ひゃっかんのひとりごと

日常生活の中で感じた事を、防備録の代わりに徒然に。

5W1H

2006-10-24 | 日々雑感
5W1Hと言う言葉をお聞きになった方も多いかと思う。
Why、What、Who、Where、When + How の「なぜ?何を?誰が?何処で?
何時?どのように?」の事を指すのだが、例えば舞台進行表を作る際も、事前交渉
する際も、プレゼン資料作成時も大体はこの5要素を基本に掲げれば間違いなく事
は進む。もちろん営業時にはHow much?というお金も絡んで来るのだが(^_^)
実は演奏家にも共通した事で、仕事依頼を受ける時、演奏中も全てこの5要素で片
付いてしまう。演奏中は特にこの5要素には神経を張り巡らせているのだが(これ
を通称アンテナがあると言ったりする)、周囲にこのアンテナが無い人間がいると
もの凄く神経をすり減らすのだ。このアンテナの人数が無い人間が多ければ多い程
演奏の内容はダメになって行く。
ハーモニーを構成している時も、自分の今の役割は何かを常に考えなければならな
いし、自分にメロディが回って来た時に、それが主役なのか或は対旋律なのかを見
極める必要もある。また指揮者によって解釈も変わるから、指揮者の顔を見ながら
適当に決める(指揮者に喋らせると長くなるので、出来るだけ避けたいからだ)。

楽隊生活を飛び出して、一般職業(と言えるかどうか…)に転職した今となってみ
ると、この5W1Hを常に考えていた事が役に立っている。でも楽隊時代の自分が本当
にアンテナが有ったかどうかは、周囲の判断に委ねたい。

DVD-Music

2006-10-23 | デジタル機器
一部のオーディオマニアを除いては音楽を聴くと言ったならば、CDもしくはMDか
iPodに代表されるような携帯音楽プレーヤーであろう。
しかしクラシック音楽の場合、収録される最高音が20,000Hzと規定されてしまって
いてはお手上げである。なぜなら全てのアコースティックの楽器は20,000Hz以上の
音を倍音列として出しているからである。かつてのLPは再生装置さえ良ければ、
20,000Hzを軽く超える音域までカバーしていたのだが、今はそれに耐え得る装置を
購入しようとすると莫大なお金が掛かってしまう。
そこで登場して来たのが、SACD(Super Audio Compact Disc)とDVD-Audioの
2種類のフォーマットが出て来たのである。この2つは全く異なるフォーマットで
あるから単純に比較は出来ないのであるが、いずれも現行のCDの規格を凌駕する情
報量が収録されている。もちろんコピーガードもきちんとしている…らしい。まぁ
コピーガードなんて物は、いずれ誰かが破る物であるから余り意味はないと私は
思っているが。
さてオーディオ機器メーカーの思惑とは裏腹に、この2つの規格はなかなか世間に
浸透しないどころか、余り売れていない。実際に聴くと良い音の物がかなりあるの
だが。
そこで現行一番普及している再生機器は何かと考えた頭の良い人がいて、それは映
像を再生するDVD-Video装置である事に注目し、映像の部分は本当にちょっとだけに
して(静止画とかだけ)、残りの部分を高音質の音楽に充ててしまえと言う考え方
だ。それがDVD-Musicと言う現行の規格の中で何とか普及させようと言う動きである。
この規格は現行の物をそのまま使用しているので、特に再生に特別な装置が必要は
ない。そして最高音質は24bit/96kHzに限定されてしまうが、それでもCDよりは遥か
に高音質だし情報量が豊富である。私も実際に作ってみたが、CDよりも柔らかい音
がするしヴァイオリンのソロも充分な解像度を持つ。
ここまでは良いとしよう。最大の欠点が一つだけあるのだ。音質は再生装置の音声
部分に全てが委ねられてしまっているので、良い音のする再生装置を選ばないとな
らない。もちろんメーカーによって音質も異なるし、明らかに規格不足の機会も散
見される。
DVDの比較と言えばその殆どが映像の比較のみで、アナログ出力からの音質評価をし
ているのを見た事がない。ポータブルDVDプレーヤーが安価で買える今、誰かその音
質面に絞った記事をご覧になった方はいないだろうか?

夢はLPレコードをリリースする事なのだが…。

地デジ

2006-10-22 | デジタル機器
我が家に地デジが入って早くも半年以上が経過した。
しかしいつも気になるのが、音声と映像が合っていない(リップシンクがずれてい
る)事だ。リアルタイムのニュースでさえそうなのだから、全てが同じ比率でずれて
いるのだろう。
機器の個体差によるものなのか、それとも地デジの電波の伝わり方の差なのかは判ら
ないが、いずれにしても気持ち悪い。
こんな事気にしているのは私だけだろうか?

