ひゃっかんのひとりごと

日常生活の中で感じた事を、防備録の代わりに徒然に。

TimeDomainスピーカー

2006-06-07 | TIMEDOMAIN
 相も変わらず体調的に優れないので、日記を書く気力もなかなか沸かないのだが、この体調の悪さを何とかカバーしてくれる機器があるので少々書こうと思う。
 それは単純にスピーカーなのだが、タイムドメインという理論を使ったスピーカーで、詳しい事はタイムドメイン社の解説を見てもらうとして、とにかく凄いスピーカーである。
 私も音楽家として20年近く演奏現場にいて、レコーディングエンジニアとして数年オーディオ関連については少々うるさいつもりで居るのだが、このスピーカーだけは驚いた。
 最初コストコという幕張のお店でminiを最初に買ったのだが、家に最初に持ち帰って思った事は「高い買い物をした」であった。もちろんスピーカーやヘッドフォンはエージングと言って、慣らし運転のようなものをやらないと本来の実力を発揮できないのだから、しばらくエージングを行ったのだが、やはり好みでないものは好みではない。2万円近くするから女房に悪いなと思いながらも、しばらく寝かせておいた。
 しかしある時ネット検索をしていて、正しい?設置方法を見たときにふと思い立ってやってみた。今度は全く逆の感想だ。「ホールが家に来た!」
 そこで新たに日本エム・イーティーという会社からMarty101と言うタイムドメインのライセンスを受けたスピーカーが発売されたというので、体調が悪いのにも関わらずわざわざ秋葉原の、ダイナミックオーディオまで試聴に行った。そのお店は高級品のスピーカーやアンプがずらりと置いてあるお店であるにも関わらず、自分の耳には一番自然に聞こえた。
 在庫状況を聞いたが取り寄せになると言うので、送料無料にしてくれるというので速攻でカードを切って購入した。
 家に届いたときには仕事で静岡にいたのだが、帰宅して真っ先に開けて聴いてみるとやはり良い音がする、買って正解だった。しかしこうなると従来のminiの方が聴き劣ってくる。何とか同じ音にすべく、「そうだスピーカー台を使えば良いだろう」と単純に思ったが、市販のスピーカー台は代金も高い上に設置位置も高い。こうなるとminiの良さが激減してしまうので、百円ショップに行ってプランターなどを置く台と柔らかく設置をしたいので安いゴムマットを購入し、取り敢えず簡易スピーカー台とした。しかしいまいちピンと来ないので、追加でレンガを2個購入しレンガの上に作成した簡易スピーカー台を乗せて試聴してみた。Marty101とminiで音質の差がほとんど無くなった。もう後は音の好みでしかない状態にまでなった。
 今度奈良に打合せに行くのだが、その際にはタイムドメイン社本社に寄って、最高級機であるYoshii9と言うスピーカーを試聴してこようと思う。

 と、ここまで書いてきて文章に何のまとまりもない事に気づいたのだが、実は何が言いたいかというと、このスピーカー、どこで鳴っているか実際判らないのだ。部屋全体がホールになったような環境だから、スピーカーを意識する事もないし、どこにいようと全く同じような音で聞こえてくる。ただ恐ろしい事に、自分でマスタリングをやったもので「余り出来が良くないな…」と思ったものは、ものの見事にひどい音で鳴らしてくれる。逆に「これは凄く上手くいった(録音状態を含め)」と言うものに関しては、どんなチープな再生機器(例えばノートパソコンに付いている貧弱なスピーカー)で鳴らしてもバランス良く鳴ってくれる。つまり最終マスタリングの段階でモニタスピーカーとして使用すると、聴き手がどんな環境であろうと一定以上の品質を保つ事が出来るのだ。
 市販のCDを聞くと「ひでぇマスタリング!」と言うのも多々ある。そう、このスピーカーは全てのものを丸裸にしてしまう恐ろしいスピーカーなのである。

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