ひゃっかんのひとりごと

日常生活の中で感じた事を、防備録の代わりに徒然に。

Timedomain Mini考察最終回

2006-12-05 | TIMEDOMAIN
Timedoaminは楽器と構造が同じと書いて来たが、弦楽器奏者以外の皆さんは楽器の
音色を耳元で聴いた事があるだろうか?
意外とキンキンした音だったり、雑音が混じっていたりするのである。むしろその
音色が会場に行った時に『美しい音』に変化するのが不思議である。ストラドヴァ
リの音色をごく近くで拝聴した事があるが、もの凄い雑音だらけの音だ。この音色
がほんの少し離れただけで極上の音色に変化する。

Timedomain Miniも全く同じ性格を持っている。耳元に直接音が来ると『どぎつい
音』が直撃するのだ。従って過去記事の様な方法で楽器と同じように耳へ直接来るの
を避けた方が良い音に聴こえる。
楽器と唯一異なるのは、Timedomainはあくまでも「再生装置」であるから、収録され
た時のレゾンナンス部分(リヴァーブ成分とも言える)がかなり残っているので、
部屋は出来るだけデッドな方が良い。
その為にスピーカーの前に柔らかい布を置いたりするだけで、第一次反射音を吸収
してくれ、極上のスピーカーとなる。
Yoshii9やMarty101に関してもスピーカーから直接放たれる天井付近に柔らかい布を
貼付けるだけで全く性格の異なる音色になる。
これは筐体自体が鳴っていない証拠でもある。

Miniはネットを見ているとPC用のスピーカーとして扱われがちだ。たったの4W+4Wの
アンプで、値段も18,900円だが、設置のコツさえ心得ておけばそこらで売っている
20万クラスのコンポよりは遥かに高級オーディオになる。
Yoshii9はもう究極のオーディオ装置だ。今まで無駄にお金を注ぎ込んで来た人に
は、30万円で一生買い替える必要の無い程のアンプとスピーカーが付いてくる。
できれば音源だけは最高の物を用意したい。最低で96kHz/24bitのもの、ダメならCD
をiTunesで『読み取りチェックを行う』にチェックを入れて読み込んでiPodで再生
する。少なくとも100万円クラスのCDプレーヤーorSACDプレーヤーよりも良い音がす
るだろう。

最高の再生装置は揃った。後はコンテンツ作りだ。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ヴァイオリンの録音への落胆… (小提琴奏者)
2006-12-10 10:19:36
他所でご教授(書き込みへの追記)を頂戴したことのあります
小提琴奏者と申します。

いつも
 前職・現職ともに、専門家ならではの貴重なご教授に感謝しつつも
 他の方のBLOG上ということで、お礼の記述を省くことがありますが
 どうぞご容赦ください。
今後とも、専門家ならではの素晴らしいご教授を宜しくお願いします。

それにしても弦楽器…自らの専門のヴァイオリンにおいては
演奏に際しては
 確かに
 お聴きになられる方に比べれば、耳元では相当ガリガリ音ですが
 (もっとも、ド素人の方の“のこぎり”弾きのそれとは違いますが(笑))
そのことも影響してなのだと思いますが
録音を聴くと
 その奏者の生演奏を知る際には
 その奏者の録音との違いに愕然とさせられることが多々あります。
往年の名手では
 実演は鈴虫が鳴く様に可憐な音だったのに
 録音で聴くと、やたらとカリカリ弾く音のハイフェッツ
 実演は伸びやかで艶やかで豊饒な音だったのに
 録音で聴くと、やたらとデップリとした音のスターン
現役の奏者では
 360度ヴァイオリンの音が響き渡り、恐ろしいまでに美しい音なのに
 録音で聴くと、なんだかピンボケな音のフランク・ペーター・ツィンマーマン
 直接面識は無いのですが、私の同門の先輩にあたり、後輩も師事し
 実演では温かく伸びやかで、音色の美しさだけでも心あたたまるのに
 最近発売されたベートーヴェンのソナタの全集の録音など
 こだわりを持って収録された…との記述にもかかわらず
 どうやって聴いても、おもちゃの楽器の様な収録音でお気の毒な
 和波孝禧
etc.
etc.

ひゃっかん様において
 どうか素晴らしいコンテンツを
 多数お録りになられることを期待しております!
返信する