モーツァルトの音楽

2006-10-21 | 音楽
よくモーツァルトの音楽は『音楽療法』に向いていると言われるが、さる研究で
「1kHz~2kHz」付近に音が集中しているので、α波が出やすくなると言われている。
果たして本当にそうなのか?世の中には「1kHz~2kHz」付近に音が集中している曲
など山ほどあるし、その全てが同じ効果があるのだろうか?
私が思うに、モーツァルトの音楽はもの凄く単純明快に出来ている。基本的にハー
モニーは「ド・ミ・ソ/ファ・ラ・ド/ソ・シ・レ」の単純カデンツ(これを語る
にはグレゴリオ聖歌から書かないとならないので省略)の繰り返しにしか過ぎな
い。そしてほんの時々ここぞと言う場面にだけ属七と呼ばれる「ソ・シ・レ・
ファ」を使っている。
倍音列はドの音を鳴らせば、自然にソとミは強く聴こえる。つまり単純カデンツは
自然界に存在する倍音(通常の人間の可聴範囲)を並べただけにしか過ぎない。

J.S.バッハは晩年は頭脳が先行してしまい、現在の12音階にまで手を出してしま
い、世間からそっぽを向かれてしまったが、その息子のC.P.E.バッハ等はモーツァ
ルトよりも遥かに複雑な和音を使用しているし、モーツァルトと同時代の作曲家以
降の作曲家は(或はバロック時代の作曲家でも)もっと複雑なハーモニーを用いて
いる。
またモーツァルトの作品には長調の曲が圧倒的に多い。短調の曲でも最終的には長
調で終了する曲が多い。モーツァルトにとって短調は自然界(可聴範囲での倍音
列)に存在しないハーモニーであるからこそ、滅多に使わなかったのではないだろ
うか。
そうモーツァルトの音楽が療法に向いているのは、「単純」だからなのだと思う。そ
して自然の摂理に反していないからこそ、人の心に染み入るのではないだろうか。

モーツァルトを研究している人や音教心理学を専門にしている人には、腹を抱えて
笑う位珍説かもしれないが、私は本気でそう思っている。

大学以来の講習会

2006-10-19 | 日々雑感
三回続けてゴールド免許証だったのに、二年程前にパーキングエリアにお金を入れる
のを忘れて、駐車違反を取られて、ついにブルー免許証に降格(>_<)
これから始まる講習会は一時間だが、こんなに長く講習会を受けるのは、大学以来の
事だ。
ふとした気の緩みで講習会とは、自分へ「気を引き締めろ」との戒めか。

音楽の神

2006-10-18 | 音楽
楽隊時代、本当に自ら満足して聴衆も満足出来る演奏会と言うのは、年に一度あれ
ば良い方だったと思う。天から音楽の神アポロンが舞い降りて来る瞬間である。
私の尊敬するヴァイオリニストのA氏が客員コンサートマスターとして来る様になっ
てからは、その確率はグンと上がった。ところがあれだけの人がコンサートマス
ターの席に座っても、アポロンの降臨を邪魔する奴と言うのは必ず存在するもの
で、徐々にその確率も下がって来た。
丁度その頃自分は体調を崩し、オーケストラを退団せざるを得なくなったのだが、
退団した事にはもの凄く後悔していた。本当はもっと一緒に演奏してアポロンの降
臨をもう一度体験したかった。
その後も度々かつての同僚が気を配ってくれ、エキストラとして呼んでくれていた
のだが、結局アポロンの降臨は無かった。
オーケストラを辞めてからは、録音エンジニアとして働いていたのだが、収録に
行ってもなかなかアポロンにお目に掛かる事は少なく、時々だがアポロンに仕える
ミューズがお遣いに来る程度のコンサートはあった。

しかし縁とは不思議な物で、再びA氏と一緒に仕事をする機会に恵まれる様になった
(もちろん演奏者ではないが)。
A氏が自ら主宰している室内オーケストラのコンサートには、必ずアポロンが同行し
ているとしか思えない。それほどの演奏内容なのだ。

昨日の休養中に室内オーケストラの収録した物を全て聴いていたのだが、ヨーロッ
パツアーの公演は、まるでアポロンがミューズを連れて同行していたかのような演
奏である。
帰国第1回目の演奏会、桶川公演でのアイネ・クライネ・ナハト・ムジークと言っ
たありふれた曲にも関わらず、その3楽章のメヌエットのトリオの部分など鳥肌が
立つ。

今は演奏家としてでなく、第三者として聴いているので恐らく中に入って一緒に演
奏していたら、もっとその感覚はすごい物だっただろう。

音楽の神と一緒に活動出来る幸せは、何よりも私へのプレゼントになっている。

更新

2006-10-17 | 日々雑感
来月急遽イタリアに飛ぶ事になったので、パスポートの残りを見たらEU規定のパス
ポートの期限が3ヶ月以上、に抵触する事が判り更新しなければならない。更に免許
書も今月末で切れるのでこれも更新しなければならない。
明日は免許の更新に行って、明後日は女房と一緒にパスポートの更新に行こうと思っ
ている。しかし更新が立て続けにあると言うのは面倒臭い物だ。
しかし、パスポートも免許証も前回より(遥かに)痩せた写真になるのが少々嬉し
い。別に痩せても格好良くはないが…。
以前ダイエットした時に飲み屋の友人達から「貧相になった」と言われ、泣く泣く体
重を戻した…、もとい、普通に生活していたら太ってしまったので、今回は次回の更
新まで全く変わらない体型を維持したいと思っている。

