番頭通信

アラフィフのドメスティックな時々。

1/18・コレカラカフェ(その2)。

2013-01-19 08:48:06 | 世の中
「これからの岩手を面白くするcafe(コレカラカフェ)」。第2回は不来方(こずかた)高校武蔵野美術大学を卒業し、現在は株式会社CRAVA専務取締役の三上昌也さんがゲストです。

もともと「岩手で起業したい」という思いがあった三上さんは、職を転々とした後、岩手でも事業を立ち上げます。
「岩手で働く人材を育てたい。その結果、最初は点在するかもしれない。それでも人材の種を蒔き続け、あちこちで活躍するようにしたい」
と強く願っています。そのためには
★プロデューサーの育成
★成功モデルを身近で(岩手で)見て、続々と成功モデルが出てくるような環境
が欠かせないのだと述べます。

コレカラカフェのホスト(早野崇さん)が三上さんにいろいろ聞き、合わせて客席との質疑応答をするうちに、岩手の弱点が浮き彫りになってきます。それは
☆招かれて懇親会に出たのはいいが、参加者の大部分が話を聞きに来るわけでもなく、身内で固まっている
☆被災地から、県を通じて将来像を示したが反応がない。
 →「被災地に頻繁に足を運ばないと相手にされない」という理由を聞かれ、がっかり。

そんな三上さんの思いを、東京出身の質問者が
「どうも、岩手全体に覇気がないように見える」
と続けます。それは
☆東京基準で物事を考えなくても、岩手ではやっていける
という現実があって、
☆実は東京から物事を見ると、岩手での出来事は「対岸の火事」(逆もしかり)
という実情が見えてきます。

★創造性が欠かせない
★プロデューサーの要請が必要
という話を伺いつつ、
(被災地復興には、何より創造性が必要。その発想がないとどんどん取り残されて(忘れ去られて)しまいそう
と想像します。

--行政とはいろいろあるけれども、
と前置きしつつ、三上さんの企業を誘致した滝沢村とうまく行っているのは
☆滝沢村で働く職員に創造性を感じるから
だと言います。(やがて市になる)村に企業があり、学生がいることで、滝沢の勢いを感じたひとときでもありました。

岩手には就職先がない。その結果、優秀な学生が岩手の外に出ることになる。だから、自分の会社が受け皿になるのだ、起業者がほしいのだ、という話を聞きつつ、一方でこう思います。
◎岩手で働くことで、「認知」される職業というのは限定されていて、そこに就職するのが「親孝行」という幻想をどうみるか。
そう言ってしまうことが「覇気がない」と言われればそれまでなのですが、現状はそうです。そして、そのような人々が岩手の中核をなしているのも事実で、象徴として「身内で固まる」ということだけではいけない。それがホスト・早野さんが参加者に問うていることじゃないかと、1時間半のやり取りを振り返り思ったのでした。


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