ひゃっかんのひとりごと

日常生活の中で感じた事を、防備録の代わりに徒然に。

ミノルタが…

2006-01-20 | 日々雑感
カメラ事業から撤退 コニカミノルタ (共同通信) - goo ニュース

 以前コニカとミノルタが合併するというニュースを聞いたときもびっくりしたが、今回のニュースはもっと驚いた。既に会社の屋台骨の事業ではないから当然なのかもしれないが、それにしても会社の基幹事業であった物がいとも簡単に切り捨ててしまう事には正直驚いた。
 私は高校時代に写真部に入っていたので、写真を撮るのが大好きだが、ミノルタのカメラは10年ほど前に一度買ってすぐに手放してしまった事がある。と言うのも、機械としての完成度が低いのだ。内蔵露出計をあてにして撮ると決まってアンダー。ポジフィルムならまだ良いが、ネガフィルムでは致命的な欠陥だ。測り方が悪い・機械を使いこなしていないと言われればそれまでだが、もう少し精度を上げられなかったのか?せっかく優秀な単体露出計とカラーメーターを作っている会社なのに…。
 同時に付いてきたレンズがシグマ製という事もあるが、オートフォーカスがきちんと合致しない。内蔵ROMの関係なのだが(ROMを公開していないというか、本体から妨害する何かが出ている?)、時代が進んだのだからそんな物会社の重要秘密事項にせずに、きちんと公開すれば良かったのだ。
 こんな物を作っていたら消費者は離れていくなと思っていたら案の定だ。デジタル時代に対応しきれなかったと言うが、それなら尚更最後発の強みを生かしてもっと品質の高い物を作れば良かったのだ。でも出来上がった製品は、全レンズ手ぶれ補正に対応という画期的なアイディアだけで、サンプル画像を見た限りでは、画質は最後発の割には最悪な物だ。綺麗に見せるテクニックがない。せっかくカメラメーカーとフィルムメーカーが合併したのだから、互いに忌憚のない意見を交わしよりよい物を作り上げれば良かったのに、交流がうまくいかなかったのだろう。
 残った事業はと言えば、コピーにファックス・医療機器にプラネタリウムなどの業務用機であるが、コンシューマー向けの製品があの程度で妥協して出していたら、業務用機器も推して知るべしだろう。
 今回の報道で一時的に株価は上昇するかもしれないが、長い目で見ると会社としての成長が見込めないのだから、なだらかに株価は下がっていくと思う。この会社の株に手を出すのはやめようと思う。


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