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親子でつながる子育て~抱っこ法~

抱っこ法の考え方をもとに、子育て中の親子やハンディを持つ方など、たくさんの方の心の支援を行っています。

障がいを持つ方の心のケア11 ~身体障がいのある方の支援の一例~

2013年06月13日 | 障がいのある方の心のケア ネットワーク

障がいのある方の心のケアネットワークです。

前回は、障害のある方の不自由さということで、

自己表現にハンディがあり、自己表現が苦手な方の、

内面世界と表現の実行の落差を埋めるのが、心のケアではないか、というお話をしました。

 

今日は、その自己表現にハンディのある、身体障がいを持つ方のお話をします。

 

私がかかわらせていただいたFさんは、身体障がいを持ち、

加えて、呼吸機能が弱っているために、気管切開をされていました。

気管切開というのは、気管に穴をあけて管を通し、そこで息をするためのもので、

気管に穴をあけているので、声を出すことができませんでした。

 

Fさんは、とても笑顔の素敵な方で、

職員が話しかけると笑顔で、『はい』という口の形をしながら返事をしてくれていました。

また嫌な時は、顔をうつむき加減にしながら、表現してくれていました。

 

そのFさんが、家庭の事情で、今自宅から通っている施設から

入所施設に入ることになりました。

 

入所が決まってから、Fさんから笑顔が消え、

いつもうつむいて、暗い表情をしていました。

そこで、Fさんを心配した職員が、心のケアを依頼してきました。

 

職員に聞くと、入所に関しての詳しいことは、

伝えにくく、またどこまで理解力があるかわからないため、

Fさんにはあまり話をしていないとのことでした。

 

そこで、最初のセッション時、入所に至った経緯や入所後の生活などについて、

詳しく説明してもらいながら、

Fさんの体の反応を見ていきました。

最初Fさんに触れたとき、とても固い印象がありました。

肩、首、背中、足、すべてを緊張させ、

悲しみや苦しさを我慢しているような印象を受けました。

セッションに関しては、次回にアップさせていただきます。

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