小児科耳学問

小児診療の手の内を公開。ブログ内検索で日常診療に役立てて下さい。

リレンザの薬物動態と小児適応

2009年01月24日 | Weblog
タミフル耐性ウイルスの出現でリレンザが脚光を浴びています。リレンザも小児適応はありますが吸入薬なので、上手に吸入できる場合のみ処方可能です。投与量は大人と同じです。リレンザは腸管から2%しか吸収されません。気道と腸管からの吸収を合わせると投与量の10~20%が血中に入ります。直接気道のインフルエンザウイルスに作用し、気道から吸収され血中に入り全身にまわります。一粒で二度美味しいといった感じですね。

寒冷と喘息

2009年01月17日 | Weblog
冬になると咳、喘鳴の出る乳幼児が結構います。アレルギーと言うよりは寒冷刺激によるものです。冷たい風に当たらない、夜中や朝方も寝室は暖房することで改善します。治療は気管支喘息に準じオノン、キュバール、ホクナリンテープなどを使います。寒い間は治療継続が必要です。この手の咳、喘鳴は成長に伴い年々改善します。