大山崎山荘美術館で開催中のアンドリュー・ワイエス展を観に行きました。考えてみるのに、県外の美術展へ行くのは久しぶりです。行きたい美術展はたくさんあったのですが、いろいろな事情から控えていました。
ワイエスは本当に好きで、影響を少なからず受けているのに、今まで画集だけでしか見ていませんでしたので、どうしても見たかったのです。
大山崎山荘美術館は、以前「花の文化史」の社外講座ツアーで行ったことがありましたが、一人でJRを使って行くのは初めて、どういうルートで行くのがいいか、検討するところから始めなければなりませんでした。
安く行くのでしたら、在来線で乗り換えながら行くのがいいけれど、疲れや時間を考慮して、新大阪経由京都線で行くことにしました。
JR山崎駅に着くと、無料送迎バスがあるということだったけれど、乗り場が見当たりません。同じく美術館目当ての人が数人ウロウロ。電話でタクシーを呼んでいる人が「一緒に呼んであげましょうか」と言って下さったけれど、どうも出払っていて来てくれない様子。徒歩で10分くらいということなので、歩こうかと思案しながらウロウロしていると、駅横のトイレの前に美術館の送迎バスと書いた10人乗りぐらいの車が来て停まった。何故か既にほぼ満員。「乗れますか?」と聞くと「どうぞ」という答え。後ろのほうに二人分の空席があり、私に続いて男性が一人乗りこんできて、出発。美術館までは、徒歩10分といっても、ほぼ坂道、私の足では倍以上かかりそうなので、やれやれ。しかし、帰りは送迎バスは休憩中(12:00~13:40)だったので、下り坂でもあるし歩いたが、帽子も日傘も無く暑かった。若ければ、難なく歩けると思うけど、やっぱり年を取るって悲しい。
何か余分の前置きが長くなったけど、ワイエスの本物は素晴らしかった。やっぱり行って良かった。ただ田舎の風景とそこにつましく生きる人々を描いただけではない、対象の本質を見据えた、驚くべき描写力に感動するのだと思う。
作品集を売っていたので、高かったが迷わず購入した。表紙の絵はワイエスの二男を描いたもので、以前県立図書館で借りたものに似ていたので、同じものかと思ったが、より充実した内容で同じものではなかった。
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