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中華油圧プレス オイル漏れ修理

2015-08-29 | 工具の話

こういうシリンダ・ポンプ別体タイプ
ブッシュやベアリングなど、圧入の作業をしたくて安物の油圧プレスに手を出したのですが、これが使用数回でオイル漏れ
購入から時間が経っていたので交換は無理かと思いましたが、補修部品の販売はあるか?と販売元に問い合わせても音信不通です。まあこの手の品物を扱う業者なんて、残念ながらこんなもんですかね^^;。

仕方ないので分解して修理を試みたところ、とりあえず使えそうになったのでレポートします。
まあこの手の品に手を出すということは、こういう覚悟でないとダメってことかと思います。かといって、覚悟の要らないレベルの製品は高すぎてDIY用には買えないような価格なので悩ましいです。ちなみに、ボトル型ジャッキのタイプのがオイル漏れリスクは少ないと思われますが、ポンプ別体式・メーター付のほうが見た目がそれっぽい感じで良いかなと思いチョイスいたしましたw

さてさて作業。
シリンダをフレームから取り外し、先端部のボルトを緩めると簡単に分解できました。
全部バラしたわけではないのですが、だいたい下の図のようになっているようです。従って、シールしているのはシリンダ部のパッキンと、先端ボルト部、ホース接続部、圧力計接続部の4箇所となります。

構造は多分こんな感じ厚めの銅ワッシャをセット

先端のボルトって?って感じなのですが、リターン用のばねと可動部を繋ぐために六角穴付ボルトが使われており、その座面がシール面になっています。
この構造だとここにシーリングワッシャ的なものが必要になるわけですが、元々は樹脂ワッシャ?のようなものでシールしている(つもり)のようで、分解したらその残骸が挟まっていました。状況から見るに今回のオイル漏れの主原因はこのボルト部のよう。
こりゃ漏れるはずだわ…油圧なめてんの?って感じですが、気を取り直して銅ワッシャに交換。加工してある座面がかなり粗いので心配ですが、設備が無いので修正も出来ないし、とりあえずMonotaroで見つけた厚めの銅ワッシャをギュっと潰す作戦。ここはひとつ銅ワッシャ先輩の包容力に賭けてみます。

シリンダ部のパッキンパッキン組付け状態

続いてシリンダのパッキン。現状で漏れているかは不明ですが、ここも分解しないと交換できないので信頼性を上げておきたいところ。もともと付いていたパッキンは内径35mm,外径45mm, 厚み9mmでしたが、NOKに類似寸法品(厚み8mm)がありましたので交換します。


試しにパイプ切れ端を潰してみる
残るシールホース接続部と圧力計接続部は外から管用ねじで接続されているので後からでも修理できるため、とりあえずそのままです。このシリンダは構造上、混入したエアが抜けるようになってないので、組む前にシリンダにオイルを満たしてから配管を接続しました。
余裕があれば圧力計接続部をT字に分岐してエア抜きでも付けると更に良いかもしれません。

組み立て後、試しに鉄パイプをぺちゃんこにしてみましたが、数トン(メーター読み)くらいなら大丈夫なのでとりあえず使えそう。
これでなんとかプレスの修理ができましたので、本来やりたかった作業を進めるとします。やれやれ。
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1 Comments

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参考になります (ペケ)
2017-05-25 19:05:16
中華製油圧ジャッキの修理を探していたら、ここを見つけました。
私も数回で同じ事象なので、参考になります。
ありがとうございます。

まだ、バラしてはいませんが、ガマン出来なくなったらシールなどを注文してみようと思いますが、
いろんなシールがあって、どれが良いのか迷いそうです。
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