ひゃっかんのひとりごと

日常生活の中で感じた事を、防備録の代わりに徒然に。

生臭坊主

2006-08-15 | 音楽
 イタリアのサロのに移動して即翌日からサロの音楽祭の一環で最終日として本番が始まった。実は音楽祭の実行委員会が教会を借りようとしたところ、1日辺り2,500Euro(1Euro=147円として367,500円!)を要求され、泣く泣く教会前の広場での本番となったらしい。東京のホールとさほど違いないではないか!教会の殆どは信者から寄贈されたお金で賄われているはずなので、さらにお金を沢山取ろうなどとは日本語で言うところの『生臭坊主』と言っても差し支えないだろう。実際サロの市民には評判の悪い神父らしいし、そもそもカソリックなら私有財産を持たないはずなので、その得た利益はきちんと教会に還元されているかも疑問だ。プロテスタントの牧師先生なら教会から給料をもらって生活しているので、少しでも教会の利益になるようにするのはあり得なくもないが…。
 教会内に入るのは自由だから入ると(教会内は基本的に撮影禁止なので写真には残せないが)入った時には丁度讃美歌を歌いながらミサを行っていたのだが(讃美歌自体はカソリックもプロテスタントもさほど違いは無い)、やはり感動に包まれる。日本で私がなかなか教会に足が向かないのは、アパートの一室に教会があったりしてなかなか入るのに勇気がいる。アーレフの信者と間違えられそうな気がしてしまうからだ。もう少し日本も土地と建物を寄贈してくれる信者がいても良いのではないだろうか?ドイツでプロテスタントの教会で本番をやっても、1回50Euro程度のお金しか取らない。
 日本の歴史ある教会で本番をやろうと思ったら、ホールと同じだけお金が掛かると思っても差し支えない。もちろん地代も高いし信者も少なく寄贈が少ないし維持費も掛かるのはよくわかるのだが、もう少し何とかならないだろうか?しかし日本の場合はあまり『生臭坊主』と思わないのは、事情が判りすぎている事と自分がクリスチャンである事で贔屓目があるからかもしれない。

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