Human Unity Training & Coaching

活動予定・結果について

◆ 11/23 ・人間性経営学-新しき企業の潮流 

2008年11月23日 | 書籍を紹介します

著者の天外伺朗氏は、ソニーの上席常務、工学博士でAIBOの開発責任者だった土井利忠氏です。

この本では、合理主義、市場経済主義を追求する従来の経営学が、企業と社会の行き詰まりを生んでいると論じています。
確かにそれらを追求しすぎた、昨今の企業、経済危機を見れば頷けるところです。

これからは、個々人の内なる精神、楽しさや幸せをベースとした人間性経営を行っていくことが重要であると説いています。
最近、社員を徹底的に「信頼」することで奇跡を生み出す、新しい企業経営の潮流が現れ始めています。

そこには「燃える集団形成」や「フロー経営」という言葉も登場します。
また老荘思想のベース、タオによるマネジメントや、ユング派分析家のアーノルド・ミンデルのプロセス指向心理学などを引き合いにしながらそれらをひも解いています。

ここであげられている、サウスウェスト航空や、ゴア社、パタゴニア、そしてブラジルのセムコ社などの経営スタイルは、私たちが提唱するFISH哲学やサーバントリーダーシップにも大いに通じるところです。

私は、こうしたスタイルを総称するものとしてのサーバントリーダーシップに大いなる意味を見出しております。

確かに合理性と効率性を追求し、左脳偏重型のマネジメントスタイルに陥ると、どんどん苦しくなるし、追い詰められていきます。
問題を解決したり、新しいビジョンや夢を語るときには突飛さだったり、遊び心だったり、楽しさだったりというエネルギーが必要でしょう。

それを、どのように企業経営に活かしていくか、また導入している企業はどんな経営になっているのかを事例をあげながら解説してくれている素晴らしい本となっています。
これからの基軸を作っていけるに違いありません。

ヒューマンスキルアップの専門教育機関
Human Unity LLC/ヒューマン・ユニティ(合)
代表 網中 達也

◆ 11/21 ・企業の人間的側面 the human side of enterprise

2008年11月22日 | 書籍を紹介します

1960年、当時マサチューセッツ工科大学の教授で行動科学の権威、ダグラス・マグレガーによって記された、 

“THE HUMAN SIDE OF ENTERPRISE”
「企業の人間的側面」-統合と自己統制による経営

を改めてひも解いてみました。

1960年という今から約50年も前に書かれた本ですが、その理論であるX理論(権限行使による命令統制)とY理論(統合と自己統制)は、この時代にあってますますと輝きを放つものだということを痛感します。

昨今の世界的金融危機の流れを受け、実態経済、とりわけ雇用環境に劇的に厳しさが顕在化しはじめました。

特に自動車業界での派遣社員の契約解除などが際立ってきています。また企業内における非正規社員の割合はそのボリュームを増すばかりです。

昨日、テレビ放映の中で映し出されていた解雇通告を受けた派遣社員の方のコメントがズシリと心に響きます。

「どうか人として扱ってください・・・」

これから突入するサバイバル時代にはたして私たちは人間主義的な世界を組織内、企業内において実現することが可能なのでしょうか?

これからまさに経営者として、経営幹部としてそこをどのように捉えていくかが大きなポイントになるに違いありません。

それは、基軸を失ったこれからの日本の企業の在り方を示唆していくものであり、モラルと倫理を失った市場主義経済あり方へそのものへの考察へとつながっていくことでしょう。


マグレガーからの提言

人の問題こそ企業の「決め手」である。経営者が人材を使うときにどのような理念を持つかによって、その企業の性格が決まるものであり、また、次代の経営者の質をも決めるものである。そのため、経営者は経営には理論が重要であることを認め、自らの経営への考え方を検討して明らかにすることが必要である。


ヒューマンスキルアップの専門教育機関
Human Unity LLC/ヒューマン・ユニティ(合)
代表 網中 達也

◆ 11/20 ・企業内コーチング

2008年11月21日 | 研修を開催しました

トレーニングとコーチングのハイブリッド。
これこそ当社がお勧めしている成果創造のための二輪車です。

研修はよく一過性で効果がないとのお声を頂戴しますが、それは研修が悪いのではなくその組み方に問題があると考えます。

当社では例えば、デール・カーネギー・トレーニングでも採用されている「タイムスペースラーニング」という考え方を常に前提として研修を提案しています。

デール・カーネギー・トレーニングでは、12週間という期間の間に必ず課題が出され、それを日常の実践で使って来てもらい、それをまたレポートするということを繰り返していきます。
これがスキルの定着化に有効に機能していくのです。

少なくとも2日なら2日で研修を開催したら、その1ヶ月後ぐらいにまたレビュー、復習をしていくということが必須です。
さらに、その後コーチをそれぞれにつけてマンツーマンで、定着化を促進させるのが理想のパターンでしょう。

一見、単発ものの2日研修の倍以上の経費がかかるので、考えてしまう企業様もあると思うのですが、研修を2日間きりにしてしまうのは、それこそすべてを失ってしまう投資をするようなものです。

特に最近では、問題解決やビジョン構築のためのコーチングワークショップを2日間で開催し、その1ヶ月後には自分たちでそのワークショップをコーチングの技術を駆使しながらファシリテートし、そこで取り上げられたアクションプランを、実際に行っていくというものが実践的で効果性の高い研修としてお勧めです。

アクションプラン実行には必ず伴走者が必要です。通常はそれを管理職、マネージャーが担うはずですが、最近はプレーイングマネージャーが増えてきましたので、なかなか個々の進捗を管理することに手が回らないのが正直なところではないでしょうか。

そこをカバーするのが当社のコーチ陣です。
いわば、プロジェクトマネジメントのセミアウトソースのような感覚でしょう。
外部からのペースメーカーをいれることで、狎れ合いではない、ほどよい緊張感
と達成意識を持って確実にアクションプラン実行へ誘といます。

一度是非お問い合わせください!