ひゃっかんのひとりごと

日常生活の中で感じた事を、防備録の代わりに徒然に。

iPodの功罪

2006-06-22 | TIMEDOMAIN
 タイムドメインにすっかり嵌ってしまった私にとって、もはや自分の中でのリファレンスがYoshii9になってしまった。
 現在収録のスタンダードはDSDとサブにパソコンで24bit/96kHzで回している。現時点で考え得る最上の状態で収録した物を、CDの16bit/44.1kHzに落とす時点で大分がっかりするわけだが、さらにそれをMP3だろうがAACだろうが圧縮した段階でそのガッカリ感はもっと大きくなってしまう。今までプアーなヘッドフォンでさえ聴いていれば絶対にそんなに気付かなかったのに、Yoshii9が来てからはその圧縮の酷さにガッカリ感が何倍にも増してしまう。恐ろしくアラが出てしまうスピーカーだ。
 さて本題のiPodの功罪について私見を。私自身iPodと言う機械が大好きで(と言うのもいつでも自分の好きな曲を簡単に選び出せるからである)、すでに4台は購入しているが、iPod(圧縮)+ Yohii9と組み合わせてしまうと、好きな音楽もほとんどが嫌いになってしまうぐらい音質が悪いのである。「俺はこんな音で聴いていたのか!」と自分の耳の悪さに腹立つのと同時に、なぜ圧縮を選んでしまったのかと後悔もする。一瞬話は逸れるが、iPodのコピーコントロールは非常に緩やかで、賛否両論はあるとは思うが、これはこれで非常に良い事だと思う。後は音楽を聴く人の良心に(著作権に関して)任せるしかないと思っているからだ。閑話休題。iPodは音楽を非常に日常の中に取り入れてくれた優れた機械だ。
 しかし反面、そのクォリティの落ちた音質が当たり前になり、人間の本来持っている聴感能力も落としてしまってはいないだろうか?電子楽器の普及も同じ側面を持っていると思うが、人間の耳はどんどん退化して行っていると思う。今一度生の(しかもアコースティックの)コンサートに出掛けて、耳を鍛え治す必要があるかも知れない。

最新の画像もっと見る