は旅である。いろんな事があるのだと教えてくれるのが昔話。つらいけれど笑って耐える力を与えてくれる。
親に読んでもらったことは無条件に絶対的なものであり、ゆるぎないものになってしまう。今の学生の親が②の絵本を多く選んで読んで聞かせてきたということ。ボランティアの方は、本当の昔話絵本を選んで、ゆったりと聞かせてあげて欲しい」
講演を聴いた方々は、ほとんどボランティアの読みがたりをしてらっしゃるので、心して今日の講演内容を広めて行って欲しいものだと思いました。
6月12日(金)の県総会では、小澤俊夫先生の講演もありますね。 iti
「昔話はうそ話であるが、目に見えないものを伝えてきた。心理学では『無意識の真実』を映し出すという。子ども達の心を育てる上で、大事。語られたお話を耳から聞いて、想像してきたお話の世界観を、絵本や紙芝居や、メディアなどで伝えるようになってから、媒体により『世界観』を壊してしまうことがある。」等々。
昔話絵本を選ぶ上での注意点を、「かちかちやま」の絵本2冊を実際に読み比べて、具体的に話していただきました。
①冊は、耳から聞いてきた世界観を損なわないように再話した小澤先生再話、赤羽末吉さんの絵本、おばあさんはタヌキに殺され 結末もタヌキの死で終わる。
②冊目は、書店入り口や駅の売店などで売っている500円以下のP社の絵本。
説明、擬音が多く、カットを多用。結末はタヌキがあやまりみんなで仲良く・・・
学生にどちらを選ぶかを問うと8割近くが②を選ぶ。①は残酷、②の方がよく説明してあり、わかりやすい、昔親に読んでもらった。絵がかわいい等。
②について、先生は、「説明のカットに目がいき本筋から離れてしまう。説明が多いのは想像する余地をなくする。結末を変えてしまっているが、ハッピーエンドはだれにとってなのか、子どもは主人公になりきって冒険し、いっしょに行動するのに、 と問いかけていました。又、ぼうぼう鳥やかちかち鳥のカットがあるが、それはウサギのうそなのに、実際にいるかのようなイラストがある事は問題と指摘。敵討ちは喰うか食われるかの普遍的な真実を語っている。人生は旅である。いろんな事があるのだと教えてくれるのが昔話。つらいけれど笑って耐える力を与えてくれる。
親に読んでもらったことは無条件に絶対的なものであり、ゆるぎないものになってしまう。今の学生の親が②の絵本を多く選んで読んで聞かせてきたということ。ボランティアの方は、本当の昔話絵本を選んで、ゆったりと聞かせてあげて欲しい」
講演を聴いた方々は、ほとんどボランティアの読みがたりをしてらっしゃるので、心して今日の講演内容を広めて行って欲しいものだと思いました。
6月12日(金)の県総会では、小澤俊夫先生の講演もありますね。 iti