MacBook

2006-10-16 | デジタル機器
私は元来Macintoshをコンピュータとしてメインに使用して来たのだが、アプリケー
ションの(値段の)高さと、周辺機器の高さゆえなかなか新しい機械に乗り換えら
れなかった。
もちろん古い機械でも「ゆっくり」と仕事をしていれば何の問題もないから良いの
だが、MacintoshにIntelが搭載された事と、音楽編集アプリケーションとして使用
しているLogicがIntelネイティブになった事から思い切ってこの7月にMacBookを購
入した。
使い始めてから、早くも3ヶ月が経つのだがそれまでメインに使っていたWindowsマ
シンに比べて、やはり使い慣れているせいもあるし、何よりも画面が美しいので疲
れがグッと減ったような気がする。
しかし一番驚いたのが、Logicの音の変化である。クラシック音楽にも充分耐えられ
るだけの音質に向上した。基本的にアプリケーションとして何か変更が有ったのか
と言えば特に何もないのだが、とにかくCPUに余裕が出来て明らかに「柔らかい」響
きに変わった。
またメインコンピュータをMacintoshに戻すか、と思った矢先ネットを調べている
と、どうやら標準搭載のメモリだと全然足りないらしいので、ヨドバシとビックカ
メラでメモリの値段の状況を調べてみると、計1GBにするのに24,000円程、2GBに
するのに4万円近く掛かるらしい。
そんなお金はどこにもないので諦めかけていたが、ネットで検索してみるとMacBook
対応のメモリが2GBで何と28,000円で売っているところを発見。早速女房にお願い
をして購入してもらう。
昨日やっと入れ替えたのだが、コンピュータが急にもの凄いスピードで動き出し
た。以前は文字を打っていても取りこぼす事が多々合ったのに一切無いし(どんな
コンピュータだ)、画面スクロールも速い。何と言っても肝心のLogicが余裕綽々で
動く。仕事にも使えるし趣味の部分も何の問題も無い。
これでまた5年程これ1台で済ませられそうだ。

アキバ

2006-10-12 | 闘病日記
今日は修理に出していた録音機材の回収と、使わなくなった古いMacを売却に来た。

私が子供の頃、秋葉原と言えばラジオやアンプの部品を買いに来る街だった。抵抗
やコンデンサーや真空管やらトランジスタ、当時ハイテクの部品の匂いが秋葉原の
イメージだった。そんな物が好きなのは、やはり自分は「オタク」なのかも知れない。
その後パソコンで秋葉原は再び活気づき、やはりパソコンオタクの聖地と化して
いった。この時も盛んに通った。
そして今やアニメ系のオタクの街へと進化してきた。流石にこれにはついて行けない。
つまり秋葉原は常にオタクの聖地であり続け、オタクの内容だけが変化してきたに
過ぎない。
この先秋葉原は何のオタクを集めるのか?それともオタクの聖地から脱却していくのか?
日本人の現在を表す街として、今後も注目していきたい。

獣医

2006-10-10 | お犬様
我が家の掛かり付けの獣医は、良心的と言うか商売っ気が無いと言うか何と言うか…
2匹のワンコのうち1匹は交通事故により半身不随で、今は腎臓に障害があるらし
く、生涯にわたって抗生物質を飲み続けなければならないのだが、先日の検査で別
の菌が出たと言う事で、培養検査に回してもらい、取りあえず今まで飲んでいた薬
を出して貰ったのだが、先日電話が有り薬を交換したい旨の話しが有った。
そこで今日午前中に時間を見つけて病院に行ったのだが、先生から検査表を渡され
「大腸菌が出始めているようですので、それに対応したくするに換えます」と言う
事で、支払いを待っているとすぐに新しい薬と支払明細書を渡されたのだが、差額
が5千円程出たので戻しますと言うのである!
要は効かない薬を出しても意味が無いので、それを下取り新たな薬、それも「箱ご
とお渡しして、ご自分で半分に割って一日半分程与えて下さい。そうすればこちら
の手間代も掛からないのでお安く出来ますから」との事。
そう言えばここの獣医さんは以前にもピッツ(長男)が入院した時にも、なぜか「特
別値引き」と言う項目が有り、3週間も入院&手術をしたにも関わらず、全部で20万
円程で済んだ。
その後健康保険のきく私が狭心症で2週間入院した時より安かったのである。
本来獣医さんは「獣医協会」と言うものに所属し、協会で決められた値段で診療を施
す事になっているらしいのであるが、ここの獣医さんも獣医協会に加盟している
が、値段を下げられない代わりに「特別値引き」なる方法を編み出して、なるべく
安くする様にしているらしい。現代の獣医版赤髭先生だ。
儲かっているのかと心配になるのだが、患畜の数がもの凄く多い、しかしそれにつ
れて獣医の数も4人いるし看護士も多数いる。
新たな会社もそう言った良心的な商売をしたいと思っている。