小児科耳学問

小児診療の手の内を公開。ブログ内検索で日常診療に役立てて下さい。

小児の投薬量

2007年03月08日 | Weblog
小児の投薬量はmg/kg/dayで決められることがほとんどです。ただし一般的には大人の量を超えないことになっています。たとえばフロモックスなら9mg/kg/dayなので体重10kgなら90mg/dayですが、体重40kgなら360mg/dayではなく300mg/dayとなります。タミフルdsも同様で体重37.5kg以上は5g/dayになります。ちなみに小児用ドライシロップは錠剤やカプセルより倍くらいは割高です。

溶連菌感染症 その2

2007年03月08日 | Weblog
先日知り合いの内科の先生から溶連菌感染症の治療管理について質問を受けました。治療のスタンダードはAMPC内服ですが、除菌に失敗することが多いため、セフゾン、メイアクト、トミロンなどの使用を薦めました。投与期間はおそらく7日で除菌できると思いますが、私は念のためAMPC同様2週間投与しています。投与期間が短いと除菌できても流行が収まっておらず再感染の可能性もあるからです。厳密にはASO、ASKをペアで測定し腎炎のリスクを評価すべきですが、無熱時の採血は子供にも親にも不評なので検尿だけで4週間フォローしています。今まで除菌治療をして腎炎になった子供はいませんが、経過中に一過性に潜血や蛋白が++になったことはあります。浮腫や体重増加は腎炎の注意すべき症状です。