
日頃問い合わせの多い「面圧指定で張れますか?」に対しての答えです。結論から申し上げると指定も結構ですが、仮に同じ面圧が出たからといって100%同じに張り上がったわけではないと申し上げておきます。お客様の来店意欲を削ぐような書き出しで大変申し訳ないですが、それが事実です。たしかにプレイヤー側から見ると、他店または前回と同じに張ってもらおうと考えた場合に、何らかの基準尺度は必要なわけで それに頼りたくなるのは理解します。ただわかっていただきたいのは以下の話。そもそも面圧測定は、糸をある張力(重さを吊して引っ張ると同意語)をかけながら縦糸16本なりと横糸19本なりを編み上げた結果、ストリング面に生じた固さをバネ常数として換算したもの。テンションが過程であるとするなら、面圧は結果です。
当然、テンションをポンド(米欧州ではkg)と重さの単位で呼ぶのに対し、我が店の面圧測定マシンR.D.C.では面圧をkg/cm2で呼ぶわけだから数値の意味が違っている。当然、ラケットによってある糸を50ポンドで張ったモノが面圧は60だったり53だったりずれるわけだ。勿論様々なラケットに種々のストリングを張った結果を数多くデータベース化していけば、逆もまた真なり。面圧から逆読みすれば張った推定テンションに近いモノにたどりつきそうではある。
しかし、問題なのはそもそも全ての店が同じマシーンを使ってはいないし、何よりセッティング方法はおろか張り方がかなり違うはず。仮にドンピシャ同じ面圧で張り上げることができても、横糸の落とし方や、横糸をどこからどっちに張ったかによっても同じに思える可能性はどんどんなくなってくる。ましてや、二本のラケットをお持ちでも新品で預かってさえ面圧が1や2ズレることはよくあり、それがプレイヤーの使用頻度でさらに差が付いてくることをご存知だろうか? ガッカリさせて申し訳ないが 面圧はあなたに安定したプレイを約束する魔法の数値ではなく、刻々と変化するバロメーターのようなもんである。例えばエンジンの回転数が二千回転の時に燃費がいいとしても、発進ではもっと回さなくてはいけないし、下りや登り風が吹いても回転数は変えることになるわけだ。一部の店がさも面圧で完璧に希望に応えられるかのような主張をされているが、あくまでも面圧は気休め。それ程絶対的なものではないとご記憶いただきたい。もちろん、私どもハウディでも面圧管理をおざなりにしているわけではありません。ただあまりに多くの方が、面圧でそろえれば店を変えてもピッタリになるとの期待が多すぎることへの警鐘のつもりで書きました。面圧をあてにしていいのは、同じ店で同じ張り方をしたとき限定であり、店を変更しての面圧指定は、その店のテンションがどれくらいのものかわかっていない場合、近づけるためのおおまかな基準と理解していただきたい。
PS.四角いラケットと丸型の面圧を揃えるのは、テンションを同じにするよりはましだが、そもそも一部の機種を除き、糸やテンションをどう変えようと同じモノには仕上がりっこないから そんな二本をラケットケースに入れて試合になんか望まないでいただきたい。甘口と辛口はどうあがこうと、別物なのであるから。
当然、テンションをポンド(米欧州ではkg)と重さの単位で呼ぶのに対し、我が店の面圧測定マシンR.D.C.では面圧をkg/cm2で呼ぶわけだから数値の意味が違っている。当然、ラケットによってある糸を50ポンドで張ったモノが面圧は60だったり53だったりずれるわけだ。勿論様々なラケットに種々のストリングを張った結果を数多くデータベース化していけば、逆もまた真なり。面圧から逆読みすれば張った推定テンションに近いモノにたどりつきそうではある。
しかし、問題なのはそもそも全ての店が同じマシーンを使ってはいないし、何よりセッティング方法はおろか張り方がかなり違うはず。仮にドンピシャ同じ面圧で張り上げることができても、横糸の落とし方や、横糸をどこからどっちに張ったかによっても同じに思える可能性はどんどんなくなってくる。ましてや、二本のラケットをお持ちでも新品で預かってさえ面圧が1や2ズレることはよくあり、それがプレイヤーの使用頻度でさらに差が付いてくることをご存知だろうか? ガッカリさせて申し訳ないが 面圧はあなたに安定したプレイを約束する魔法の数値ではなく、刻々と変化するバロメーターのようなもんである。例えばエンジンの回転数が二千回転の時に燃費がいいとしても、発進ではもっと回さなくてはいけないし、下りや登り風が吹いても回転数は変えることになるわけだ。一部の店がさも面圧で完璧に希望に応えられるかのような主張をされているが、あくまでも面圧は気休め。それ程絶対的なものではないとご記憶いただきたい。もちろん、私どもハウディでも面圧管理をおざなりにしているわけではありません。ただあまりに多くの方が、面圧でそろえれば店を変えてもピッタリになるとの期待が多すぎることへの警鐘のつもりで書きました。面圧をあてにしていいのは、同じ店で同じ張り方をしたとき限定であり、店を変更しての面圧指定は、その店のテンションがどれくらいのものかわかっていない場合、近づけるためのおおまかな基準と理解していただきたい。
PS.四角いラケットと丸型の面圧を揃えるのは、テンションを同じにするよりはましだが、そもそも一部の機種を除き、糸やテンションをどう変えようと同じモノには仕上がりっこないから そんな二本をラケットケースに入れて試合になんか望まないでいただきたい。甘口と辛口はどうあがこうと、別物なのであるから。